OMM的アクティブインサレーション COREシリーズより「SuperSonic Smock」

「アクティブインサレーション」

昨シーズンに比べ今シーズンは、このキーワードの使用回数が多いように感じます。
実際に、店頭でもアクティブインサレーションを気にされる方も増え、そして、多くの方がこの時期の行動着として自身のラインナップに加えて頂いているのではないでしょうか。

そのアクティブインサレーションの代表的な素材で言えば、ポーラテックのAlphaやテイジンのOctaであり、moderateもこれらの素材を使ったアイテムを沢山ご紹介させて頂きましたが、まだ、ご紹介出来ていないアイテムとして、PRIMALOFT NEXTを使用したOMMのCoreシリーズがございます。


こちらの商品は、今シーズンの秋頃より全国的に発売が開始され瞬く間にヒット商品となったアイテム。

今回のBLOGでは、そのOMMのCOREシリーズより「SuperSonic Smock」にフォーカスして商品をご紹介させて頂きます。

 


COREシリーズのPRIMALOFT NEXTとは?

化繊綿を得意とする素材メーカーPRIMALOFT社が作る、フリースと言っても過言ではない、新しいサーマルインサレーションアイテム。


( Core Fleece Jacket で使用しているPRIMALOFT NEXT生地アップ)

もう、見た目は毛足の長い化繊フリースですよね!

「えっ?!化繊フリース生地と何が違うの?」と思われる方も多いので簡単にご説明すると以下の通りになります。

《化繊フリース》
ポリエステル生地を掻いて起毛させた素材で、その毛足の質感や長さ等で温かさ等を調整。

《PRIMALOFT NEXT》
一枚のメッシュ生地に化繊の羽状毛を直接織りこんで作られているます。

ようするに、一般的に軽くて温かいと言われる「綿」素材を、メッシュ生地に直接織り込み1つの生地を作ることで、モノによっては、化繊フリースと同等の温かさを生み出しながら、重量を約半分にする事が出来るのが特徴のヒトツ。

PRIMALOFT NEXTをむき出しで使ったCore Fleece Jacketは、その特徴を最大限活かしたアイテム。

 


SuperSonic Smockは2着を1つにしたアイテム

今回フォーカスするSuperSonic Smockは、先にご紹介したCore Fleece Jacketの密度違い「PRIMALOFT NEXT 75g」を、防風シェルのPointZeroで覆った、言わば、ウィンドウシェルとCore Fleece Jacketを重ね着した状態で、2着を1つにしたアイテムであり、この時期に、フリースをウィンドシェルをレイヤリングする事が多い方にとって、めちゃくちゃ重宝する事間違いナシ!


( SuperSonic Smockで使用しているPRIMALOFT NEXT生地アップ)
(Core Fleece JacketのPRIMALOFT NEXTに比べると、毛足の違いがお分かり頂ける思います。)

 


他ブランドのアクティブインサレーションに比べて軽いです!

保温力や対摩耗性等、ブランドによってアクティブインサレーションに必要とするポイントが違う為、上記のような表現をすると少し誤解を招いていしまいますが、そのような中でSuperSonic Smockは、軽量・コンパクト性に特にフォーカスしたアイテムだと思います。


(Mサイズの実測計:184g)

身体に沿ったシェイプは、ヒートロスを抑えながら、全体的に無駄な「ゆとり」を少なくなる為軽量化に繋がり、また、フルジップで着脱時の快適性よりも、さらなる軽量化の為の、あえてのプルオーバータイプにした所が実にOMMらしいアイテムではないでしょうか。


(179cm / 67kg / size:M着用)


(身体に沿うデザインは、裾の背中側のラウンドテールにまで拘りアリ)

また、コンパクト性という部分では、多くのアクティブインサレーションが「着続ける」事を目的としている物が多く、小さく畳んで持ち運ぶ機能を持たせていないアイテムが多い中で、SuperSonic Smockは、お腹のハンドポケットの中にあるシークレットポケットにパッカブルする事が出来ます。

パッカブルした感じは、無理に小さなポケットに押し込むスタイルではなく、あえてゆったり目に、そして、少し細長い形に収め、そして、シークレットポケットの内側に配されバンジーコードを使えば、収納したアイテムを腰などに固定する事が可能です。

もちろん、BAGを背負っているのであればBAGに収納する事がベーターではありますが、着用シーンによってコマ目に着脱するのであれば、わざわざBAGの荷室やポケットに収納するよりも、このスタイルの素早いのかもしれませんね。

また、ロードランニング等でBAGを持って行かないシーンであれば、このように腰に巻けるのは非常に便利!

 


着る時の小さなストレスが、着ている時の快適に変わります。

先にも申し上げたように、毛足が特徴的なPRIMALOFT NEXTをPointZeroといウィンドシェルで包んだSuperSonic Smock。実は、その2つの生地と生地が全くズレないないようにしっかりと縫い合わせてあるのではなく、ポイント・ポイントでしか縫い合わさっていません。

何が言いたいかと言うと。

商品の特性上、身体側に毛足のあるPRIMALOFT NEXTがくる事。そして、ポイント・ポイントでしか夫々の縫い合わが行われていない為、特に袖を通すと、その毛足がベースレイヤーに引っかかり、また、ウィンドシェル素材が良く滑る為、結果、雑な着方をする袖口からPRIMALOFT NEXTが出てくる事があります。

これ最初ストレスでした。なんで、夫々がズレないようにしっかりと縫い合わせてないんだろう?と。ポイントでしか縫い合わせていない事は、実は、手抜きなんじゃないかと思うほど。

でも、このポイントでの縫い合わせが実は大事なポイントなのではと感じました。

伸縮性のあるPRIMALOFT NEXTと伸縮性が少ないPointZero。仮にコレのアイテムはしっかりと縫い合わせてしまうと、PRIMALOFT NEXTが持つ伸縮性は特徴として活かされず、更には、毛足の長さによる摩擦係数が高まる事で、ベースレイヤーとの引き攣りがおきてしまい、非常に着心地の悪いアイテムになってしまうのではないでしょうか。

一方で、手抜きと思われたポイントだけで夫々の生地を縫い付ける事によって、縫い合わせてない場所が、夫々滑るような効果が生まれ、結果、着た時にPRIMALOFT NEXTのストレッチ性を損なわず快適に着ること出来ます。

これに気がつくまでは、着る事が少しストレスではありましたが、コレに気づいてからは、縫製のアイデアから得られる快適性が非常に心地よくなった事を覚えています。

 


今までご紹介してきた他ブランドのアクティブインサレーションをみて、もっと軽量でコンパクトなモノはないのかな?って思われていた方は、是非、OMM のSuperSonic Smockをお試し頂ければと思います。

ちなみに、アンオフィシャルですが、SuperSonic Smockを裏返して着るのも、わりと悪くないような気もしています。


(裏返して着た様子)
(ジッパーはリバーシブル使用ではありません。また、首の後ろにはブランドのタグが表に出てしまいますので、注意下さい。)

投稿者:飯田

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