NORRONAのトレイルランニングライン senja

1929年にノルウェーで生まれたアウトドアブランドのNORRONA(ノローナ)。ノローナが生み出す製品は、世界レベルのクライマーやガイド、スキーヤーといったプロによってテストされ、開発・製品化さており、製品のほぼすべては、オスロ郊外に位置するHvalstadにあるノローナ本社の開発室でプロトタイプが作られています。

個人的には、質実剛健な物づくりをしているイメージが強いブランドで、世の中の流行に合わせず自分たちの納得のいく製品を作っている芯がブレないメーカーの一つと言えます。
本日のブログでは、そんなNORRONAのアイテムの中でもトレイルランニングに特化したsenja(セーニャ)のウェアをご紹介させて頂きます。

 

 

senja equaliser lightweight T-shirt

ランニングウェアに求められる機能と言えば、汗を速く吸い上げて乾かしてくれる吸汗速乾性ですが、さらなる快適性を求めてequaliser lightweight T-shirtは異なる素材を使い分けています。パッと見でも分かりやすいのですが、写真のオレンジ色の部分とホワイトグレーの部分で異なる素材が使われているのです。

 

アップにしてみるとこの通り。オレンジ色の部分は、上半身から肩上部にかけて使用されており活動中に最も日光が当たる部位でもある為、UPF45+の紫外線カット力を備えた生地を採用。帝人が開発したDeltapeakという生地素材でリサイクルポリエステルを100%使用し、91g/m2という軽さでありながらも非常に細かく織られている為、肌あたりも滑らかで摩擦が発生しにくいのでパックとの擦れによる摩耗も起きにくくなっています。ホワイトグレーの生地は、脇下から背中、腹部にかけて使用されており凹凸を持たせたダブルニット構造になっています。こちらもリサイクルポリエステルを100%使用しており、凹凸によって肌への張り付きを抑え、今時期の滝汗状態の時の快適度を上げるようになっています。また、HeiQ Fresh FFLという銀を含まない防臭加工が施されており、汗に含まれる脂肪やタンパク質を除去することで細菌の増殖能力をなくし、臭いを軽減してくれます。

 

さらにこの縫い目にご注目。NORRONAらしいなぁ~と感じたポイントの一つなのですが、肌への当たりを少なくする為に凹凸が出にくい縫い方(フラットシーム)が採用されているのですが、このフラットシーム自体は特別な物では無く、他の多くのブランドも用いています。しかし、NORRONAのユニークなところが本来のフラットシームの縫い方を裏表逆にしてきたというところなのです。恐らく、研究開発途中に「フラットシームの縫い目が表側の方が滑らかじゃないか?」というところに気付いて採用されたのだと思うのですが、普通であれば表裏が決まっているならそのまま使うのですが、そういった常識にもしっかりと向き合い「常に良い物を作ろう」という考え方が根底にあるからこそ気付く事が出来るポイントであると思います。

私は、こういう言われなければ分からない機能や工夫が大好きで、よくメーカー担当者の方を質問攻めしてしまうのですが、きっと私の様なギアオタクの方は一定数いらっしゃると信じて、今後も細かい情報を集め続けます!笑

 

 

senja flex 1  9in Shorts

ノビノビストレッチ性を備えた9インチのランニングショーツ。日本のランニングショーツと言えば、5インチ丈がメインとなっていますが敢えてここは9インチをセレクトさせて頂きました。その理由の一つは汎用性を考慮して。スピードトレーニングの様なハイペースで追い込む時は5インチの方が軽くて涼しく穿けると思うのですが、一本のショーツでランニングからハイキング、ジムワークに普段着までマルチにこなそうとするとこれぐらいの丈感が使いやすいんです。またアルプス級の様な夏でも比較的涼しい場所で活動する際にも、短い丈では肌寒く感じてしまう事もあります。そういった事を考慮して、9インチという長さをセレクトさせて頂きました。

 

 

汎用性がある形ながらも、ランニングパンツに求められる機能はしっかりと備えており、ポケットは左右にそれぞれ3か所。①のポケットは日常やジムワーク、ハイキング等の際に携帯類を入れておくのに便利で行動中に足へパタパタ当たらない適度な深さに設定されています。②、③のポケットは行動食やそのゴミを入れておくのに丁度良いサイズ。④はちょっと走る時に落としたら困る家の鍵や小銭入れ等を入れられて、⑤はトンネル状になっており伸縮性がある生地が使われているので、ウィンドシェルや冬場ならグローブやネックウォーマーを入れておくのに便利。左右の両方から引っ張り出せるので、利き手に関係なく使えます。

 

ウェストバンドは太めの平たい仕様になっており、線では無く面でウェストへのフィット感を高める事で肌への負担を減らす工夫がされています。

 

ウェストコードは外に出ているので、長時間の行動による結び目と肌との擦れ問題も発生しません。また、ウェストバンドの面圧迫を生かす為にコード自体も平織タイプを採用しています。

 


163cm / 53kg 

TOPS:senja equaliser lightweight T-shirt / Color : Arednalin / Size : S 

PANTS:senja flex 19in Shorts / Color : Caviar / Size : S

 

私の体格では、海外メーカーのXSサイズが適正なのですがNORRONAはM’sのサイズ展開がSからなんです。でもNORRONAが好きな私は色々なNORRONAアイテムをSサイズ(ちょっと大きめ)で使用しております。今回も少し大きいのだろうな….とおもっていたらsenja flex 1 9in Shorts の丈感と裾広がり方が良い感じにゆるさを出してくれて、トップスの丈の長さも良い感じのバランスになったんです。

 

Olive Nightの色目になると、ランニングウェアながらもストリート感もあって個人的にかなり好み。このスタイルで街中をランニングしてたら格好良いなぁ…と写真撮影中も妄想にふけっていました。

 


Color : Mykonos Blue

ブルー系も爽やかでスポーティーな印象を受けます。この丈感であれば自転車に乗ってペダリングした時やジムワークでストレッチをした際の太ももの露出具合も気になりません。

私は今までずっと運動用のショーツは5~6インチ派でした。しかし、ここ最近長めが気になってきているのです。(歳を重ねてきた故にかもしれませんが…。)
そして、探してみるとナイロン系の素材で長め丈のショーツは結構見つかるのですが、意外とランニングショーツで長め丈は少ないんです。そんな状況で見つけたNORRONAの9インチ。セレクトしない手は無いんですよ!笑

実は一足先に同様の長めランニングショーツであるpatagoniaのMulti Trails Shorts – 8 inをゲットして試しているのですが、運動シーンだけでなく予想以上に日常で出番が増えています。その理由は、ランニングショーツであるが故の通気性と高さとサラサラ感。ここ最近続いている猛暑日には、この機能性と穿き心地がバッチリハマりました。一本で色々使えるショーツをお探しの方にはNORRONAのショーツも含めて、チェック頂きたいアイテム。パンツ類は店頭でご試着頂けますので、サイズ感が気になる方はお試しください。トップスも肌着を一枚挟んで頂ければご試着頂けますので、ドライレイヤーの様なピッタリフィット系の服を持参頂くと、試着時のフィット感がより分かりやすくなりますので是非。

 

本日のブログは、松下がお届けいたしました。

 

 

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