先週末のUTMFは素晴らしい晴天に恵まれましたが、この2日ほどはあいにくのお天気である三重。
土砂降りの雨が屋根を打つ音を聞くのは非常に好きですね。
どことなく心地良い気分になれます。
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3日間にわたる日本最大のトレイルランニングレース、UTMF(ウルトラトレイル マウントフジ)。
自分は第1回大会のSTYに参加していますが、今回2年ぶりに会場へと足を運んでみて、その規模・盛り上がり方など大きく進化しているように感じました。
今大会から、UTWT(Ultra Trail World Tour:ウルトラトレイルワールドツアー)のシリーズ戦の一つに数えられていることもあり、大会としてのクオリティやおもてなしなど、より世界から注目されるレースとなっています。
その証拠に、大会会場には多くの外国人選手が見受けられました。
アジア系の方が多くを占めていますが、欧米諸国やヨーロッパ系と見られる方まで幅広い参加者を確認することができました。
今回は自身のレースというわけではなく、moderateでサポートさせていただいている阪田啓一郎氏のサポートクルーとしての参加となります。
レース自体にはエントリーしていましたが、あいにく抽選漏れで今年の出場は叶いませんでした。
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阪田氏は2012年のTJAR(トランスジャパンアルプスレース)にて2位という結果や、ほか多数のレースにて入賞を続ける三重・鈴鹿エリアを代表するトレイルランナーです。
そのひょうひょうとしたキャラクターからファンは多数、お店のイベントのお手伝いをはじめとして自分もよく一緒に遊ばせていただいています。
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また、同じくTJAR戦士である石田賢生氏も同時にレースのサポートをさせていただきました。
こちらも独特のキャラクターでファンは多く、阪田氏に負けず劣らずの実力の持ち主です。
2人のレース結果は以下の通りです。
阪田氏 27:51:13 完走
石田氏 25:25:05 完走
(距離169km,累積標高9,478m,制限時間46時間)
2人とも日本のトレイルランニングシーンの上位ランナーであり、100マイルレースといえどハイスピードなエイド補給や作業が要求されます。
細かなレース展開は今回のサポート記では省略させてもらいますが、タイミングの違いさえあれどどんなにトップランナーであってもツラい時間は訪れるということを知りました。
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UTMFでは決められたほとんどのエイドでレーサーに対し、サポート行為をすることが認められています。
時間帯的にサロモンやTHE NORTH FACE、asics、HOKA ONEONEなどのトップチームのサポートを見ることもできたことは非常に勉強になりました。
特に最初にサポートが可能となる3A[山中湖]ではトップ集団もそれほどバラけていないため、エイド作業はスピード勝負。
それぞれのサポートクルーたちがピリピリとした雰囲気で、緊張感のある空間となっていました。
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この空気感はエイドが後ろになるほど薄れてはいくのですが、トップアスリートのトップたるゆえんを改めて感じた時でもありました。
しかもなかなか映像には映らない部分であるので、その時まさに自分たちがおこなうサポート業務にも活かすことができたことがあったのも事実です。
自分は昨年の八ヶ岳スーパートレイルでDNFを経験しており、完全に気持ちが折れてしまい動けなくなる辛さは非常によく分かります。
各エイドに必ずサポートがいてくれる嬉しさや安心感はえも言われぬものがあります。
サポートが付くということは単純に荷物を軽量化したり補給を円滑にすることができるだけではなく、それ以上に、同じゴールに向かえる心強いパートナーが存在するということ。
多くの場合ロングレースは孤独との戦いとなり、精神力に大きく左右されることとなります。
レーサー側としての立場も当然面白いのですが、サポートクルーという立場はまた異なる面白さがあります。
幅広くレースの状況・レーサーの状況を把握し、レーサーがエイドにいる限られた時間の中だけで適切なサポートを行う。
実際やってみて感じることは、後半になればなるほど、レーサーに対してどう声をかけて良いのかわからなくなります。
できるだけレーサーの話に耳を傾けつつ、時にははげまし、激励、叱咤。
上手くコミュニケーションをとりつつエイドから送り出す。
次のエイドでレーサーを待つ間も気を抜きつつも、いろいろ考えたり。
もっと経験を積めばそういったところも改善されるのでしょうが、今の自分にはこれが精いっぱいでした。
最もキツいパートである天子山塊をこえ、9A[麓]に無事帰ってきた2人をみた時にはぐっと来るものがありました。
この時点でかなりやられてはいましたが、気持ちを切り替えスタートしていく2人をみて、強さの根底を感じた一瞬でした。
どんどん、どんどん感情移入していくサポートクルー。
エイドに到達してくれることに対する喜び。
エイドから出発していってくれることに対する喜び。
エイドを追うごとに気持ちは大きくなっていきます。
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最終エイド出発からゴール到着予定時刻が近づくにつれそわそわして落ちつかず、ずっとうろうろしていたような気がします。
変わるはずのないランナーズアップデートを何度も更新したり。
そしてゴール。
尋常でない喜びと達成感が押し寄せ、まさに言葉にならない状態。
エイドごとに会っていたはずなのに、ゴールではすごく懐かしいようなそんな気持ちでした。
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レーサー・サポーターともに丸一日以上動き続けるという非常に特殊な経験と、一体感。
これを書いている今なおまた、その時の感動が蘇ってきています。
当然反省点も多くありますが、この時間を共有できたことはものすごく貴重だと思います。
そしてこのレースに関わったみなさま、応援に駆けつけてくれた方々、FacebookやInstagramで応援のコメントを頂いた皆様、その他諸々ありがとうございました!
次回はサポートのやり方や感じたことを書く予定です。
よければ楽しみにお待ちください。

texed by やっぱり自分も走りたくなったキョヲヘイ