スタッフ愛用アイテムのTango Hoody

先日のスタッフKOIZUMIのブログ■でも紹介させて頂きましたwestcombのアイテムTango Hoody  

昨年から欲しいな~とずっと思っていたアイテムの一つ。今や定番となった汗抜けの良いポーラテックアルファを使用したモデルで先のブログでも紹介させて頂いたダブルファスナーによるベンチレーション機能は雪山でのハイクアップ時にはかなり有効な機能。表生地に使われているのはPertex® Equilibriumでパーテックスシリーズの中でもあまり聞き慣れない名前ですが、生地の作りが特殊なんです。

 

 

Pertex® Equilibriumは、素材の内側と外側で使用する糸の太さが違う変わった生地。内側には太い生地を、表側には極めて細い糸を使うことによって発汗で生まれたウェア内の水分を毛細管現象で吸い上げ表面で拡散・蒸発させる仕様になっています。山での行動着に求められるのは、やなり体温と発汗のコントロール。ポーラテックアルファとPertex® Equilibriumの組み合わせは低温化での活動時にも理想的と言えます。

 

 


 

カッティングの特徴

ポケットは前面両サイドに一つずつでベンチレーションを兼ねた作りにはなっていません。上下どちらかのファスナーを開けることで大きく換気することが出来ます。優れた透湿力を持つポーラテックアルファだからこそ敢えて細かなベンチレーションは付けていないのだと思います。

 

 

腕回りはピッタリめのフィット感。立体裁断になっているので動きにくさは感じませんが大きめの時計を付けていると袖通しがしにくいかもしれません。その分、上からハードシェルを羽織った時でも腕回りはダブつくことなくストレスを感じません。

 

 

裾のドローコードは左右2か所にあるのですが、真横ではなく少し前側に寄せて取り付けられています。真横から少し前に寄せることで両手で操作する際に体を余計にねじる必要が無いのです。日常ではどうとない動きですが、大型パックを背負っている時や登壁中、はたまたリフトの上等ではこのちょっとした動きが辛く感じてしまうこともあるので意外と嬉しい機能。

 

 

裾回りは前丈と後丈の差がかなりあるテクニカルなカッティング。アウトドアメーカーのウェアならよく見るデザインですが、同じような行動着として展開されている中綿ジャケットを比べてみたところ少し違いが出てきました。

 

 

上からpatagonia Men’s Nano Air Hoody 、ARC’TERYX Proton AR Hoody 、westcomb Tango Hoody 、の裾写真になります。前丈と後丈の長さの違いがモデルによってかなり異なります。テクニカルなカッティングの方が山では使いやすいかもしれませんが、街着では気になってしまうことも。どちらの方が良いとは一概には言えませんがフィールドでの着用率と街着での着用率、自身の中で重きを置くのはどちらかを基準に考えてみるのもよいと思います。

 

 


 

フードの特徴

フードを被った際により顔回りのフィット性を上げる為のドローコード。当店でお取り扱いのある行動用中綿ジャケットの多くはフードのドローコードを廃しているものが多いのですが、Tango Hoodyはツバ部分より少し後ろ目にドローコードが配置されています。(写真白線部分)

 

 

フードを被ったままの行動で一番気になるのは視界が狭くなってしまうこと。目で見える範囲が狭くなると必然的に首を動かす必要が出てきます。TangoHoodyの場合は、ギュっとコードを絞った際にフードのツバ部分が少し顔から離れて開く形になるので視界が極端に遮られることがないのでオーバーに首を動かさなくていいんです。

 

 

冬時期には着用し続けることの方が多いですが、春夏も使用することを考えるとある程度の収納力は欲しいところ。さすがにダウンジャケット程小さくはなりませんがORTLIEB ウルトラLWドライバッグ PS10/3L に収納すれば十分携帯出来るサイズに納まります。

 

 

【着用イメージ モデル身長:172cm  体重:59kg  サイズ:S着用】

実は、私はこのタイプのアイテムをまだ持っていません。今年狙っていたのですがコチラ■を購入してしまったので少し見送ることに…。今まで冬山のハイクアップ時には薄手のフリースとウィンドシェルを重ね着することが殆どでしたが、透湿性抜群の中綿ジャケットならベースレイヤーの上に羽織れば一枚でよさそう。今回ご紹介させていただいたwestcomb以外にもpatagonia、ARC’TERYX、THE NORTH FACE、HOUDINI、TetonBros….様々なブランドから展開されているのでまた迷ってしまうところ。お財布事情的に手に入れるのはもう少し先になってしまいそうですが、既にフィールドで使い倒しているスタッフKOIZUMIから使用感を聞きつつ検討していきたいと思います。

 

本日のブログは、ようやく来週滑りに行ける松下がお届けしました。今シーズン初のパイプドロップインしてきます!

 

 

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