patagoniaのTシャツを考える。

この時期に出番が最も多い服と言っても過言では無いTシャツ。patagoniaからはオーソドックスなロゴが入った物から少し拘ったデザインの物まで様々なTシャツが展開されています。本日のブログは、そんなpatagoniaのTシャツを少しだけ考えてみたいと思います。

 

paragonia Men’s Can’t Eat Money Responsibili-Tee 

 

カワイイ柄のTシャツですが「You can’t eat money」という言葉にpatagoniaのメッセージが詰まっています。お金で食べ物を買うことは出来るけど、お金を食べることは出来ません。「それじゃあ、食べ物を作る為に必要な物は何だろう?」と考えると自ずとメッセージに対する答えが出てきます。さらに考えてみると「安心で安全な食べ物を作るには?」、「そのために自分達には何ができるだろう?」….考えた後は「行動」あるのみです。小さなことでもよいので思いついたことを一つでも始めてみませんか?

 

 

 

Men’s Live Simply Power Responsibili-Tee

 

定番となっているLIVE SIMPLYシリーズ。直訳すると「シンプルに生きよう」という意味。今年の柄はガソリンスタンドの給油機に何とコンセントが。石油燃料に頼り過ぎずに太陽光等の自然の力を使って発電した電気を使った方が環境への負荷は減らせます。暑い日が続くと近場へのアクセスにも車を使ってしまいますが、涼しい夕方の時間帯に自転車で出かけたりすれば車の使用率を少しだけ減らせます。エアコンの効いた部屋に籠りがちな方には、ちょっとした運動にもなって一石二鳥です。

 

もちろん、メッセージだけではありません。patagoniaも「行動」しています。先にご紹介致しました2着のTシャツには、リサイクルコットン50%、リサイクルポリエステル50%が使用されています。この素材を使用することで4.8本のペットボトルと118グラムの生地の端切れ、238リットルの水を節約できるのです。(一般的なコットン製Tシャツとの比較) 何もしなければそのままゴミになってしまう物も素敵なTシャツに早変わり。さらにメッセージも載せて。patagonia独特のこういったセンスが個人的に大好きです。

 

 


 

Men’s Repair Is Radical Organic Cotton T-Shirt

大きな車に「REPAIR IS RADICAL」の文字。REPAIR=修理、RADICAL=急進的、つまり「修理することは急進的な行為である」という意味です。個人として地球の為に出来る事の一つは「モノを長持ちさせる」こと。家や車等の大きな物や高価な物が壊れた際、我々は修理をします。衣服はどうでしょうか?殆どの場合は新しく買い替える事が多く、その理由は簡単で安価だから。しかし、このままでは製造された物を入手して最後に廃棄するという生態系へのダメージが最も大きいサイクルを繰り返してしまいます。その途中に「修理」を入れればより長くモノを使う事ができ、ダメージを減らす事が出来るのです。衣服の修理はpatagoniaでも受け付けていますが、Tシャツの破れぐらいなら針と糸があれば自身でも出来る事。

 

車のドアに描かれた「WORN WEAR(使い古した服)」の文字。修理を繰り返して使い古された服には着ていた人の沢山の思い出が詰まっており、その服にはストーリーがあるのです。そんなストーリーを大切にしようという考えもpatagoniaらしい一面。

 

patagonia商品のお手入れと修理に関してはコチラ■をご覧下さい。ご自身で修理される時には非常に参考になりますよ。また、旧修理ガイドのページは既に削除されてしまったのですが削除理由が非常に面白いのでお時間がある方は見てみて下さい。コチラ■

 


 

Men’s Nut vs. Piton Organic Cotton T-Shirt

コットン100%のTシャツですが、使用されているのは農薬を使わずに育てられたオーガニックコットン。最近よく耳にする「オーガニック」という言葉。patagoniaは何故オーガニックコットンを使用するのでしょうか?その理由は、環境と人へのダメージ削減の為。コットンの栽培には数多くの天敵から綿花を守るために大量の殺虫剤を使います。さらには機械による収穫時に邪魔になる葉を落とすために人体への影響が非常に大きいとされる枯れ葉剤すら使用するのです。農業従事者は防毒マスクを付けて作業をしなければいけない程の環境でした。こうした現状を打開する為にもpatagoniaは農家やサプライチェーンを巻き込んで行動を起こしたのです。今ではナイキ等の大企業も賛同してオーガニックコットンを取り入れています。

 

 

独特なタッチで描かれたTシャツのイラスト。クライマーの方ならピンときたかもしれません。そうです、ナッツがハーケンをTKOしているイラストなんです。ハーケンは岩に打ち込んで使用する物ですが、使用すればそれだけ岩へダメージを与えてしまいます。そこで登場したのが岩へのダメージを減らす事が出来るナッツ。このイラストは、現代では当たり前となっているクリーンクライミングの思想を表現しているのです。

 

 

コチラの写真は雑誌POPYEの1980年11/10月号のとあるページ。当時、クリーンクライミングに関して特集が組まれていました。様々なスポーツには歴史があるものですが、クライミングの歴史をTシャツ一枚で表現してしまうのがとてもユニーク。

 

Tシャツ一枚ですが、そこに詰まったストーリーやメッセージを理解しているか否かで着用した時の心持が変わると思います。もちろん、シルエットや雰囲気、柄で選ぶのもとても大切。見た目で気に入ったTシャツに作り手の気持ちが入っていれば、より魅力的なアイテムになること間違いなしです。お盆のお出かけようにpatagoniaのTシャツを一枚如何ですか?

本日のブログは、最近ハンモックスタンドを購入して家でユラユラしている松下がお届けしました。

 

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