フィールドでゴミの分別が出来る Recycling Bag 2.0

最近、何気なく歩いていると落ちているゴミがやたら気になるようになってきました。と言うのも、1月にpatagonia名古屋店のスタッフ様にお声かけ頂き、藤前干潟の清掃活動に参加させて頂いたのがキッカケ。

 

流されて漂着した大きなゴミがゴロゴロ転がっていて、これは予想以上に沢山のゴミが落ちているんだな…と思いながら清掃活動をしていたのですが、よく目を凝らすと、足元には大量のマイクロプラスチックが。数ミリから砂粒程度の物まで、驚く程の量が堆積していたのです。

アウトドアブランド各社は、ずっと前から警鐘を鳴らしており、今ではアパレル業界で当たり前になっている再利用素材もいち早く導入してきていました。でも、この光景を実際に目にするまでは、私自身もどこか対岸の火事のような、自分事のように捉え切れていないところもあったり。

そして、先日も店長と共に四日市の吉崎海岸の清掃活動へ参加してきました。ものの数分で写真の様なマイクロプラスチックが見つかりました。細かくなりすぎて拾う事が出来ないサイズのも沢山。どこから流れてきたのかは分かりませんが、このまま放っておいても自然に消えてなくなる物ではありません。

 

元は大きなプラスチックゴミでも、劣化して細かく砕けていきマイクロプラスチックになっていきます。人体への影響は完全に解明されたわけではありませんが、有害物質を吸着したマイクロプラスチックを摂食した海洋生物を人間が食べることで、有害な化学物質が体内に蓄積され身体へ悪影響を及ぼす可能性があります。

そして、その被害を最も受けるのは私たちの孫や曾孫、その先の世代かもしれません。こういった現実を知ってから「何か出来る事はないだろうか。」と考えた結果、時間・心・身体の余裕がある時に自宅やお店の回りのゴミ拾いを始めました。拾い始めると気付くんです。綺麗に見える日本でもこんなにゴミが落ちているのかと。この感覚は、好きなブランドの服を着ている人や扱っている店がやたら目に入る現象と似ていて、気になる事がやたら目に入ってくるんです。「特にプラスチックゴミは細かく砕けてしまう前に回収しないとまずい」という事が実体験を元に分かっているので、気になってしょうがない。でも、頑張って行うのではなく余裕がある時にだけ行うようにしています。本当にちょっとしたアクションですが、継続的に楽しみながら行っていければと思います。

 

ゴミ問題繋がりではないですが、フィールドでゴミの分別に便利なKlattermusenのスタッフバッグをご紹介させて頂きます。

 

Klattermusen Recycling Bag 2.0

バックパックのメインファブリックとしても使用されているレティナ 210 デニール・リップストップ生地を使用したリサイクリングバッグ。耐水圧 10,000mmの生地ですので、生ゴミなどの液漏れが心配な物も安心して入れることができます。

 

外側に分かりやすく表記されているのですが、生ごみ、プラスチックゴミ、金属ゴミ、紙類、と種類によって分別が出来るようになっています。

 

内側は、この様に4つの部屋にセパレートされていて、中でゴミが混ざらないような仕様になっています。

 

必要に応じて、セパレート部分を外す事も出来るので普通の防水スタッフサックとして使う事も可能です。

 

どの様にセパレートしているのかと言うと、バッグをぐるっと裏返してみると分かります。黒いポケット部分に縦に走るベルクロと上部に付いているスナップボタン。この構造が反対側にも採用されおり、ベルクロとボタンの付け外しでセパレート構造を切り替える事が出来ます。

 

勿論、縫い目はガッチリとシーム処理されています。ゴミから出た水分がバックパックの中に漏れ出したら大惨事ですからね。

 

実際にフィールドで使用する際は、中にある程度物が入れば自立させる事が出来ます。ただ、風が強いと飛ばされてしまう心配があります。

 

そんな時は、ボトム部にあるこのリングにペグを打ち込んで固定して下さい。使用後に水洗いして干す時には洗濯ばさみでつまむポイントとしても使えます。

 

私は、今までフィールドで出たゴミは全て一纏めにしていて、家に帰ってから分別していました。でも家に着く頃には疲れているので、正直面倒くさいんですよね。だからこそ、なるべくフィールドで完結させたいと思っていたところにこのRecycling Bag 2.0 を見つけてしまったんです。今までは半透明や白色のビニール袋に入れていたのですが、白色のビニール袋は雪の上に置くと保護色になってしまって、半透明の物も一瞬どこに置いたか分からなくなる時があったんです。意図せずうっかりゴミを山に置いてきてしまいそうになる事もありました。でもこれだけしっかり色が入ったスタッフバッグなら、うっかりは確実に防げます。

個人的には、山だけでなく車の中のゴミ箱としても使いたいところ。また、ゴミ箱として使用する物なので、好き嫌いはあるかもしれませんが旅行時の衣服を入れるのにも使いたいと思いました。4つに区切れるので服の種類や未使用、使用済みを分ける事も出来て意外と使い勝手が良さそうなんです。

ありそうで無かった、山での分別バッグ。山好きな方へのプレゼントにもおススメですよ。

本日のブログは松下がお届けいたしました。

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