先週は、全体的に少し春を感じられる気持ちい良い日の方が多く、その気持ち良さが春の足音だと感じた。その一方で、雪山を滑る事が好きな私にとっては、その気持ち良さが、冬の終わりが近づいて来ている事だと思うと、少し切なく淋しい気持ちになった。
今年は、雪も少し多いし春先も滑り中心で遊ぼうかな。
2月17日(土)に開催されたバックカントリーツアー in 白馬
ビギナー向けのバックカントリーツアーで募集をさせて頂いておりましたが、今回は参加希望者が少なく、ツアーお申込み締切の時点でツアーお申込み頂いた方は、夫々既にバックカントリーを経験されていた方でしたので、急遽、ワンデーツアーに変更しツアーを開催。
酸いも甘いも経験出来るのがバックカントリーの面白さ
降雪が何日も続いた後に天候が回復し、青空の下で降り積もったパウダーの上を滑る「THE DAY」もあれば、今回のように、なかなか経験の出来ないハードコンディションで山に入れるのも、ある意味「THE DAY」だと思う。
登り始めは誰もがココまでハードコンディションになるとは思わず、むしろ、「滑る時だけ天候が回復して欲しい!」と、自分勝手な希望をもって山へどんどん入っていく。
気温はマイナス10度と、めちゃくちゃ低い気温ではないものの、風によって体感温度がその数字以上の寒さとなって、私達の身体を容赦なく冷やしていく。
最初のドロップポイントの小さな尾根に登りつめると、そこに待っていたのは、自分勝手なイメージで思い描いた天候や景色ではなく、そこからはかなり遠くかけ離れた荒天!
叩きつけるように吹きつける風が、手足の末端やほんの少しだけ出た肌面から、容赦なく体温を奪っていく。そして、この動画を最後に携帯は使用不可となる。
人というのは(いや私だけかもしれないが)不思議なモノで、想像とかけ離れた天候(今回で言えば荒天)がそこにあったとしても、今経験しているその荒天が最大の酷さであり、今後は回復するのではと言う期待、もしくは、これ以上は酷くならないと思ってしまう。
ハードコンディションのバックカントリーツアーが逆に面白かった!
ただ実際の所、天候はさらに悪化。また、山の地形の関係で風がさらに強くなる所もあり、自分が経験した事のある雪山の荒天のパーソナル レコードを大きく更新。
それに気が付いた時は、ある意味「THE DAY」を引き当てた事に興奮し楽しさだけが沸き上がる。
今回の経験は本当になかなか出来ないと思います。
あの環境下で、ツアー参加者の安全を確保しながら楽しまてくれた番亭さん!(■) 本当にありがとうございました。
投稿者:飯田