天候は一気に回復の兆しかと思ったが、そうでもない雰囲気。
風がかなり強く半袖では心もとなかったので暫くはハードシェル着用で丁度良かった。
蝶槍付近

蝶槍を過ぎたあたりからは再び鬱蒼とした樹林帯を進む。
ぬかるみが多く、狭いシングルトラックに植物達が迫り出して来ておりかなりストレスフル。
安曇野方面

鈴鹿の山のようにヒルはいないが、もう歩きたくない道ランキングでも上位に入るだろう。笑

暫く歩くとやっと常念岳が見えてきた!

そうなると俄然やる気モードにスイッチが入る。

鞍部に下るとそこからはガレた道をひたすら登る。

そして遂にピークだ!と思って正面を見ると、そのまだ先に本当のピークが聳え立っていた。

メンタル的には中々のダメージだったが気を取り直してまた更に岩稜帯をプッシュしていく。

しかし3Lほど無駄に背負っていた水がじわじわと脚にダメージを与えていたようで、中々ペースは上がらない。

後で騙されたピークを振り返ると、中々美しい岩頭の造形だった。

そして15時ちょうど。
再び雨風が強くなってきた辺りでやっと常念岳に登頂。

視界はほぼ0。
またしても登頂したという事実だけを頂戴する形となった。笑

まだまだ先は長い。
コースタイムだと常念岳から大天井のテン場までは4時間15分。
ペースが上がらない現状からすると、到着は19時頃だろうかと心の中で嘆く!笑

テクニカルなダウンヒルを急いで下っていて追い越す方達は、明らかに今日は常念小屋やキャンプサイトで行程が終わるといった風でとてもハッピーな雰囲気が漂う。
そんな中自分はまだあと3分の1くらいの行程が残っていると思うと、とても虚しい気持ちになった。笑

15時半常念小屋着。
最後の大レストのつもりでしっかりと補給する。

自分だけ悲壮感に溢れていたのは言うまでもない。笑

15分ほど休み、重い気持ちと脚を奮い立たせて出発。
最初は木々の中を登っていくが、そこを抜けると、、、
素晴らしいトラックが遠くまで伸びているではないか!

風はかなり強かったが、ここを走らずにはいられないとばかりに勝手に脚が動き出す!
結局、この旅の2日間でこの道が一番気持ち良かったポイントとなった。

しばらく経って後ろを振り返ると、本日の旅の終わりが近づいているのを祝福してくれているかのように、一瞬だけ常念、横通岳を優しい光が照らしていた。

東天井岳を巻く道を超えると、いよいよ大天井のテン場は近い!
そして遂にテン場が目と鼻の先に!

17時35分。
予定より大幅に時間を巻いて目的地に到着!明るいうちでほっとした。
しかしテン場でも変わらず吹きさらし状態。
瞬間的な風速は15m/s程あったのではないだろうか。
暴風の中慣れないシェルター(⇒)を必死で張った。

その後も暴風で全く余裕はなく、ご飯を済ませて直ぐ就寝。

 

24日
夜中1時頃起きた時、雨風は小康状態だったので、明日の天気は期待できると思っていた。
しかし、2時を回ったあたりから再び暴風雨がぶり返す。

本来であればこの日は東鎌尾根を抜けて槍に行き、その後双六小屋、新穂高温泉に下るという超ハードスケジュール。
しかし出発予定時刻の4時になっても暴風雨は変わらず、結局再び停滞を決意。
なんとか外を歩けるようになってきた時には、既に8時を回ろうかという時間になっていた。
この時点で予定通りの行程は諦め、槍沢から下る事を決断。
あとは通ったことのない東鎌尾根を通ってから下るか、その手前の水俣乗越からのエスケープかという選択。
これは水俣乗越に着いた時間で判断しようと思った。

因みに大天井岳のアタックは、今回の無念から、またいつかリベンジするという意味で見送る事にした。
大天井のキャンプサイトを8時に出発。
8時20分大天井ヒュッテ通過。

喜作新道も非常に風が強かった。

と、このままではもしかすると、2日目はどこのピークも踏まなくなるのでは!?と思い、一応西岳にはピストンで登頂しておく。笑
9時40分登頂。

この直ぐ直下のヒュッテ西岳で少しレストし、すぐさま水俣乗越へ急ぐ。
梯子が多く、中々スリリングな下降だった。

そして水俣乗越には10時半に到着。
写真は少し手前。

ここから下ると上高地までのコースタイムは5時間半。
東鎌尾根経由だとプラス3時間半ほど。
バスの最終が17時なのを考えると、ここからエスケープするのが一番妥当と考え、ここからドロップ!
今回の旅は実に呆気なく幕を下ろすこととなった。

今回は悪天時に対する備えや、トレーニング、予定を遂行する力の無さを痛感した。
天気がいい時に狙うのも大事だが、ある程度悪天にも立ち向かえる実力を備えないと、今回の予定は今後も実現できないと思う。
まだまだ色々な部分で進化が必要と感じた旅であった。

行動食食べまくって体重変わらずの小泉がお送りしました!
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