patagonia 最軽量のレインウェアー Storm Racer Jacket

正直、世の中にレインウェアーが沢山ありすぎて困っています。単純に言っても、アウトドア業界で言えば、ウェアブランドの数だけレインウェアーがあると言っても過言ではありません。

だから、その分だけレインウェアーを買う時に色々悩んでしまうのだと思うのです。防水性が高くて軽くて蒸れなくて頑丈で、動きやすくて価格がお手頃で、そんな、オールマイティーなレインウェアーが欲しいと。

お店の人間が、こんな事を言うの良くないと思いますが、オールマイティーと呼ばれるレインウェアーが仮にあったとしても、そのレインウェアーよりも、透湿性だけに拘り特化したレインウェアーがあれば、オールマイティーのレインウェアーは、その部分だけ見比べれば見劣りをしてしまいます。オールマイティーは、めちゃくちゃ良い言葉で最高な感じがしますが、逆を言えば何にも特化していない、悪い言い方をすれば、どっち付かずの場合もあります。

それでも、なるべくならオールマイティーに近いものを選びたいですよね。だからこそ、何を基準に選べば良いのか、非常に頭を悩ましてしまうのだと思います。

僕も正直、買い物をする時は本当に悩みます。それは、金額に関係なく。そう、例えば、ご飯を食べに行った先でも、メニューを見ては悩みます。ラーメンを食べたいとラーメン屋に入ったにも関わらず、何ラーメンにしようか迷うほどですから・・・。

勿論、あのお店のあのラーメンが食べたい!と行った時は迷わず注文出来ますが、そうじゃない時は、最終的に自分の舌に問いかけます。「今、一番食べたいものは?」と。

ウェアーやギア選びも若干それに近いのではないでしょうか?ラーメンとでは、金額も違いすぎますが、今一番必要とする機能を考えてみたり、使用中に軽減させたいストレスの優先順位を決めて、それらをクリアーにしてくれる物を備えているのはどのアイテムなのかを考えてみたり。もしかすると、時にはブランドが掲げる企業理念や世界観からの、好きなブランドの中から選びたいという気持ちも非常に大事なのだと思います。

どんなに数値的に栄養価の高い食べ物でも、味が不味ければ気持ちは満たされず身体は元気になれません。逆に、少し栄養価が落ちたとしても、それが好きな食べ物であれば気持ちが満たされて、テンションが上がったり元気になって動ける事ってありますからね。数字だけでは表すことが出来ないパワーって、時に大事だったりします。


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その昔、patagoniaはM10 JKTという、当時の中ではメチャクチャ軽いレインウェアーが販売されていました。それから年月も過ぎ去り、モノ作りの技術も進歩し、今では、それ同等の商品が他社で発売されていたり、また、重量の数値だけで言えば、もっと軽いレインウェアーも出てきています。

Storm Racer Jacketは、個人的には名品とも思えるレインウェアーのM10 JKTの後継モデルとあってか、あの当時M10を始めて触って着た時のドキドキ感を、このStorm Racer Jacketに感じています。もしかすると、こういう気持ちも、アイテム選びの中で時には大事なのかもしれません。


H2NOを使用した極薄3レイヤー

patagoniaのオリジナル防水透湿性素材のH2NOを使用した、極薄の3層構造のレインウェアー

裏地は通気性に優れたトリコットを使用しており、高い透湿性と同時に肌触りも非常によく、半袖の上から羽織っても気持ち悪さがないのが非常に良い。


(背中の表からプリントされたロゴが透けるほどの薄さ!)


無駄を極限までなくしその中で魅せる拘り

ウェアーの裾のドローコードを排除し、背中な裾の部分のみに既にゴムが入っており、程よく裾のバタつきを抑えてくれる。軽さに拘ったつくりの中に、必要最低限の機能をしっかり残している。


お世辞にも超軽量とは言えないけど・・・

今の世の中100グラムを切ってくるレインウェアーもあるなかで、重量だけで言えば、そこにお世辞でも「超」を付ける事は出来ないけど、patagoniaの中では最軽量となるレインウェアー。


(179cm / 63kg / size:M)

トレイルランナーにはオールシーズン通してオススメ出来る1枚。ハイカーにとっては、天候に合わせて携行していく軽量レインウェアーとしてもオススメ。

夏が過ぎて秋になってこれば、これ1枚でレインウェアーとウィンドシェルを兼ねるというのもアリだとも思います。

数字だけじゃない所に、この商品の良さが本当にあると僕は感じています。特に、昔のM10を知っている方には、是非、一度手に取って頂きたいアイテムです。

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