こんばんは飯田です。
梨や巨峰などの、秋の果物が美味しい季節ですね。
邪道と言われるかもしれませんが、そのまま食べて美味しい巨峰を、朝食で食べるヨーグルトに入れるのがここ数日の小さなブーム。
あ~明日の朝も、このちょっとした贅沢感を味わいたく、私が今日家に帰るまで巨峰が残っている事を、ただただ願うばかりであります。
さて、ARC'TERYXは今年の春夏より、新しい技術をもってウールと化繊の混紡製品を展開しております。
その新しい技術と言うのが「Core Spun Wool Technology(コア スパン ウール テクノロジー)」
一般的にウール素材と化繊の混紡というと、夫々の素材を混紡率を元に編み込んでいるモノが多いのですが、アークがつくる混紡素材は、化繊の糸にウールがぐるぐると巻きつけられた糸をつくり、その糸を用いて生地を作っており、これが新しい技術の「Core Spun Wool Technology」となっております。
(↓イメージ図 / 生地名:Nucliex150 )
(春夏では、Nucliex150という生地を使いペリオン シリーズ(■)を展開。)
このような一手間かけた混紡素材を用いる事で、肌面は確実にウールになり、肌触りと濡れ冷えの少なさ等が限りなくウール100%に近くなるのと同時に、ナイロン軸がある事によってウール100%のモノに比べると、破裂テストにおいては20%の強度向上、摩耗耐性はナント50%向上しております。
そして、この秋冬では、混紡素材と比率を少し変え「Nucliex STR 180」という生地を作り、ベースレイヤーのカテゴリーよりSatoro AR(サトロAR)という新しいウールのベースレイヤーを発売しております。
ちなみに、春夏発売されていたPelionリーズで使われていたNucliex150と、この秋冬より発売されているSatoro ARシリーズに使われているNucliex STR 180の違いは以下のとおりです。
<混紡素材とその比率>
●Pelionシリーズ (Nucliex150)
⇒メリノウール85% / ナイロン14% (残りの1%は非公表)
●Satoro ARシリーズ (Nucliex STR 180)
⇒メリノウール81% / ナイロン12% / ポリウレタン7%
また、使われているメリノウールの繊維の太さの違いなどにより生地の厚みも異なっています。
Satoro ARシリーズは、秋冬のベースレイヤーとなりますので、Pelionシリーズよりも生地厚が厚くなっているのと、フィットがピッタリフィットとなっておりますが、素材にポリウレタンが入っていることで、Pelionシリーズよりもストレッチ性が高くなり、ピッタリフィットを感じさせない作りとなっています。
(Satoro AR Crew Neck Shirt LS → ■) (179cm / 64kg / Mサイズ着用)
タイトフィットと聞くと、サイズを変更したくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、ベースレイヤー本来の効果を望むのであれば、いつもアークで着用されているサイズをお選び頂ければと思います。
とは言っても、サイズ感で悩まれる方も多いと思いますので、SサイズとMサイズの着用比較をアップいたします。
また、私自身が選ぶ場合のポイントも記載させて頂きますので、ご参考になればと思います。
(左:Sサイズ着用 / 右:Mサイズ着用)
(179cm / 64kg )
(左:Sサイズ着用 / 右:Mサイズ着用)
(179cm / 64kg )
(左:Sサイズ着用 / 右:Mサイズ着用)
(179cm / 64kg )
<個人的な感想として>
・少しピッチとなるが胸回りはSサイズでもいける。
・袖丈はSサイズでも問題ない。
・着丈がSサイズでも行けなくはないが、冬はベースレイヤーをしっかりパンツにインしたく、Sサイズでは少し激しい動きをすると出てきそうなのでMサイズのが好ましい。
<私がチョイスするなら>
兎に角、秋冬のベースレイヤーで一番にストレスになるのが、激しい動きをした後(してしまった後)に、お腹や腰が出てしまう事であり、しっかりとパンツにインをしたいので「Mサイズ」を選びます。
ちなみに、胸回りはMサイズでも大きいとは感じないので問題ないと思っております。
袖丈については、個人的に、腕を下に下ろしている時は余っても問題ないと思っている為、Mサイズでも特に気にならない。
(Mサイズの袖丈の感じ)
むしろ、これぐらいあった方が、手を肩から上に挙げた時でも手首が出ないので冷えにくく、この丈感は結構好きとも言えます。
尚、ピッタリフィットのベースレイヤーだけあって、袖口周りのフィットが非常によく、袖丈が長いからといって、ズルズルと落ちてくる感じがないので、おそらく、多くの方が袖丈が長いのは実際のところ気にならないと思います。
タイプとしては、先に紹介しているSatoro AR Crew Neck Shirt LS (→■)の他に、ジップネックタイプの「Satoro AR Zip Neck Shirt LS(→■)もあります。
寒い時期に着るベースレイヤーは、首からの冷えが軽減したいので、個人程にはジップネックタイプお勧め!
ジップネックタイプに限り、胸にラミネート式のジップポケットがあります。
一番下に着るベースレイヤーだからこそ、ポケットそのもの嵩張りを抑える為のこのデザイン。
こういう所に、アークの拘りが感じられますよね!
またまた、長いブログとなってしまい、大変恐縮ではございますが、秋冬のウールのベースレイヤーでお悩みの方は、選択肢の1つとして候補に入れて頂ければと思います。