シノギングその参 イベントレポート

先日の土曜日。好天に恵まれた三重県にて「シノギングその参」を開催致しました。登山をしていれば槍ヶ岳や劒岳と言ったアルプス級の山に憧れます。しかし、低山域にも魅力は沢山あるのです。シノギングを通して、低山ならではの遊び方を知って頂ければと思います。

 

今回も凌ぐエリアは多度山周辺。昨年の「シノギングその弐」に参加頂いた方も見えて、総勢10名で凌いでいきます。

 

 

シノギングにコンパスは必須アイテム。出発前に基本的な使い方をおさらいです。

 

 

青空に見守られながら、いざ出発!少し風が吹いているので立ち止まると肌寒いのですが、歩き出すと暖かくなる丁度良い気温。

 

 

途中の分岐点ではコンパスと地図で現在位置を確認です。読図をしながら山に入ると想像力が膨らみます。等高線から山の様子を頭の中に描いてみて….実際に行ってみると思った以上に急な登りだ…なんてことも。

 

 

 

スタートから20分弱で池に出ました。ここからはコンパスをさらに駆使して山中へと分け入っていきます!

 

 

山中で迎えてくれるのは多度エリア名物のシダジャングル。足を取られないように気をつけながら進んで行きます。

 

 

こんなシダまるけの道でも、皆で凌げば怖くない。列をなして動いていると先頭グループの方の凌ぎ量が増えてしまいますが、一人は皆の為に凌ぎ。皆は一人の為に凌ぐのです。

 

 

道中、低山小道具研究家の森 勝氏の秘密テクニック講座が開かれます。朽ちた倒木の様に見える木。実は、油分を豊富に含んでいるとのこと。

 

 

切り出した部分の香りを嗅ぐと、アロマオイルの様な良い香りがするんです。火を付けると油分が良く燃えるので薪に最適。

 

 

シダジャングルを抜けて林の中に突入です。よく見ると足元に道が付いているように見えるのですが、恐らく猪さん達が使っている獣道。所々に蹄の足跡や掘り返した跡が残っています。

 

 

 

背の低い動物さん達にとっては快適な道ですが、我々人間にとっては天井が低いんです。かがんで枝を避けながら進んでいきます。

 

 

 

 

少しずつ木々が薄くなってきているように思っていると….

 

 

綺麗な道に出ました。10人が林の中からガサガサと道に出てきます。中々見ることのない光景。もしもハイカーさんが歩いていたら脅かせてしまうかもしれないので、道に戻る時は気をつけなくては…。

 

 

ここで、コンパスをセットし直します。コンパスは嘘を付きません。次の目的地へ向けてコンパスの指し示す方向を信じて突き進むのです!

 

 

 

先程の広葉樹の森と打って変わって、針葉樹の森に。殆どが植樹された物なので人の手が入っている証拠です。こういった林は比較的歩きやすく、安全な斜面が多くあります。

 

 

針葉樹の林を下って行くと、本日の休憩スポット「秘密の枯れ沢」に到着。

 

 

随分と永い間、水が流れていないのか沢の中にも木々が生えているのでハンモックをするのにも丁度良いんです。

 

 

 

【お昼ご飯の前に】

さあ!お昼ご飯だ!…と、その前に。森 勝氏による簡単ロープワークコーナーです。

 

 

 

 

 

「ロープワーク」と聞くと難しそうなイメージがありますが、今回教えて頂いたのは超簡単!尚且つタープやテントを張る時に役立つ物ばかり。そして大切なのは学んだ事を定期的に復習して、現場で使えるようにしておくことです。

 

 

 

 

【お待ちかねのお昼ごはん】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのスタイルで。それぞれの食べたい物を頂きます。自然に囲まれながらノンビリと食べるお昼ごはんは、やっぱり最高です。そして、人が食べている物がとても美味しそうに見えてしまうのは毎度のこと…。

 

 

 

 

【食後のまったりタイム】

 

 

 

 

お食事が済んだら、まったりタイム。ハンモックに揺られながらボーっとしてみたり、森 勝氏のウッドストーブ講座を体験したり。ロープワークをさらに楽しんでみたり。好きな事をして過ごす。これがシノギングの醍醐味の一つなんです。

 

なんなら、ここに泊まっていきたい…。そう思いながらも時間は過ぎてしまう…。お腹いっぱいになった身体を起こして荷物の片付けに取り掛かります。

 

 

後半戦もガッツリ凌いでいきます。枝をかき分けて、倒木を跨ぐ。普通の登山道では中々体験出来ないことばかり。

 

 

 

開けたポイントでは地図を見ながら現在地の確認です。頭の中で描いてきたルートが果たして合っているのかどうか。周囲を見渡すと現在位置を確認する事ができます。

 

開けた場所での遊び方。双眼鏡。遠くにある山桜を見たり、怪しげな鉄塔を探してみたり。遠くの物が大きく見える。ただそれだけですが、「見えることによって知る」知的好奇心が刺激されます。

 

 

ここからは、ちょっと斜度が急な沢を下っていきます。足元には落ち葉が堆積していて、フカフカして気持ち良いのですが足の置き場を間違えるとズルズルと滑ってしまう為、気をぬけません。

 

 

 

 

落ち葉の上を歩けるのも低山域ならでは。秋にはさらにボリュームが増してフッカフカになっていると思います。

 

小さな沢を渡って斜面を登り返します。ここまで来ると残りの道は少し。ケガやトラブルなくイベントを楽しく過ごせた安堵感もありますが、少し寂しくも感じたり。

 

最後は瀬音の森コースで下山。今回で3度目となる三重県でのシノギング。子供の頃の裏山探検のような感覚で楽しめる、ちょっと変わった山遊びスタイルでご参加頂いた皆様も少しだけ童心に戻られたと思います。

 

今後も低山の魅力、遊び方を知って頂く為にもシノギングイベントを行っていきたいと思っています。今回、ご参加頂いた皆様。本当にありがとうございました。次回開催の際も、宜しくお願い致します!

また、シノギングにご興味のある方はスタッフ松下へお声かけ下さい。熱く語らせて頂きます!

 

本日のブログは、早くも次の凌ぎエリアを探して地図を眺めながらニヤニヤしている松下がお届けしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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