OMM Race JAPAN 2014に参加して

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あまりにいろいろと濃密すぎて手の付け所がわからなくなっています(笑
これまでに参加してきたトレイルランニングのレースとは全く異なるOMM Race。
レースに関しての情報は公式サイトや諸ブログにて既に記載されていると思いますので、そちらをご参照いただければと。
ただ単にレースの様子を追っても面白くないので、2日間を通して気づいたレースの魅力と、
ファストパッキング・ナビゲーションの面白さを中心にレポートします。
 
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 ──考えうる山の環境の多くに対応できるようにパッキング
一般に言うトレイルランニングレースと大きく異なるところは、
・衣食住を背負う
・決められたコースは存在しない
・1日目と2日目が異なるレースとして扱われ、両日間は幕を張って一泊することが必須
・エイドをはじめ、運営サイドのサポート等は受けられない(緊急時を除く)
・2人1組のチーム
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──前半は本国をほうふつさせるような風景
山の知識や経験が多くなくとも走力だけである程度カバーできてしまうトレイルランニングレースとは、必要となるものが全く変わります。
走力というフィジカル面だけでなく、プラスして知力、判断力などメンタル面、また山での泊まり経験が必須となるところがミソ。
今回のレースへの反応を見ていると、やはりロードランナーからの反応は多くなく、ハイカーやキャンパーからの反応が多かったように思います。
レースに参加すると決めた段階ではまだまだ泊まり山行の経験は浅く、ギアも十分には揃っていませんでした。
自分の中でもっと泊まりという遊びを深めて行きたいと思っていた時期だったこともあり、それからののめりこみ方といったら。
ファストパッキング・ハイク・ワンダリングと、遊び方は関係なく周囲の友人ハイカーたちと幾度となくフィールドに行き、
ギア談義をし、テストをし、体験してみる。
これがかなり良い経験となり、レースにも大きく生かすことが出来たと思います。
なによりギアのリサーチ、収集、テスト、フィードバック、そして山をもっと深く楽しめるようになっていったことが
嬉しくて楽しくて仕方ありませんでした。
こうした中でさらに多くの人と情報交換をでき、つながりも増えました。
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──コントロールでのチェック
どういうスタイルでレースを進めるかはペアの自由であり作戦次第です。
 ナビゲーションはそれなり、パワーでガンガン押して突き進むか。
 正確なナビゲーションでもスピードはそこそこで正確性を狙うか。
こういう面も常に面白く、作戦次第では、いわゆるトレイルランニングでは
トップと言われる人たちにも太刀打ちできる可能性があるところは魅力です。
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──Day1 フィニッシュ
自分はストレートのカテゴリに参加。
コントロール(チェックポイント)をとる順番がほとんど決められており、スピードが求められます。
行程が相当長いことからどうしても体力が必要となるために、ある程度の経験者である事が求められます。
また、レース前の個人的な感覚では、スコア(どの順番でチェックを回っても良く、時間内にできるだけ多くのポイントを回るカテゴリ)は
初心者向け、という風に思っていましたが、実はそうではありませんでした。
効率よく数多くのコントロールを探し出すのは、計画性と読図力が求められるため、
むしろスコアの方が面白いのではないかという気さえも。
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──行動食ひとつとってもそれぞれに違いが。自分は個包装のおやつと水で戻したアルファ米。
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──夜のキャンプ地は独特の雰囲気
トレイルランニングのスタイルはほとんど固まってきているように感じますが、
テン泊・ファストパッキングスタイルはそれぞれで全く異なります。
これらが一斉に見られる夜のキャンプ地は刺激的な場。
テント一つとっても、自立式ドームテント、ツェルト、タープ、フロアレスシェルター、ビビィなど多種多様。
自分はsixmoon designs GatewoodCape(⇒)を使用し、火気はガス。マットはエアマット、シュラフはキルト。
とことん軽量化を目指すのか、十分睡眠をとることで体力回復を図るためにラグジュアリーにするのか、宴会用に多く担ぐのか(笑
書き出せばキリがありません。
このあたりは経験がものをいうところでもあります。
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──Day2は快晴!
ナビゲーションという、普通に山に入っているだけでは勉強しない人がほとんどであろう技術に、丸々2日間触れられたのもよかったですね。
あれほどまでにじっくりと地図とにらめっこした経験は、これまでになかったと思います。
レース中に"尾根"とか"谷"、"ピーク"という単語や、"何m先の分岐を西へ"などといった言葉が飛び交い、エリア内を縦横無尽に選手が駆け巡るという不思議な空間。
ナビゲーションをしっかり出来るようにしておくことに越したことはありませんが、すこしあいまいな部分があっても面白いと思います。
海外にしばらくいるとそちらの言語に慣れてくるのと似た感覚かもしれませんね。
とてもブログ記事だけでは書ききれないため、ぜひ直接お話を聞きに来ていただけると嬉しく思います。
OMMはぜひ来年も参加できれば。今から楽しみです。
参加された皆様、運営のみなさま、ありがとうございました!
 

texted by でも既に頭の中は雪中泊のことでいっぱいなキョヲヘイ
この防水グローブもいいなあ。(⇒)

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