少し面白いプロダクトが出来たのでご紹介。
この記事の概略として
プロダクトの経緯
moderateを展開する株式会社たまや(A-BONY、mirai by moderate、着楽、Diffusion、DOKODO、cocorozashi、FATMAMA)は、日頃よりお世話になっている方にお歳暮やお中元をお送りさせて頂いております。
過去には、自分達のお店に関する製品や、地元企業様の商品等をお届けさせて頂いておりました。その中で、より弊社らしいモノをお届けしたいと思う一方で、その難しさも感じていました。
その気持を抱える中で、今回のお歳暮のお品として、「年末年始のくつろぎのひとときにお楽しみ頂きたい。」との思いから、三重県四日市市水沢町にある「マルシゲ清水製茶さん(→■)」のお茶をお贈り出来ればと、マルシゲ清水製茶さんが営む「かぶせ茶カフェ」にお伺いしました。
マルシゲ清水製茶さんは、お茶どころ水沢にて約10ha(東京ドーム約7.7個分)の茶園で主に”かぶせ茶”を栽培している茶農家さんで、そこで見つけたのが「ウールで育てたお茶」でした。
職業柄、この製品名に反応しないの理由がなく、その製品の事を詳しく聞くことに。
ウールで育てたお茶
このお茶は、三重県四日市を拠点とする高級紳士服メーカー「御幸毛織株式会社さん(→■)」と、「四日市農芸高校(→■)の生徒さんたち」が、共同研究を重ねる中で生まれた特別な逸品。
御幸毛織四日市工場さんでは、毛織物製造の工程で廃棄ウールが発生するそうで、その廃棄ウールを「マルシゲ清水製茶さん」の茶園土壌に肥料として活用。 ウールの栄養成分を活かし、資源を無駄にせず環境に配慮した方法で育てられたのが「ウールで育てられたお茶」でした。
(急須がなくても手軽に楽しめる紐付きティーバッグタイプ。また、ティーバッグの素材は環境に考慮し、生分解性フィルターを使用。)
同じ四日市市内でこんなに面白い製品がある事に感動し、また、それがお歳暮として選びたかったお茶であれば尚の事。
これまでのお歳暮やお中元のように、弊社らしいモノが選べたと気持ちが高ぶる。
あとは、弊社らしくパッケージを作って完成!
四角いウール生地に込めた想い
当初は、オリジナルの紙の化粧箱を作り、マルシゲ清水製茶さんお茶をお包みする予定でしたが、「ウールで育てたお茶」との出会いが私たちの考えを変えました。
廃棄を少しでも減らし、お手元に届いた後も再利用していただける形にしたい——。
そんな想いから、御幸毛織株式会社さんに無理を言って、製品を作る過程で出てしまう端切れ等でお茶を包むための風呂敷のようなモノが無いかご相談させて頂いたのです。
急なお願いにも関わらず、快く相談にのって頂き、工場見学と合わせて端切れ生地も見せて頂くことに。
どのような洋服製品でも、反物から服のパーツを切り出す以上必ず端切れが出ます。御幸毛織さんは既にこれらの端切れを再利用する取り組みをされており、その中で無理を言って、私達が求めるサイズの端切れを見つようとしましたがサイズが大きだけに非常に困難でした。
半ば諦めかけた時に、1つのご提案をいただきました。それは、御幸毛織さんがスーツ用生地として使用する際に、厳しい品質基準の中で検査が通らなかった反物を使いませんかというご提案だったのです。
これなら、私達が求めるサイズに仕立てる事が出来る。
こうして、私達は廃棄するはずだったウールの原毛を肥料に作られた「ウールで育てられたお茶」を、スーツとしては使われる予定が無くなった四角いウール生地(SQWOOL)で包む事が出来ました。
(SQWOOLは、反物の端部分にあたる”耳”をそのまま使用してる為、製品によってデザインや使用が異なります。)
SQWOOL(スクール)とは?
この四角いウール生地は、簡単に言ってしまえば風呂敷と言われるかもしれません。
勿論、風呂敷としてもお使い頂けます。
ただ、風呂敷と表現してしまうと、使用用途を少し限定的なものにしてしまうのではと思い、私達は、四角い(SQUARE)のウール(WOOL)生地の造語としてSQWOOLと名付けました。
SQWOOLは、日々の暮らしの中で新たな役目を見つけてもらえるモノとして、廃棄されるだけの化粧箱の代わりになり、また、贈り物を包むだけでない自由なモノとしてお使い頂ければと思っています。
四角い布が生む自由
大きさは約75cmの正方形。イメージとしてはバンダナやストール的な要素で使い方は自由。
バンダナやストールとしても言わない理由の1つに、製品があくまでも反物の都合により、色や柄、そして、生地の厚みや肌触りまで多種多様である点があります。本来1つの製品を作るのであれば、生地の厚みや肌触りは統一されるべきですが、SQWOOLは再現性がない一期一会のアイテムとして捉えて頂ければと思います。
(BAGなどに結びアクセントに)
(ちょっと贅沢な敷物として)
(日常で、少し目隠ししたい時の被せ物としてもお使い頂けるサイズ)
(生地によっては首巻きとしてもお使い頂けますし、山を歩かれる方であれば、手ぬぐいに比べてサイズが大きいため、”ほっかむり”としても使い易いです。)
お手入れ方法について
基本やスーツ等になる予定だったウール生地で、バンダナやストールや手ぬぐいに比べると少しデリケート。
部分的な汚れが気になる場合
→ スチームを掛けたり部分洗い等でご対応下さい
丸洗いしたい時
→ 基本、手洗いをしてから軽く絞り平干しをして下さい。
推奨される洗剤のタイプ
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中性洗剤
- ウールやシルクなどデリケートな素材に対応した中性洗剤をお使い下さい。
- 市販の「ウール専用洗剤」や「おしゃれ着洗い用洗剤」などオススメ。
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天然素材に優しい洗剤
- ウールは天然繊維のため、特に環境に配慮した天然成分の洗剤もおすすめです。
- 無香料や低刺激のものを選ぶと、仕上がりの風合いを損なうことがありません。
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リンス機能がある洗剤
- ウールは吸水性が高いため、すすぎが容易なタイプの洗剤を選ぶと生地に負担をかけずに洗えます。
注意点
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漂白剤入り洗剤は避ける
漂白剤やアルカリ性洗剤はウールを傷めるため使用しないでください。 -
使用量を守る
洗剤を入れすぎるとすすぎが不十分になり、繊維に残留物が残る可能性があります。 -
ぬるま湯で洗う
水温は30℃以下にし、高温を避けることで縮みを防ぎます。
脱水は避けて平干しで。
- 手で軽く絞る。
- 脱水を掛ける場合いは1分以内。
ウールに限らず、洗濯機等の脱水は生地に大きな負担を掛けます。手洗い後は平らな面で乾燥させるようにしましょう。
今後の販売方法について
販売方法や時期に関しては、今現在調整中です。
内容が決まり次第、あらためてアナウンスさせて頂きます。
今後とも、「株式会社たまや」をはじめ、各店舗を宜しくお願い致します。
投稿者:飯田