かれこれ何十年とこの時期を経験しているはずなのに、毎朝着ていく服に悩んでいます。
昼夜の寒暖差が激しく、昼間の車内ではクーラーを使用して、夜の部屋ではファンヒーターを着けて猫と一緒にくるまる事がある。
そんな、今日この頃如何お過ごしでしょうか。
皆様も、日常でもそうですが、山へ行かれる際は必ず現地の「予想気温」をチェックしてから、ウェア―を選び・携行するようにしましょう!
この記事の概略として
トレイルランニングを始めたい方へ~バックパック編(1/2話)~
これから低山歩きが楽しくなるシーズン。また、夏山のアルプスに向けて体力づくりとして山に入られる方もいらっしゃると思います。肌感覚ではありますが、ここから一気に登山やハイキングを楽しまれる方が増える中で、それと同じぐらいに、トレイルランニングを始める方も増えてきます。
・なんとなく出場してみた多度山トレイルランが面白かったから。
・ネットを見てたらロングレースの凄さを感じ、自分もちょっと走ってみたくなった。
・友達にトレランを誘われている。
・ロードランニングのシーズンオフのトレーニングとして山を走りたい。
・歩くのも楽しいけど、サッと手軽に短時間で遊べそうなトレイルランニングもしてみたくなった。
理由は人それぞれ、せっかく入ったトレイルランニングへのスイッチを継続的にオンにして楽しめるように、しばらくの間、「トレイルランニングを始めたい方へ向けたブログ」を不定期ではありますがアップさせて頂きます。
そして、第一回目の今回はトレランパック(ザック)についてです。
はじめに。
トレイルランニングに限らず、山で遊ぶのであれば、自分の安全を守る為に携行する荷物や山行を楽しくする為のギア等を入れて運ぶために、必ずバックパックが必要となります。
通勤・通学・街使いや旅行であれば、普段の経験からバック選びも簡単に感じると思いますが、登山やトレイルランニングとなると、これまでのバック選びの概念で選ぼうとすると、少し難しくなる事があります。
・何リットルが良いの?
・どんな機能が必要?
・最高のフィット感って何?
そもそも、登山やトレイルランニングをした事がない方にとって、ネットで調べて出てくる情報や人から聞い内容だけの「知識」では、自身にそのアクティビティの経験が無い分、自ら選ぶ(買う)為の判断基準イマイチわからいと言うのが本当のところだと思います。
特に、先に上げた3点(何リットルが良いの? どんな機能が必要? 最高のフィット感って何?)に関しては未知数すぎて、何がなんだか分からなくなり、迷いのループにハマる方も多くいらっしゃいます。
一番の解決策は、実際にその遊びを経験をする事!
「道具の選び方」のお話しをしているのに、先ずはその遊び(経験)をしろ!とは、メチャクチャな事を言っているように思われますよね。
仰る通り!メチャクチャな事を言っています。
とは言え、自分にとっての「正解のアイテム」を導き出すには、実際にやりたい遊びの経験値を上げていき、自分の中に入れた知識に対して経験を掛け合わせる必要があります。そして、そこで感じる事、それは例えば遊びの中で感じた強いストレス等知る事で、それを軽減する為の機能や重要性を知る事が出来ます。
少こ回りくどいですが、ここでお話したかった事は、経験を積み重ねる事が自分にとっての最高のアイテムを導き出す最短ルートだという事です。
よって、非常に厳しく失礼な事を言えば、おそらく最初に買うモノが、いきなり「最高のアイテム」に出会う確率はかなり低いと思いますし、出会っていたとしても、残念ながらその確証を得るには、必ず次の経験をして差分を感じて始めて、「やっぱり前のが良かった」となるしかありません。
ただし!
少しでも、最初に良いアイテムを選べるように、今回はそのコツをお伝え出来ればと思います。
何リッターのバックを選べばいい?
「大は小を兼ねない!」揺れるバックは無駄な体力を使う。
ことわざで「大は小を兼ねる」とありますが、バックパックではこれは当てはまらないでしょう。
特に、トレイルラニングは、ランニング時の上下運動にプラス、トレイルで足を捌く際に左右への動きも加わります。大きいバックに少量の荷物をいれると、その度にバックの中で荷物が動きバックが無駄に揺れるます。その結果、バランスが悪くなるので、その揺れを抑える為に、無意識のうちにバランスをとり、無駄な体力を使います。
1回のバランスをとる為に必要な力は、段差の高い階段や岩を登り降りする為の力に比べれば、ほんの僅かなもの。とは言え、仮に1分間に80歩進み、その度にバックが揺れたとすると、80回もの揺れを感じる事になります。その結果、揺れを抑える為の無駄な力を80回も使います。これを、1時間に換算するれば、単純計算でいくと1分80回×60分=4800回。行程時間が4時間の遊びだとしたら、約19,200回の無駄な力を使います。
このように、大は小を兼ねる考えでバックを選んでしまうと、無駄な揺れの原因を作る事にもなりますし、なによりも単純に大きいバックの場合、そのバックの重量そのものがビハンイドにもなります。
だからこそ、適正な荷物に合わせてバックの容量を選ぶ必要があるのです!
適正なバックのリッター数は、適正な荷物の内容で決まります!
(写真のBAGは、paago worksの旧モデルです。)
結論から言うと、適正なバックのサイズを知るには、これもやはり経験知が必要となります。それでも、以下の事をしっかり考えれば、選びやすくなると思います。(今回のブログでは、明確な答えは書いていません。)
《行動時間は?》
例えば、1時間なのか、6時間なのか、12時間なのか、それ以上なのか?
《走る山はどんな山で季節はいつ?》
始めて行く山? 慣れた低山? 直ぐにエスケープが出来る? 暑い夏? 紅葉終わった秋?
《水の量は?》
今回の行動時間分の水は全部背負う必要がある?水の補給が出来るようなレース? 何処かで補給ポイントがある?沢の水は飲める?
《行動食は?》
行動時間に対してエネルギーは必要! どんな行動食を持っていくの? エイドが充実したレース? 自分達で遊ぶプラン? ルートの途中で山から降りてコンビニ等で補給出来る?
《必要な装備品》
山に入る最低限の装備品がちゃんと入る? プラスαで、上記の内容に応じて必要なモノは何を装備品としてもっていく?
先ずは、これの内容を基準にバックの容量を決めていくのが良いと思います。最終的には経験値や走力等で、自分にとっての適正な荷物が決まってくるので、適正なバックの容量も決まってくるでしょう。
水分をどう持つかでバック選びが変わります。
荷物の中で、必ず必要となるのが水分になります。他の荷物、例えばレインウェアー等は、自分がセレクトするアイテムによって軽さやコンパクト性がを変える事が出来ます。ただし、水(水分)は、レインウェアー等の他の荷物と違い、何をどう選んでも、1リットルの水を持てば、重量として1キロ加算されますし、その大きさも、ほぼほぼ差が出ません。
ハイドレーションタイプ?
ボトル(ハード・ソフト)タイプ?
その変えられない水をどう携行するか。ここがバック選びのポイントのヒトツになります。今は、大きく分けて下の2つのパターンがあります。
《ハイドレーションを使用するパターン》
水を入れるパック(ハイドレーション)を背中に背負い、ホースを使って給水をするタイプ。
※最近では少し見なくなりましたが、状況に応じてはハイドレーションが必要であったり優位性が高い場合もあります。
《ソフトフラスクやハードボトルを使用するパターン》
柔らかいボトル(ソフトフラスク)や、硬いハードボトルに水を小分けにしながら持ち、それらのボトルを身体の前で保持し、直接給水をしていタイプ。これを一般的に、ベスト型のパックと呼ばれている。
ここ近年は、ベスト型のパックの主流となっており、その殆どが、ハイドレーションにも対応した作りになっています。また、その逆のパターンもあり、ハイドレーションタイプのバックでも、フロント部分にボトルが入れられるようになっているモノもあります。
便利と思えるポケットは人それぞれ。
(フロントポケットは主に行動食や携帯電話等を入れる方が多いで)
トレイルラニングでは、なるべくバックを下ろすことなく、補給作業等が行える事が理想。場合によっては、ウィンドシェル等の脱ぎ着等のレイヤリングの調整も、バックパックを下ろすことなく出来ると、更に良かったりします。
(BAGの上部・下部にもポケットがあり、ウィンドシェル等をBAGを背負ったまま出し入れ出来るモデルもあります。)
その為には、バックを背負った時に、どの位置にどのサイズ感のポケットがあると良いかが問題となってきます。
ただ、これは本当に好みの問題が多く、明確な答えがないので、やはり経験値を積み上げるしかないでしょう。
それでも、ちょっとだけでも実際に体験してみれば、なんとなくその好みが見えてくると、人のを観察すると、さらにその違いがしっかりと見えてきます。
最高のフィット感とは・・・。
ん~、コレも人それぞれと言いたい所。何故なら、人によって走り方のフォームの違いもあれば、筋肉の付き方等によってもフィット感の感じ方が変わります。なるべく、荷物の揺れを最小限にする為に、各ブランドともにフィット感アップの為に工夫がなされています。その結果、トレイルラニング用のバックの背負い心地は、他の用途のバックとは違い、バックを背負ういう表現よりも、個人的には「バックを着る」という表現が正しいと思えるほど、本当にフィット感が良い物が多いと思います。後は、ブランドやアイテムによって、最終のフィッテングの調整の違いがあるので、その辺り知ることが大事ではないでしょうか。
フィッティングの調整の違い
《ウェアーのようなサイズ展開があるタイプ》
洋服のように、XSサイズ~XLサイズぐらいまで細かくサイズ展開をしているタイプ。全体的にストレッチ性が高いモノが多く、あとはフロントのチェスト部分の締め具合で調整したりします。
《バックはワンサイズ・各箇所でサイズ調整が可能なタイプ》
先に紹介したタイプとは相反するタイプ。バックのサイズ展開としては1サイズしかないが、ストラップの長さや脇腹のバンジーコードやウェビングベルト、チェストストラップ等を使って、細かくサイズ調整が出来るタイプ。
《ハイブリッドタイプ》
先に紹介した2つのタイプの良いところ取り。バックのサイズ展開は、大きく分けて2つから3サイズ展開。あとは、ストラップやバンジーコードでサイズ調整が可能なタイプ。
少し長くなりましたが、ここまでがトレイルラニングのバックの仕様や選び方などについての説明となります。
次回、私の書くブログでご紹介するバックを、今回の内容を踏まえて、夫々のバックに、どのような特性があるかポイントで書きながらご紹介させて頂く予定となっています。
引き続き、どうぞ、宜しくお願いたします。
投稿者:飯田