海洋ゴミで作られたクライミングパンツ patagonia RPS Rock Pants

moderateの姉妹店でもあるスノーボドショップのA-BONYが、この3月26日にmoderateの向かいの店舗へ移転リニューアルオープン。また、その店舗はmoderateの”別館”としての役割も果たすという、少しミックスなスタイルではございますが、ご来店の際は、是非お立ち寄り頂ければと思います。

ちなみに、今回リニューアルに伴い建物の外壁看板を刷新しています。自分達の店舗の事を評価するのも少し痴がましいですが、格好良いサインボードに仕上がっていると思います。特に、最上部の看板は、今までのような写真やブランドロゴをメインにしたデザインではなく、自分たちの遊びのフィールドをイメージしたイラスト調に。

正直、一目に何かわからないけど、山であったり川であったり海であったりと、遊ぶ方・見る方の目線でそのデザインを捉えて頂き、そして、僕たちのお店もそのようであっても良いのではと思っています。

A-BONY&modearte別館については過去のNEWSよりご確認下さい。

→ 山から川へ、そして、海へ「パドル系遊びの提案を始めます!」


玄人受けするパンツ patagonia RPS Rock Pants

前回私(飯田)がアップしたBLOG【「気持ち良いがあります。」patagonia Venga Rock Pants 】でも少しご紹介させて頂いておりますように、patagoniaから、ロッククライミングのシーンで活躍するパンツとして、製品名にROCK PANTと名がつくパンツを数種類発売されております。当店では、メンズアイテムとして前回ご紹介した、コットンをベースとした非常にストレッチ性の高いパンツ「Venga Rock Pants(■)」と、今回ご紹介させて頂く、化繊ベースで少し太めシルエットで程よいストレッチ性のある「RPS Rock Pants(■)」をセレクトさせて頂いております。

玄人受けするこの2本のパンツ。特に、RPS Rock Pantsは、Venga Rock Pantsに比べDO思考で買われていくお客様が多い印象があります。その理由の1つとして、パンツが吸湿速乾性の高い化繊でつくられている点にあると思われます。更に、元々はクライミングのシーンで使う事を主目的にある製品の為、耐摩耗性に優れているという点と、パタゴニアの化繊パンツの中で最軽量とい夫々の部分が相まって、結果、クライマーに限らず登山やトレッキング等のハイカーからも支持を得たのだと思っています。

個人的に好きなサイドポケットとヒップポケットのデザイン

手が非常に入れやすい角度で配されたドロップポケットは、裏地がベースレイヤー系のアイテムでも使われる通気性と速乾性に優れた生地を使用。また、そのポケットと繋がっているかのように配置されたヒップポケット。実際は繋がっていませんが、夫々のポケット入り口が、まるで1つのラインで繋がっているかのようになったこのデザインは、横から見た時に非常に独特な印象を受ける方も多いと思います。

 

ベルトループが無くてもウエストのフィットを調整する事が可能

ジッパー式のフライが採用されたウエスト部分。一番上のボタンの横に、少し細めのウェビングベルトが配されています。物凄く簡単で簡素化されたアイテムではありますが、実際にこれ1つでウエストを調整する事が可能。また、これによりウエスト部分に無駄な嵩張りが出ない為、実際にハーネス等を使用するシーンでは快適なフィットを生み出します。

 

海洋ゴミで作られた新しいパンツ

また、前回モデルよりアップデートされた点として、海洋ゴミとして漂うはずの漁網をリサイクルし作られた、平織りの4.4オンス・ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン96%使用している点があります。

21年秋冬シーズンから「ネット・プラス」という名のもとで、漁網をリサイクルしたナイロン生地をパタゴニアでは使用しており、今年の春夏シーズンからその動きがより本格化。多くの製品で、「ネット・プラス」の生地を使うよになってきています。

ゴミは、我々が日常の生活の中で直接的に生み出すモノが非常に多く、それらは自身でもそのゴミの存在に気が付き、そのゴミの量を実際に確認する事が出来る為、自身の少しの気遣いでゴミを削減する事は可能。一方で、我々の生活を支えるために間接的に生み出されるゴミは、自身ではその存在に気が付きにくく、ゴミの量を知ることも難しければコントロールする事も厳しいと考えます。

ゴーストネットと言われる漁網・漁具のゴミ問題。

故意に捨てられた、あるいは誤って流された漁網や漁具は、人が回収しない限り半永久的に海洋を漂う。その回収に至っては、想像通り陸地よりも難しい。地球の約70パーセントを占める海。ある場所は、太平洋ゴミベルト(世界で最も多くのゴミが集まる海域)と呼ばれ、調べによるとその海域で漂うゴミの46%は漁網が占めていると言われています。


(写真:ECONYL HPより)

このようなゴーストネットが与える影響は、海の中に生きる動物たちに直接的に影響をあたえてしまいます。そして、これが巡り巡っていずれ我々の生活も脅かす事になるでしょう。

このように間接的に生まれてしまうゴミをどのようにするか。

その1つの解決方法として、漁網をリサイクした製品がある事を知り、タイミングが合えばその製品を手に取るという方法があると思われます。もし、この春夏シーズンで化繊のロングパンツのご購入を検討される事があれば、一度、このRPS Rock Pantsの事を思い出して頂ければ幸いです。


(179cm / 65kg / size 32インチ)

投稿者:飯田

 

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