夜寝る時は、なるべくエアコンを付けないようにしている松下です。
私の部屋は日当たりが良すぎるので太陽が昇ると暑くて自然と目が覚めるのですが、
ここ最近の気温の上昇で携帯のアラームが鳴る前に汗だくで起きることが多くなってきています。
太陽に起こされ始めると梅雨明けが近いな~…と毎年感じながら
夏山ハイシーズン突入のワクワクも強くなってきております。
そして、今回のブログでご紹介させて頂くのは、ハーネスを使用した登山スタイルの方や
今年からバリエーションルートに挑戦!!という方にお勧めのジャケット。
ARC'TERYX Alpha SL Jacket ■
ARC'TERYXのアイテムに関しては、立体裁断やシームテープ、
縫製の技術力が際立っているのは有名なお話しですがAlpha SL JacketはGORE-TEX® Paclite®を
使用し重量と生地の厚み(着用した時に感じる耐久性)のバランスが非常に優れた一着となっています。
着用イメージはコチラ
(モデル/身長:163cm 体重54kg サイズXS着用)
ヘルメット:PETZL シロッコ ■
パンツ:Gamma SL Hybrid Pant ■
ブーツ:SCARPA レベルGTX ■
Betaシリーズと比べると丈は長くなります。
理由としては、ハーネスをジャケットの内側に装着するかジャケットの上から装着するかの違いです。
Betaは、基本的にフリークライミング向けの作りになっているのでジャケットの下にハーネスを
装着することを想定しているので丈は短め。Alphaはアルパインクライミング向けの作りになっているので
ジャケットの上からハーネスを装着することを想定して丈はやや長めとなっています。
そして、実際にジャケットを触ったことがある方ならご存じだと思いますが
写真の白線で囲われた部分に何かが入っています。
その正体は、コチラ
長さ約9cmの Hemlockというフォーム材が左右に2本づつ入っています。
この Hemlock がクライミングハーネスやバックパックのヒップハーネスから
ジャケットがずり上がってくるのを防いでくれのです。
ちなみに、この Hemlock はドローコード部から取り出すことが出来るので
せっかくARCのジャケットを手に入れたんだからタウンでも着たいな…という方は外して頂いてもOKです。
同じ径のフォーム材なら追加することも出来ますので、何本か足して頂いたり最初から入っているモノを
少々短く切って入れ直すことも出来ます。
フードはヘルメット対応の大きめの作りです。高めの襟元は冷気の侵入もカットしてくれます。
上下左右の視界もとても広く確保される作りになっており、
0.数秒の判断力が求められる場面では非常に大切な機能。
ハードシェルのフード回りの作りこみが甘いと首の疲労感や肩こりの原因になります。
ドローコードを引いた状態で首を動かしても生地のツッパリ感を強く感じることも無いので
長時間の着用でも問題ありません。また、首と頭の動きにフードが上手に追従してくれるので
視界も遮られず安心です。
コチラの写真はジャケットを裏返したモノなのですが、フード部の白く囲われた部分に違和感を感じませんか?
もう少し寄ってみると…
もうお気づきでしょうか?
本来、GORE-TEX®Paclite®は、裏地は付けずにコーティング加工がしてあるのですが
フードの一部だけ裏地が付けられているのです。実は、この部分にはドローコードが走っているんです。
よくフードの後頭部についていて絞ると頭の囲いをギュっと固定してくれるあの部分です。
ヘルメットや帽子、又は頭とよく擦れる部分になるので摩耗に強い三層仕様になっています。
ここまで考え込まれているのには脱帽です。
付属のスタッフサックへの収納サイズはコチラ(左XSサイズ、右Sサイズ)
SサイズもXSサイズも収納時の見た目はそれほど感じられません。
スタッフサックのカラビナループにはブランドロゴ入り。
重量はと言うと…(XSサイズ)
(Sサイズ)
12gの差です。ベンチレーションを省き、ポケットも左胸元に1つだけに抑えただけあって
両サイズ共にかなり軽く作られています。
この重量ならハーネスにぶら下げておいても気にならず急激な天候の変化にも素早く対応できるので
高山域の活動にお勧めです。
新しい体験・経験は人生に張りを与えてくれます。
初めて登る山やバリエーションルートへの新たなチャレンジの相棒としてAlpha SL Jacket■を選ばれてみてはいかがでしょうか。
朝起きた時の汗が凄過ぎてそのうち枕から塩が精製できるのではないかと思っている松下がお送りしました。