最高の旅のはじまり。徳島県 三嶺 – 剣山 後編

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頼むから雨よ降らないでくれ。

今回の核心部でもある笹の尾根道歩き。予定では青空と笹のコントラストを楽しみながら歩くはずが、何故か、墨色の空のしたを歩いている。

「何故か?」と思っているのは僕だけで、他のメンバーは口々に僕のせいだけど気にするなと言ってくる。(笑)

頬に風を感じながら空を見上げては、その風の流れてくる先の雲の様子を伺う。「あの雲は雨雲ではない。」しかし、僕たちの斜め後ろから吹くその風が、僕らを狙うかのようにいつか雨雲を運んでくる。雨雲レーダーの予定では正午過ぎに雨が降ってくる。僕たちの予定では、その頃には下山をしているから大丈夫。それでも、「車を回収する為の、バイクでのダウンヒルの時には降られるかもね。」なんて事を言いながら、特に先を急ぐこと無く、撮影スポットになれば楽しくシャッターを切りながらトレイルを歩いていく。

三嶺から見ていた時は、笹っ原の稜線を剣山に向かって歩くのだと勝手にイメージしていたけど、実は、わりと稜線の少し下をトラバースするようにトレイルは進んでいる。確かに、稜線トップの細かいアップダウンで歩くよりは、一定の高さでトラーバースするのも悪くなく、このルートを引いた先人のセンスを感じながらも、それでも、その稜線を見上ては、足元の左右に広がる笹っ原を見ながらの稜線歩きもしたかった欲張りな気持ちも湧いてくる。

そして、白髪避難小屋と剣山の丁度あいだぐらいにある丸石避難小屋の目の前でついにレインウェアーをザックから取り出す事となった。


(patagonia / Men’s Storm Racer Waterproof Running Jacket→

 

稜線での沢歩き。

すねの中ほどの背丈の笹のトレイルを歩く感覚は、この夏に楽しんだ沢歩きに少し似ている。

水の中を歩く時と同様に、足元が不確かな状態で目視で足を置くというよりかは、足先の感覚だけを頼りに足を置き歩いていく。ショートパンツスタイルで歩く僕は、定期的に虫除けスプレーを振りながら、その笹の沢を楽しんでいた。

しかし、雨が降り出してきて状況はより沢の中を歩いているシチュエーションに近づいた。

雨でしっかり濡れた笹の葉をかきわけるように歩くと、シューズがその水を吸い込む。それは、通常の雨の中のトレイルを歩いている感覚というよりかは、本当に沢の中を歩いている感覚に近い。

まさに、稜線の沢歩き。

さらに、皆からは、「雨を降らすのが予定より2時間以上も早い」と、怒られながらも、霧に包まれた笹尾根も神秘的だと言い返しては、雨と風にやられながら、そんな風にポジティブにこの状況を楽しんだ。

 

山歩きの後半は食べ物によって救われる。

次郎笈を目の前に雨は上がったものの、さっきまでの雨と風で気持ち的に少し削がれた(正確にいうと時間も少し予定より押していた)僕たちは、次郎笈を諦めて剣山に向かう、スティープな斜面つけられたトラバースルートを歩くことにした。

雨で少し肌寒いと思いながら歩くと意図せずエネルギーを消費するので、兎に角、腹が以上に減りやすい。インスタでも書いたけど、こういう時にこそ美味しい行動食は本当にありがたい。ネイチャーシングが“食事”としての満足感のあるピザやカレーフレーバーのエナジーバーがここでは本当に効いた。

今回最後の登りとなる剣山山頂へのトレイルを歩きながら振り返っては、雨に濡れた次郎笈山頂からの谷間を見て小さな沢や滝を見つけては興奮をする。そんな事をしていると100名山でもある剣山山頂に到着。

整えられた山頂が妙に物足らなさを感じさせるというか、前日の三嶺ヒュッテやここまでのトレイルを歩いて見てきた景色のインパクトのが強すぎたのか、途中の小さなピークを通過点のように通る感じで剣山山頂を後にして、綺麗なトイレに驚きながら山頂のヒュッテで「うどん」と「あめ湯」を頂き、そこから、登山口までの下りは文明の利器でもあるリフトに乗って下山。

 

下山後に新たな旅が始まる

下山後はデポしておいたバイクに乗り、約10キロのロードのダウンヒルを楽しむ。これがトレイルだったら更に最高なのかもしれないけど、ロードでも十分に楽しかった。ちなみに、当初の予定では4人全員でロードのダウンヒルをする予定が、バイクをデポした時点で「ネイチャーなんとかの脇さん」のバイクのパーツ不足でバラしたバイクを組み直す事が出来ず、登山口の駐車場で荷物のお留守番をする結果、他3人でダウンヒルをする事に。

車を回収し、荷物番のネイチャーさんを回収したあと、当初の予定では「RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store → 」へ行こうと計画をしていたものの時間的にアウトと言うことで、お風呂を求めて神山温泉を目指す。

クネクネと林道を進み、ようやくコンビニを見つけ腹ごしらえをしようとすると、その近くに「かま屋さん → 」というお店を発見!

どうも、脇さんに言わすと物凄く有名なお店らしく、思いがけない遭遇に脇さんは大興奮!失礼なお話しなのかもしれないけど、その凄さを知らない僕は、夕暮れ時の神山町の雰囲気とそのかま屋さんの空気感がメチャクチャ良くて、正直、神山町でもう少しゆっくりしたいと思える程、物凄く良い空気感が流れていた。

あいにく食堂は既にオーダーストップになっていたものの、その横に併設するパンと食品売場で軽くお腹を満たす。そして、近くの神山温泉で汗を流した後は、お待たせのグルメツアー。

地元の方に教えて頂いたお店へ行くか徳島支那そばを食べるか悩んだ挙げ句、せっかくだからその土地の味を楽しもうと、支那そば王王軒(ワンワンケン)→へ!

濃厚甘辛スープに太麺とすき焼きのお肉がのったような独特の支那そばは、わりとヘビーにお腹にくる食べごたえ十分なラーメン。「好きか嫌い割とハッキリ分かれるよう」と、言う人もいるぐらいの癖のある感じは、個人的には好きな方で、今、こうやって思い出しながらブログを書いていると、もう一度、その味を確認したくなる、妙なハマリ具合があるラーメン。

 

 

さて、帰ろうか!

ラーメンを食べ終わり本気で帰宅モードになった20時半過ぎ。

「え~、ここは約220キロ程離れた徳島県です。」

「今晩、もう一泊徳島に泊まるわけではありません。」

「この後、一度神戸に寄りますよ。」

「明日はお仕事です。」

二日間楽しんだあとの帰路は、やっぱり憂鬱でありながら、夜の高速を走りながら少しづつ現実へ戻る準備を行い、見慣れた風景に付く頃には、身体の疲れと脳(心)のスッキリ感が妙に心地よい。

それでも、正直こんなに遅くなるとは思っていなかったけど、やっぱり、予定通りに予定外だったとこの旅を振り返った。そして、四国(徳島)は遊ぶのに東海圏からでも射程距離だと知った。

また、このルートはいつか歩きたいな。

 

投稿者:飯田

photo by ムース石田さん・ネイチャーシング脇さん・ノブさん

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