石にいざなわれた休日の話

偉大な先人たちの足跡を辿り、黒部五郎岳のカールにボルダリングをしに行ってきました。

五郎のカールは例えるなら圧倒的スケールのコロッセオ。
そこから内側に向けて幾重にも岩が重なり合う奇跡的な場所。

そこはトポ(クライミングの案内図)も無ければ課題などあるはずもなく、訪れたクライマーの創造力で無限に遊べる夢の空間。

ただしそこに辿り着くには、長時間の登山(アプローチ)をこなす体力、登れるラインを見出し、課題を創出する発想力、スリルとリスクの駆け引きの経験値など、クライミング能力だけでなく、登山も楽しめ、手段の一つとして捉えられる豊かな感性が必要。

私自身もクライミングするためにわざわざ丸一日がかりでアプローチした経験はもちろん無く、課題の無いエリアに登りに行くのも初めて。
おまけに黒部五郎岳に登ったことも無く、アプローチ道に選んだ飛越新道も初めてと、初めて尽くしで、今回の旅はいつもと違うワクワク感や緊張感がありました。

黒部五郎岳のピーク越しにカールを眺める。

結果アプローチは何とかこなせ、翌日のボルダリングも岩を見て、登りたいラインと自身の力量、リスクをジャッジしながら怪我無く、楽しむ事が出来ました。

普段のクライミングでは当たり前かもしれませんが、決められたライン、決められた課題を登り、それを共有する事で一喜一憂していましたが、今回は全く逆。
何もない白いキャンバスに、自身で好きなラインを引くという、豊かで贅沢な時間を過ごす事が出来ました。

一般的なクライミングとはリスクの度合いが全く違うため、全ての方におすすめ出来る遊び方ではありませんが、ちょっと道端に転がっている小さいボルダーを手を使って乗り越えてみるだけでも、少しの冒険要素が生まれ、一つの楽しみとなるかもしれません。

自身もそうですが、ちょっと視点を変え、自由な発想で遊べるようになれると、より心が豊かになる気がしますね。
是非皆様もちょっとした冒険要素を取り入れながらアウトドアをより楽しくアップデートしてみてください!

小泉がお送りしました!

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