3回に渡ってご紹介させて頂きましたトレランパックシリーズ。今回が最後となります。
THE NORTH FACE TR 6 ■
登場してから幾度もアップデートを繰り返されているTRシリーズ。私が学生の頃、使用していたのが初代TRシリーズのパック。当時はフロントにアタッチメント式のオプションポケットを取り付けられるようになっており、カスタマイズ出来る魅力にハマって登場と同時に購入したのを覚えています。その時のモデルと比べるとハッキリ言って別物。そう呼べるぐらいに良くなっています。
メインのボディー生地には100Dのマットツイルリップストップナイロンが使用されており、触れた時に感じるのは「ゴツイ」という印象。軽量化を目的として薄く柔らかい生地を使用するモデルが多い中であまり見ないしっかりとした生地感。かなりハードな使い方をしても耐えてくれそうなタフなボディー。
メイン収納スペースへのアクセスは、まずロゴの入ったフラップを上げます。フラップはベルクロで止めるタイプの為、グローブを付けていても操作は容易に行えます。
次に赤いプルタブを引いてファスナーを開けるのですが、走っている途中で開いてしまわないように先端がフック状になっておりパック内側のリングにかかっています。
フックを外してガバっと開ける。するとこの様に本体が大きく開くのです。開いた内側にはハイドレーションポケットとメッシュポケットが2つ。うち1つはジッパー式になっているので細々した物を分けておくのに便利。
ちょっとだけ物を取り出し時は下のファスナーを開けて下さい。ダブルファスナー仕様になっているのでフラップを上げて、赤いプルタブのフックを外して…と操作しなくてもサッと下から物の出し入れが出来ます。
後ろの下部には大型のストレッチポケットを備えており、左右と上部から荷物の出し入れが可能。背負った状態では左右から、エイドステーション等のパックを降ろして荷物を詰める際は上からと状況に応じて荷物の出し入れがしやすくなっています。
前面の作りは至ってシンプル。上部にソフトフラスク収納に丁度よいサイズのポケット2つ。下部に大きめのポケットが2つ。
下部右側のポケットにはジッパーポケットが内蔵されており、プルタブがホイッスルを兼ねています。
上部のポケットにノースフェイスのソフトフラスク■を装着してみるとこの様にジャストフィット。飲み口が暴れないように抑えておくバンドも装備されており、ポジションも高めで顔を少し下げるだけで口が届く位置になっています。
サイドにはストレッチスリットポケットも設けられているのですが、トレランパックの中ではポケットは多く無く作りはシンプルなタイプ。故にどこに何を収納したか迷わなくてすむのでエントリー層の方にも人気。
一番特徴的なのがこのチェストストラップ。今まで多くて2本で締めるタイプは見たことありましたが、3本で締めるのはこのTRシリーズのパックぐらい。
それに加えてチェストトラップ以外でフィット感を調整するストラップが無いのも特徴的。脇下部分にコードが配されていてそこを絞ることでサイド部分のフィットを調整するのが一般的ですが、TR6は白丸部分だけ生地を切り替える事でフィット感をアップさせています。
この様に一部分だけストレッチ素材を使用する事でフィット感を出しつつ、しっかりとした背負い心地も確保。パック自体が良い意味で「硬い」イメージなので身体の上下動に対して中で荷物が揺れてもパックが抑えてくれます。ノースフェイスがサポートするアスリートと共同開発しただけあって使い手の気持ちを考えた造り込み。
思いっきり外を走りたいところですが、もうしばらくは我慢…。この機会に普段使用している道具の手入れをしてあげましょう。プラスチックパーツやゴムパーツ等、気付かぬ間に経年劣化が進んでいる事があります。状況が良くなった時には思いっきり外遊びが出来るように、気持ちを切らさず今出来る事をやっていきましょう。
本日のブログは、休みの日に家でゴロゴロしながら「こんな道具があったらいいなぁ~。」と妄想している松下がお届けしました。