今年の大きなトピックといえば、これも間違いなく挙げられるもののひとつでしょう。
赤トランギアの復刻。
2015年は、アルコールストーブとそれをメインに据えた高性能なクッキングシステムを構築したことで有名なtrangiaの90周年。
これを記念して作られた今年限定のモデルがこちら。
ストームクッカー・リミテッドエディション(S⇒■,L⇒■)です。
以前販売されていた赤いストームクッカーは、今ではプレミアがつき非常に手に入れにくい状態となっています。
ラメが入って、当時のものとはまた少し雰囲気が違います。
ストームクッカーとは、風防と煙突効果を兼ね備えた土台がアルコーブストーブの効率を最大限に発揮し、
寒冷地においてもその火力を十二分に発揮できるクッキングシステムの名作のこと。
鍋やフライパンには熱伝導のよいアルミを使用し、焦げ付き防止の加工がされたり、
ひとつのセットで多くの種類のクッカーを携帯できる、鍋自体の安定性などメリットが多い。
その仰々しくも見える見た目ですが、構造は非常に簡単。
大きな空気取り入れ孔。
風上側に向けて使います。
燃焼すると空気が吸い上げられ、内部の空気の流れを円滑にします。
新鮮な空気が常に供給される＝燃焼効率が上がります。
また、燃焼部の周囲は完全に風からシャットアウトされているので、炎に対する外因による影響はなくなり安定。
ストーブが地面から離れているおりそれ自体が冷えないこと、暖められた空気が鍋全体を包み込むことなどの理由から
さらに高効率になっています。
内部のスタンドを上下させることでフライパンと鍋の使い分けが可能です。
使用人数にあわせ、SとLのチョイスを。
(Sサイズ内容：フライパン(Φ18㎝)、ソースパン(1.0L×2)、アルミベースプレート(Φ20㎝)×2、
アルコールストーブ、アルミハンドル、ベース上下、レザーストラップ)
(Lサイズ内容：フライパン(Φ22㎝)、ソースパン(1.5L,1.75L)、アルミベースプレート(Φ20㎝)×2、
アルコールストーブ、アルミハンドル、ベース上下、レザーストラップ)
ソロ～2人ならばSサイズを。
キャンプでの調理など、それ以上の人数ならばLサイズのチョイスがいいですね。
当初の予定では赤いケトルが付属する予定でしたが、これが生産上の都合により変更に。
かわりにアルミプレートが2枚と、レザーストラップが付属します。
これはS,L共通の仕様です。
また、別売りのビリーコッヘルも目が離せません。
左の4.5Lのタイプ(⇒■)はLサイズに、右の2.5L(⇒■)はSサイズにジャストフィット。
収納もとても気持ちよくスタッキングすることが可能です。
Sサイズ収納姿。
ビリーコッヘル2.5Lの中にすっぽりと本体が収まります。
アルミプレートは収納できませんが、底部分にフィットするように作られています。
そのままではバラけてしまうので、Mountain ResearchのStrap(100cm)(⇒■)を使用してみては。
レザーもタイプもありますよ。(⇒■)
Lサイズの場合はアルミプレートが本体の下にぴったり収まるのと、
ビリーコッヘル4.5Lの中に収まるため、このように。
そのまま、すぽっと。
文句の付けようがないくらいに気持ちよく収まります。
山で料理したくなりますね。
置いておくだけではもったいない、雰囲気と機能性を高い次元で兼ね備えたアイテムだと思います。
限定数の生産ですので、この機会にぜひ。
Anarchoシリーズも気になっています。(⇒■)