先日のお休み。どうしても陽の光に当たりたくてまたもや庭へ。4月から町内の自治会で役員になったのでその資料作りをせっせと行っていました。暖かくなってきたし、出番は少なくなるかな…と思っていた松阪木綿+アグラスカート■が意外なところで活躍。デスクワークも含めるともう少し先まで活躍してくれそう。
本日、ご紹介させて頂くのはTeton Bros.が今季新しくリリースした「AXIO」シリーズのアイテム。AXIOとは毛織物メーカーである日本毛織株式会社(ニッケ)が開発した交撚糸素材で、もの凄く簡単にいうとウールと化学繊維によって作られた糸素材。ウールと化繊が使用された衣服は今までも多く存在してきました。しかし、AXIOは糸の構造自体から大きく異なるのです。
従来のウール混の糸は、ウールの繊維束の外側に化繊のフィラメントを巻き付けていました。しかし、新素材は上の図の様にウールの繊維束の内部に化繊のフィラメントを交えて撚っています。表側には化繊が露出していない為、糸表面が非常に滑らかで擦れに強くなっています。また、化繊の一部にはクールマックスを使用している為、ウール100%の物に比べて吸水速乾性も非常に優れているのです。
生地に水滴を落としてみると、直ぐに繊維に吸い込まれていき…
そして、あっという間に拡散。この一連の流れが速い事が速乾力に繋がっています。さらに、ウールウェアに付き物であった毛玉に関しても非常に発生しづらくなっており、耐摩耗性や破裂強度もアップ。
耐摩耗性に関して言えば、上の動画の様な特殊な機械を使い生地を数千回と擦るテストを行っています。そしてウール100%の生地が6,000回で糸切れを起こしたのに比べAXIOの生地は12,000回で外観変化が起こり糸切れは20,000回以上で起こるという驚きの数値。この強度によって洗濯後の外観変化も起きにくくなっています。
今までもウールと化繊のハイブリッド構造の生地は存在してきました。縦糸にウール、横糸に化繊を使用して生地を作り上げた物。生地の肌面にウールを配し、外側に化繊を配した物。化繊の繊維を軸にして回りにウールを巻き付けた糸で作られた物等。どの作りの物も目的はただ一つ。「ウールの良さ」と「化繊の良さ」を最大限に生かすこと。そしてAXIOも同様。
快適に着用し続ける事が出来、一着の服を永く使用する事が出来れば、まさに理想的なウェアと言えます。そんなAXIOを使用したベースレイヤーがこれまた良いんです。
Teton Bros, Axio Lite Tee (Men’s ■) (Women’s ■)
【着用モデル身長:約163cm/体重:約55kg / サイズ:S / カラー:Oliveを着用】
化繊が糸の内部に撚り込まれているので、肌に触れるメインの繊維はウール。肌触りも良く、ウールの消臭効果も十分期待できます。袖の付き方はラグランスリーブなので上半身がガッチリしたクライマーの方でも肩のラインを気にすることなく着用頂けます。
【左からカラー:Navy /サイズS , カラー:Black/サイズS , カラー:GrayHeather/サイズMを着用】
丈感は長めで私の身長で、Sサイズを着用すると少し丈が長く感じます。Mサイズも着用してみましたが、丈が長すぎて行動しにくく感じます。ベースレイヤーとして考えれば長めの丈は非常に便利。気温が下がってきたらパンツにインしやすく、体温調整に一役かってくれます。カラーもTetonらしい渋めのラインで魅力的。
さらに、トップスに加えてボトムスも登場。
Axio Trunks (Men’s■)
【カラー:Gray Heather】
先にご紹介致しました、AXIOを使用したトランクス。実は、私、ウールのトランクス愛用者。色々なメーカーのウールトランクスを愛用してきました。そんな私の一番の悩みは「耐久性」。これにつきます。気が付くとお尻の生地が薄くなってくるんです。そして、最終的に穴が開いてしまう。ウールのトランクスは¥5,000~¥7,000程するので穴が開いてしまった時の衝撃と言ったらもう…。各社、耐久性を向上させる為の研究開発を進めてくれていますがAXIOの耐摩耗性にはかなり期待しています。
【左からカラー:Olive , Navy, Black 】
ウールを使用しつつも優れた吸汗速乾機能を備えたトランクスは発汗量の多いこれからの季節に活躍してくれそう。冬場等の気温が下がる時期はウール100%やウール割合の高い物を。暖かい時期にはAXIOを。気温や気候に応じて衣替えしてあげても良いかもしれません。
TシャツもトランクスもTeton Bros.のロゴ入りタイベックポーチに入っています。ちょっとした小物入れに使ったり、コンビニ程度のお買い物の際には使い勝手の良いサイズ感。こういった付属品があると少しお得感を感じてしまいます。
AXIOの優れている点を大きく纏めると、「優れた耐久性と吸水速乾性」この2本軸。あくまでも、ウール100%のウェアと比べた際になり、速乾性で言うと化学繊維100%のウェアの方が優れます。また濡れ戻りの感じにくさで言うとウール100%のウェアの方が勝でしょう。このあたりは、使用するアクティビティーと季節に応じて使い分けてあげる事が重要。ウールと化学繊維、両方の特性を理解したうえでチョイスして頂ければと思います。
本日のブログは、また欲しい物が一つ増えてしまった松下がお届けしました。