山と道の人気パックMINIやTHREE。発売開始から数年経った今もその人気は衰えません。鈴鹿山脈でも背負っている方を目にする事が増えてきており、嬉しい限り。そんな山と道のバックパックですが、お買い上げ頂いた時に商品が梱包されている袋があります。
商品が汚れたり、傷ついたりしないよう保護する為の袋なのですが、パック内の荷物が雨水等で濡れないようにする為のパックライナーとしても使えるのは有名な話。分かりやすくイラストと「Pack Liner」の文字が印字されています。包装用の袋がただ捨てられてしまうのは勿体ない。パックライナーとして使えることがわかりやすいよう、デザインを施してくれているトコロが山と道らしさを感じます。
そして、このPack Linerが単体で販売されている事をご存知でしょうか。
山と道 Pack Liner ■
商品の梱包に使用されている物と全く同じビニール袋。一般的なビニール袋よりも強く、個人的にはガサガサ音も少ないように感じます。そして、特徴的なのがそのサイズ感。長辺が90cm、短編が50cmと大きな作りとなっており、MINIやTHREEを梱包するだけなら大きすぎるのでは?と思う程のサイズ感。
実際に並べてみると、THREEで十分余るぐらい。こんなに大きいと、どれぐらいのサイズのパックまで使えるのかが気になるところ。そこで、色々と比べてみました。
RawLow Mountain Works Antelope(40ℓ)、縦長タイプのザックながら、こちらも余裕でカバー出来るサイズとなります。では、もっと容量が増えたらどうなるでしょうか。
GRANITE GEAR クラウン3(60L)、こちらも許容範囲内となりました。ここまで来ると、もっと大きくてガッチリしたパックでも比較してみたいところ。
MYSTERY RANCH TERRAFRAME 65、ここまでの大きさになるとさすがに…と思っていたら意外といける。実際に物を入れると横方向に膨らむので若干長さが短くなるとは思いますが、メイン気室をカバーしようとすると少し足りないぐらいかもしれません。
でも、ここまで大きいと逆にMINIで使った際に持て余すのではないか…。という疑問も浮かびます。では、こちらも検証してみましょう。
実際にMINIにPack Linerを入れてみると、上部が大きく飛び出します。やっぱり、大き過ぎるのでは…と思ってしまうところですが、そこはご安心下さい。
余った部分を外側へグルっと折り返してあげれば、パッキングの際に余り部分が邪魔する事なく、スムーズに物の出し入れが出来ます。荷物を入れたら余り部分をクルクル巻いておけば雨水の侵入をしっかりと防げますよ。
実際に一泊二日のタープ泊を想定した装備をPacl Linerの上に並べてみました。一泊二日程度の荷物であれば余裕で入るのが見て取れます。
実際に入れてみるとこの通り。収納の形はMINIを用いてパッキングしているので25ℓ程度のサイズ感に収めています。Pack Linerの底面にマチが大きく取ってあるわけではないので、やはり膨らんだ分だけトップ部分が短くなりますが、50ℓ程度のパックであれば十分に機能してくれます。今回のパッキングではインサレーションウェアやシュラフ等の綿物をパッカバルの状態やスタッフバッグに入れて収納しています。
そうなると、気になってくるのがスタッフバッグとスタッフバッグの間に生まれる微妙な隙間。Pack Liner越しの写真なので、少し分かりにくいかもしれませんが、微妙な空間が生まれているんです。
イメージでいきますと、この様な感じ。多くのスタッフバッグは円柱形をしており、円柱形同士が横並びになると、その間に小さな隙間が出来てしまうんです。この空間が勿体ないですし、隙間がある事でバッグの形が歪んでしまって格好良くパッキングが出来なかったりします。
なので、シュラフやインサレーションウェアはスタッフバッグに入れずに底部に押し込んでしまいましょう。こうする事で無駄な空間を減らせるのと、パックの形がしっかり出るので背負い心地が良くなります。特にガッチリしたフレームの入っていないUL系パックは荷物でパック本体の形をしっかり出してあげる事で背負い心地が良くなります。そういったパッキングをしようとすると、パック内部にガボっと突っ込んで使えるPack Linerが非常に使い勝手良いんです。
荷物を上から覗き込むとこの様な感じ。まだある微妙な隙間にはハードシェルウェアやウィンドシェルジャケットを上手に突っ込んでおきます。最後に上部から入れ込む事で、使いたい時にシュっと引っ張り出せるので、だだくさに見えるかもしれませんが、ちゃんと理にかなっているんですよ。
さて、ここまではPack Linerの本来の使い方。バックパックの中に入れて、外部からの水の侵入を防ぐ為の用途となります。ここからは、少しだけ違った使い方。外からの水を通さないという事は、内側からの水も出ていかないという事になります。
雨天でのベタベタになった行動後や、パックが泥等で汚れてしまった後等、そのまま車に載せるのは躊躇してしまうような時。中に入れる為に使うPack Linerを外に使いましょう。ついでに登山靴や濡れてしまった衣服も全部一緒に入れておけば、後から車の中を掃除する必要もありません。
特にこれからの暑い季節、トレラン等の発汗量が多い遊びの時にも便利です。自分の車ならまだしも、友達の車に乗り合わせて山へ行く際、少しでも汚さないようにするのもエチケットではないでしょうか。
そして、Pack Linerは3枚セットになっています。一枚は本来のPack Linerとして使用して、もう一枚はパックの外ポケットに忍ばせておいて、車に積んだりする時の外カバーとして。余ってくるもう一つの使い道なのですが、予備として取っておいても良いのですが、個人的には車を出してくれたりした人へのお礼として、お渡しするのもアリだと思います。
私自身、車出しをしてくれた方へ何か気のきいた御礼をしたいな…と思うのですが、その塩梅が結構難しいんです。大げさ過ぎると逆に変な気を使わせてしまいそうで、何がベストなのか迷っていました。そこでPack Linerを一つプレゼントするのも良いのかな、と思っています。山遊びを楽しんでいる人なら持っていて損はしないですし、それほど高価なモノでも無いので気を使われてしまう事もない。なので3枚セットの組み合わせが非常に便利なのです。
もう一点、推しポイントを語らせて頂くとパッケージの言葉。この「BACK TO HIKE」の文字がとても好き。元々、山と道の商品が届けられる際の紙袋に印刷されており、とても気に入って紙袋を上手に切出して自宅玄関の壁に飾っています。
このパッケージも壁に飾ってあげると凄く良い。訪れた方が目にすれば、お家の方が山好きである事が一目で分かる目印になります。額縁をDIYして飾っても良さげなので、今度チャレンジしてみたいと思います
長々と語らせて頂きましたが、本日もmoderateブログをお読み頂きましてありがとうございました。日々の寒暖差が激しい日が続いておりますので、健康に気を付けて外遊びを楽しみましょう!
本日のブログは松下がお届けいたしました。