水陸両用と言われる意味。patagonia Baggies Shorts 5in とBaggies Longs 7in

目覚めに飲むコーヒーがホットかアイスで悩むこの時期。本音で言えば、アイスは少しだけ準備するのに手間がかかる分、ホットで押し切りたいけど、気温が上がるにつれ、冷えたコーヒーが香りと共に喉を通るあの感覚とコップの中で響く氷の音に涼しさを感じたくなる。

更に最近は、朝SUPの準備をしながら、水辺で飲むコーヒーが格別だと知った。

お陰様で、次の日曜日のサップ体験会は、ネットで募集を掛ける前に問い合わせで満席となりましたが、朝SUPとコーヒータイムを楽しみたい方は、是非、moderate&A-BONYが行うSUP体験会にご参加頂ければ幸いです。

 


水陸両用と言われる意味。
patagonia Baggies Shorts 5in とBaggies Longs 7in

個人的に、patagoniaのバギーズショーツと言えば、同ブランドの春夏製品の代表格となるアイテムであり、アウトドアブランドの中で最も有名で、多くの方に長く愛されているショートパンツだと思っている。

「何故、ここまで愛されるのか?」

・アクティビティ問わずマルチに使える。
・水陸両用。
・頑丈。
・流行り等に流されないカタチとデザイン

他にも、バギーズの良さを表現する言葉は沢山あり、おそらくそれは、穿いている人の分だけ表現があると思う。

私自身、使い始めた当時は上に挙げたような言葉がバギーズの良さだと思っていましたが、最近ではそれらに付け加え「古くなってボロボロになっても活躍する」という言葉が追加。

元々、真っ赤だったバギーズショーツも、今では色も褪せ、少しウエストのゴムは伸びてしまい、街で積極的に穿ける感じは薄れてしまったけど、現場では今でも現役。特に、SUPをするようになり、水上での視認性を考えると、色褪せた赤も捨てたもんじゃない!

と、言うことで、長く愛せるバギーズを、あえて山と道 5-Pocket  Shortsと比較し、その違いと特徴をご紹介させて頂きます。

(注意)今回の比較は、製品に優劣をつける内容ではございません。

 


水陸両用のBaggies と水遊び可能な5-Pocket  Shorts

僕の表現方法になりますが、patagoniaのBaggies ショーツと山と道の5-Pocket  Shortsを比べた場合、「水陸両用Baggies 」と「水遊びも可能な5-Pocket  Shorts」と表現する時があります。

共に、水遊びでのシーンでも使用可能と言っていますが、そこには微妙な差があり、それは製品のづくりに現れています。


(上:山と道 / 5-Pocket  Shorts 下:patagonia Baggies )

 

水中で抵抗にならないポケットの付け方

バギーズショーツは、水陸両用と言うだけあって、水の中での使用感に対して細部までデザインされています。

その中で、一番分かりやすいのが、メインのハンドポケットの付け方。

ポケットの入口をパンツのサイド部分で縦方向にする事で、水の中での抵抗を最小限に抑える事が出来ます。逆に、山と道の5-Pocket  Shortsは、手をスムーズに入れられる角度でポケットの入口がデザインされております。

たったコレだけの違いで、山と道の5-Pocket  Shortsはパタゴニアのバギーズに比べて、ポケットに手が入れやすく、バギーズは、その入れやすいポケットの入口の角度を縦にする事で、水の中での抵抗は驚く程少なくしています。


(patagoniaのBaggies ショーツ)


(patagoniaのBaggies ショーツ)


(山と道の5-Pocket  Shorts)


(山と道の5-Pocket  Shorts)

 

ドボンしても飛び出ないポケットの秘密

暑い時期に遊んだ時に、水に飛び込む「ドボン」は格別!そんな時に、水陸両用のバギーズショーツは、その良さを発揮してくれます。

山と道の5-Pocket  Shortsをはじめ、一般的なパンツやショーツのポケットの裏地は下の写真のように、パンツの中で袋状の物がぶら下がったような仕様となっています。

※山と道の5-Pocket  Shortsを裏返した状態

(矢印の部分が手を入れる入口)

一方でpatagoniaのBaggies ショーツは、ポケットの裏地がショーツの裾部分まで伸び、その伸びた先でパンツ本体と縫い合わせられています。

※patagoniaのBaggies ショーツを裏返した状態
(矢印の部分が手を入れる入口 / 赤色の線がポケットの縫い合わせ)

5-Pocket  Shortsのようなポケットのメリットで言えば、ポケットに鍵や携帯等の手荷物を入れた際に、そのポケットの深さ(所定の位置)でその手荷物が止まってくれます。その一方で、パタゴニアのバギーズ ショーツは、ポケットの底がショーツの裾部分の深い所にある為、ポケットに入れた手荷物はパンツの裾付近に溜まり、結果、歩いたり走ったりする時に足に干渉してしまいます。

この部分で言えば、ヤマミチのような仕様のポケットに分がありますが、バギーズショーツは水陸両用の為に、あえてこの様なデザインにしています。

実は、5-Pocket  Shortsのようなポケットが内側に袋状になった仕様のものは、水にドボンした際に、ショーツの裾から上がっくる水圧で、ポケットがひっくり返ってパンツの外に飛び出してしまう事があります。実際に、私も5-Pocket  Shortsで沢山のドボンをしてきましたが、パンツのポケットがひっくり返る経験を何度もしています。ポケットに何も入れてなければ問題視する事ではありませんが、割りと、ハイク中に出たちょっとしたゴミ等を入れている事もあり、ドボンした後に水面に浮いてくる自分のゴミを見て慌てた事もあります。

その点、ポケットの裏地がしっかりと縫われているバギーズは、ドボン等の際にポケットがひっくり返る事もなく、ポケットの中に入れたゴミや手荷物等が比較的に飛び出にくい仕様となっています。

ちなみに・・・・。

patagonia Baggiesでも少し丈が長い7インチ丈の場合、ポケットの袋の部分は、5インチ同様にしっかりとパンツの裾で縫われています。ただし、このまま5インチ同様のギミックとデザインにしてしまうと、更にポケットが深くなり、手荷物が取り出しにくくなる為、丈が長い7インチに限り、ポケット底面から一定の高さで縫製を入れる事により、ポケットの深さそのものを調整しています。

※左:バギーズ 5インチ丈 / 右:バギーズ7インチ丈

(赤い矢印の部分で縫製が入っています。)

※7インチを裏返しにした写真

(青色の部分で縫製が入っています。)

 

好みの丈感で選びましょう!

先のご説明でも少しご案内しておりますが、バギーズは股下が5インチのショートタイプと、股下が7インチのロングタイプと2種類あります。

印象としては、5インチがショートパンツでアクティブな印象であり、7インチはハーフパンツで少し落ち着いた雰囲気が出来ると思います。

正直、丈の長さに関してはお選び頂く方のスタイルによって好みが大きく分かれませすので、使用シーン等を思い浮かべながらお選び頂ければと思います。

patagonia Baggies Shorts 5in → 


(179cm / 65kg / size:M)

 

patagonia Baggies Longs 7in → 

参考までに、山と道の5-Pocket  Shortsの各シリーズと比較した写真をアップさせ頂きますので、各ブランド共に選ばれる際の参考になれば幸いです。


左 → 右
・patagonia Baggies Longs 7in(Mサイズ)
・patagonia Baggies Shorts 5in (Mサイズ)
・山と道 5-Pocket  Shorts(XLサイズ)
・山と道 DW 5-Pocket  Shorts(XLサイズ)
・山と道 Light 5-Pocket  Shorts(XLサイズ)
※ 179cm /65kg

参考までに、バギーズシリーズは、下の写真のように緩めのブリーフ型メッシュインナーがついています。どうしても、インナーが苦手という方は、カットする事をお勧めします。


最後に―

2022年の春夏シーズンより、リサイクルされた漁網を使用し海洋プラスチック汚染の削減に貢献する、ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100%素材を使用し、より環境に配慮されたアイテムとなっています。

今年の夏のショーツをお探しの方は、時に、「環境に拝領された製品を選ぶ。」という観点で、バギーズをチョイスしてみては如何でしょうか。

投稿者:飯田

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