現在、moderateでお取り扱いのある下着はpatagonia■、HOUDINI■、Perfect Underwear■、ARC’TERYX■、NORRONA■、Teton Bros■、icebreaker■、Point6■等々。意外と多いな…と感じながらも山で着用する下着は非常に重要。目に見えないところなので、普段穿いているタウンユース向けの物を着用されている方も多いかもしれませんが、肌に直接触れる衣服は快適度に大きく影響を及ぼします。故に、私はアウトドアブランドの下着を長年愛用してきており、moderateで取り扱いのある物は殆どがテスト済み。そうです、自宅のタンスの下着コーナーには上記のブランドのトランクス達がひしめき合っております。
「試してみないと分からない」という言葉を言い訳にして、新しい下着をついつい買ってしまう。そして、今回、非常に興味がそそられる下着(変な意味ではありません)がノースフェイスから登場しています。
THE NORTH FACE Endurance Boxer Short ■
長距離を走るランナーにとって、衣服と肌の擦れによるトラブルは大敵。「走る」という行為を長時間続けるという事は、は同じ動作を繰り返す事になります。故に、衣服とのちょっとした摩擦が積もりに積もって肌に痛みを生んでしまうのです。
衣服で摩擦を発生させやすいポイントの一つが縫い目。生地と生地を縫製する事で服は作られているので、縫い目は必ず必要なもの。しかし、一般的な衣服の縫い目は肌への当たりが大きい物が殆ど。日常で着用する分には問題無いのですが、長時間走るとなると別問題。そこでEndurance Boxer Shortは極限まで縫い目を無くしています。フロントの生地接合には、超音波接着を用いており凹凸が殆ど無いフラットな作り。
裾口は、通常であれば綻びが生じないように生地を折り返して縫製を入れるのですが、フリーカットになっています。こうすることで肌当たりが滑らかになるだけでなく、伸縮性を持たせることも出来るので足上げ時の抵抗も生まれにくいのです。単純にフリーカット(切りっぱなし)と言っても、普通の生地では解れてしまうで、切断面が解れない特殊な生地とカット方法で作られているのです。
そして、ウェストゴムの繋ぎ目も段差が生じにくい縫製が施される程の徹底ぶり。ランナーが抱える擦れ問題に対して、ここまで力を入れて開発された下着は中々無いのではないでしょうか。
使用されている生地自体は、ナイロンとポリウレタンをが使用されており、吸汗速乾性と通気性のバランスが取れた極めて薄手のもの。特殊編み技術により全方向ストレッチ機能が入っているので、足上げのしやすさは抜群です。また、銀イオンによる抗菌防臭効果を発揮するポリジン・バイオスタティック加工も施されているので、長時間活動中に感じるイヤなにおいも抑制してくれます。
日常のトレーニングから長距離レースまで、快適に使用出来る下着をお探しの方に是非試して頂きたいアイテムです。
そして、もう一点…
Expedition Dry Dot Boxer Short ■
過去に何度かご紹介させて頂いております(コチラ■)、特殊な2層構造のベースレイヤーDryDotシリーズからついに下着が登場しました。肌面には撥水加工を施した生地を配し、外側には吸水拡散性に優れた生地を配する事で一着の服でありながら汗の濡れ戻りを防ぐ事が出来る便利ウェア。
トップスでも十分使い勝手が良かったので、下着も良くない訳がありません。特に夏の高山域では、かなり活躍してくれそうな予感がします。
先にご紹介させて頂きましたEndurance Boxer Short(写真左)とExpedition Dry Dot Boxer Short(写真右)では、主用途が異なる為、フィット感も違います。Endurance Boxer Shortはランニングを主目的としている為、身体にフィットする形状となっているので冬場のランタイツの下にも着用しやすくなっています。そこに比べてExpedition Dry Dot Boxer Shortはややゆったりめのレギュラーフィットとなっており、登山等の山岳シーンで使いやすいタイプです。
今まで、あまり下着を気にしていなかった方は、是非この機会にアウトドアブランドのアイテムをチョイスしてみて下さい。その快適さを味わうと毎日穿く物も全てアウトドアブランドの物を使いたくなる事間違いなしです。正直、自分用に買うには少し勇気のいる値段ではありますので、どのメーカーの物か迷われた際はご相談下さい。バチっとはまる一着をご提案させて頂きます。
本日のブログは、松下がお届けいたしました。