自由な履き心地に安定感をプラス ALTRA ESCALANTE 3(アルトラ エスカランテ 3)

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自由な履き心地に安定感をプラス ALTRA ESCALANTE 3

ESCALANTEを初めて履いた時の事は今でも良く覚えている。

その頃、シューズ業界ではニットアッパーのシューズが少し”流行り”だったという事もあってか、僕は、初めてESCALANTEを見た時に、「おっ!遂にALTRAからもニットアッパーのシューズが出てきたか!!」と、いった感じで「流行り物目線」で商品チェックをし始めた。

ただ、商品説明をうけ、その後にシューズをフィッティングした際に、ニットアッパーの持つ独特のフィット感が、ALTRAの持つ独自のフットシェイプとゼロドロップ(現:バランスドクッション)と混ざると、ここまで気持ち良いシューズになるのかと驚いた同時に、単なる流行りモノではない、「良いシューズだ!」と思い、その約半年後に本商品が店頭に並んだ時に、即座に購入した。

実際のところ、このシューズの良さは僕だけが感じたものではなく、発売してからESCALANTEは多くのユーザーからしたわれて、ALTRAのロードシューズの中でも非常に人気の高いシューズとなった。

初代ESCALANTEから前作の2.5までは、ミッドソールには大きな変更もなく、アッパーのみ変更でアップデートされてきた。正直、バージョンが変わる度にアッパーのフィット感が異なっており賛否両論もあったが、一貫してどのESCALANTEも好きという方も多く、「前作も良かったけど、今回のは今回で良いね!」と言っていただき、一定のファンを作り上げてきた。

そして、2022年秋冬シーズンから、そのESCALANTEが3.0にバージョンアップした。

今まで大きな変化が無かったミッドソールもリニューアルし、そして、ESCALANTEの象徴でもあるアッパー部分も進化。

今回のBLOGでは、変更点を中心に、そのESCALANTE 3(■)をご紹介させて頂きます。

 


つま先のフィット感向上で安定感アップ

ESCALANTEの代名詞でもあるニットアッパーは、まるでソックスを履いているかのような、足にシームレスなフィット感と気持ちよさをもたらせてくれる。ただ、極稀に側部の安定性が弱い方は、その柔らかさから不安に感じる方も・・・。

ただ、今回のアップデートで、つま先部分(正確にいうと、指の付け根から甲にかけて)のデザインを大幅に見直す事でフィット感がアップ。

変更したポイントとしては、シューレスの始まりの部分。

下の写真をご覧頂くとお分かりになると思いますが、シューレースの始まりは、他のシューズと同じ位置からスタートしていますが、つま先側から2ホール目まではタンの部分がリブ状にになっており、レースだけでなシューズのアッパーそのもので、指の付け根部分をホールドしてくれる仕様となっています。

 

 

また、その部分のシューレースホールには柔らかい樹脂パーツを使う事で、レースを締め上げた時の締まり方が面で締まっているような感覚となります。

実際に、シューズを履いた状態でレースを締めてみると、そのフィット感は見た目でもお分かり頂けると思います。


(左:ESCALANTE / 右:TORIN)

共に、しっかりとレースを閉めた状態。

左足のESCALANTEは、アッパーがシワになる事無く面でホールド。一方、TORINは、レースの部分でアッパーが寄せられており線でホールドしている感じ。因みに、これは決してTORINが悪いと言っているわけではなく、むしろ、ESCALANTEのニットアッパーと新しいつま先のデザインが、新たなフィット感を生み出していると思っています。

勿論、指の付け根ぐらいが極端に幅広の方は、このリブ形状がある事によって、多少なりとシューズの幅に制限が出るので窮屈に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方にとって、とても気持ち良いフィット感と安定感を提供してくれます。

 


ミッドソールとヒールカウンターによる安定感アップ

着地の時の踵の安定感を出す為に多くのシューズブランドがヒールカウンターと言われるモノを踵に搭載する事が多い中で、ALTRAは足本来の機能を生かしてランニングを生涯楽しめるようにと、過度な機能をシューズに持たせておりません。そして、その過度な機能の1つとしてヒールカウンターがあります。

ヒールカウンターについては、多くの意見や考え方、そして、メリット・デメリットがあり、良し悪しを判断するのは非常に難しいポイントだと思います。ただ、1つ言えることは、ALTRAのランニングに対する考え方から言えば、先に書いた理由で搭載されておりません。

でも、正確に言うと過度なカウンターは無くとも、程よくサポートするモノは、コレまでのALTRAのシューズの中にも搭載されてきており、今回アップデートされたESCALANTE3にも軽めのヒールカウンターが入りました。

また、過去のモデルからミッドソールを大幅に変更。アッパーからソールにかけて末広がり形状になったESCALANTE3.0は、着地の安定性が向上。


(ESCALANTE 3)

(旧モデルのESCALANTE)

このミッドソール形状と軽めのヒールカウンターで、今まで以上の安定感が生まれております。


どっちが良いの?

前回私が書いたBLOG(■)「ALTRA TORIN 6」と今回ご紹介させて頂いてる「ESCALANTE(■)」と、結局どっちが良いの?と思われる方も多く、実際に店頭でも悩まれる方がいらっしゃいます。

結論から言うと、どっちもメチャクチャ良いです。(笑)

柔らかいニットアッパーは、TORIN6とは違ったフィット感があり、ミッドソールの違いによるハリ感をもった足裏感覚があるESCALANTE 3。通勤ラン~日常のトレーニングといった方には、非常に使いやすいモデル。一方で、強めのトレーニングやレース、また、長い時間や距離を走られる方、もしくは極端に足幅が広い方は、ワイドフィットも選べるTORIN6などが良いのではないでしょうか。

是非、店頭にて、夫々のフィット感やクッション性をご確認頂きながら、シューズをお選び頂ければと思います。

投稿者:飯田

 

 

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