秋の予定が真冬になったシノギング。

天気予報では晴れ。しかし、朝から大きな雲が覆っている鈴鹿山脈。まさかまさかと思っていたら、そのまさかでした。

先日の土曜日に開催させて頂きました「秋のシノギング」、少し寒い中ハンモックでノンビリ過ごす予定でしたが秋を通り越して真冬の天候に。駐車場では霙が降ったり止んだりを繰り返して、歩き出すと雨に変わる事もありました。

 

 

今回は朝明渓谷から山に入って根の平峠周辺を凌ぐ予定。稜線までは登山道を使って登っていきます。

 

 

途中で低山小道具研究家モリカツ氏のワンポイントレッスン。水溜まりや沢道の滑りやすい場所。皆様ご存知でした?水溜まりなんて避けて通りたいところですが、実は避けた時に足を置きやすい水溜まりの際が滑りやすいんです。浅い水溜まりでは中を歩いてしまった方が滑りにくかったりします。沢道も同様、中途半端に濡れている岩が滑りやすい。他にも植生のお話しや、歩くルートの地形を想像出来れば迷いにくくなる話等、モリカツ氏ならではのレクチャーを沢山頂きました。

 

 

霙交じりの雨が降ったり止んだりを繰り返して、稜線に出る頃にはもしかしたら止むのでは….と淡い期待を持ちながら歩を進めていきます。

 

 

根の平峠に着くと、霙どころかしっかりと雪。薄く積もりだしていて登山道以外は白く色付いていました。ここからは、目的地目指して凌いでいきます。

 

 

プレートコンパスで目的地をセット。通常の登山では中々コンパスの出番は無いのですが、自らルートを選んで進んでいくシノギングでは必須アイテム。

 

 

しっかりと進むべき方角を合わせて、目的地目指して出発です。こういったシチュエーションではプレートコンパスが非常に役に立ちます。コンパスの中では少々値は張りますが、使い方をマスターすれば山中で強い味方になってくれる事間違いなし。

 

 

途中、傾斜が急で滑りやすい場所はお助けロープを使用して安全を確保。人が踏み入っていない場所の為、予想以上に足を取られる事も。

 

 

急斜面を無事に凌ぎ一安心。この時点で、気温は恐らく氷点下。手先足先の冷えが厳しくなってきて止まっていると身体が芯から冷えてしまいそう。カルフワタオルをマフラー変わりにして首元からの冷えを防ぎ、何とか寒さを凌ぎました。

 

 

雪の勢いが増してきた為、途中で休憩場所を確保。モリカツ氏主導の元、タープを張って秘密基地を作っていきます。雪が降る中での作業の為、写真では伝わりにくいですが、急ぎ目で設営。

 

 

参加者の皆様に持参頂いたタープも連結して複数人が入れる大きな屋根を作ります。

 

 

降り続ける雪を凌ぐ為の秘密基地が完成。インサレーションを着て、身体を温めながらお昼ごはんを作っていきます。

 

 

 

今回のお昼ごはんも十人十色。寒い中でも温かいご飯を食べれば元気が出てきます。テントの様に囲われている空間ではありませんが、屋根が付いて人が集まるとヌクヌク感じるのが不思議なところ。

 

 

休憩中にはモリカツ氏によるナイフ講座、火起こし講座も開催。雪が降る中、ネイチャーストーブに火をくべるべく、フェザースティックを作ったり研ぎ方も学んだり。また、山談義に花を咲かしたりと寒いながらも有意義な時間を過ごしました。

 

 

時折見える青空。もしかしたら、帰りは好天の中を歩けるのかな….少しばかりの淡い期待を抱いたのも束の間。

 

 

帰りはさらに雪がしっかり付いた道を凌いで帰る事に。

 

 

 

 

予想以上の積雪に驚きながらも、来た道を戻るのでは無く別の道を凌いでいきます。しかし、この道が地図で見るよりも想像以上にハードな道のり。

 

 

土の上に薄っすら雪が張った滑りやすい環境の中、しっかりグリップが効いたのがINOV8のX-TALONのソールパターン。今回、INOV8協力の元、サンプルをお借りして参加者の方にもお試し頂いたのですが高評価を頂きました。私も同じシューズで凌いでいたのですが、滑ってしまう事は殆どありませんでした。

 

 

勿論、シノギング恒例の笑ってはいけない記念写真も忘れずに。

天気予報とは大きく外れ、秋どころか真冬のコンディションとなった今回のシノギング。寒い中でも「楽しかった。」というお声を頂けて何より嬉しく思います。これに懲りずに次回も宜しくお願い致します。笑

登山道を外れて歩くシノギングには読図能力が必須です。携帯電話のGPSに頼るのではなく、アナログなコンパスと地図が使いこなせれば様々な場面にも対応が出来ます。山の総合力を上げる事が出来る遊びでもあるのでご興味がある方は店頭で松下へお声掛け下さい。シノギングの事、AXESQUIの凌の事、色々とお話しさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

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