私がパンツを選ぶ基準。山で穿くのであれば動きやすさ、吸汗速乾性、耐久性、この3つの要素は外せない。普段穿くのであれば快適性、見た目のデザイン、この2点が主軸。最近、気になっているのがガッツリ山で穿くわけではなくライトなハイキングでも穿けて、普段も使えるパンツ。仕事の時にも穿ければ、なおいい。patagoniaのパンツで一つ見つけました。
patagonia Twill Traveler Pants ■
ハイキングや自転車、ボルダリングにキャンプ。旅行からタウンユース。一本のパンツで色々こなしたい。そんな我儘な要求に応えてくれるのがTwill Traveler Pants。オーガニックコットン67%、ポリエステル33%の生地は抜群に乾きが速いわけではありませんが、コットンが入る事で熱に強くなるので化学繊維100%の生地と比べて焚火シーンで使いやすくなっています。
ウェスト正面にはコードが配されており絞り具合の微調整が出来るのですが、このパンツのポイントが前後で作りが違う事。
後ろ側は伸縮性を備えており、腰回りにフィットする形状。前から見るとフラットでも後ろはピタっと。この形が電車や飛行機で長時間座ったままの姿勢の時にお腹回りが楽なんです。またデスクワークの時にも同様。長時間座ったままだとお腹回りが圧迫されてパンツのゴムの痕がお腹に残ってしまう事も。そういったストレスを軽減してくれる形でもあるのです。
裾もウェスト回り同様、前後で違う作り。写真は前から見たモノ。フラットに縫製されているように見えますが…
後ろ側はしっかりと絞られています。裾のダブつきを抑えつつも見た目はスッキリと。ありそうで無かったユニークな形。
右側の太腿部分にはジッパーポケットも付いています。この場所とサイズが非常に良いポイントで、携帯が丁度入るのでイスに座った時に取りやすく尚且つジッパーがある事でポロっと落ちていかない。腰ポケットに入れておくと取り出すのに毎回立ち上がったり、座ると同時にポケットから転げ落ちたりと色々と面倒。そんな問題もこのジッパーポケットが一発解決してくれます。
生地に関しては、先ほどオーガニックコットンとポリエステルで出来ていると説明させて頂きましたが、このポリエステルも重要なポイントなのです。東レが開発した「T400」というポリエステルを使用しており、非常に伸縮性に優れています。
T400は写真の様に雪だるまの様な繊維形状をしており、繊維同士の間に細かな隙間が出来る為、通気性に優れ毛細管現象で汗や水分を素早く吸い上げます。また、丸形よりも表面積が大きいので空気と触れる面積が広く速乾力も備えているのです。熱処理を加える事で繊維が縮れてスプリングの様な形になります。これにより繊維が伸び縮みし、生地にストレッチ性が生まれるのです。
股下にはガセットも備えられているので足上げも非常にスムーズ。しゃがんだままでする焚火の世話や長時間の作業等でもツッパリ感を感じず苦になりません。
【モデル身長:約163cm 体重:約55kg Size:XS Color:NGRY を着用】
【モデル身長:約163cm 体重:約55kg Size:XS Color:INDG を着用】
私の体型でXSサイズがピッタリ。特に太腿回りはジャストなサイズ感で予想以上に細身に感じます。ストレッチ性があるので動きにくさ等は感じず、普段の仕事着にしたくなる快適さ。立ったり座ったり、しゃがんだり、台に乗ったり、色々な動きをしても引っかかりを感じにくいのでワークウェアとしてもかなりオススメです。
【モデル身長:約163cm 体重:約55kg Size:S Color:NBK を着用】
よりノンビリと穿きたい方はワンサイズアップしても良いと思います。ハードな山行やランニングを終えて、温泉へゆっくり浸かった後のリラックスウェアや、ちょっとお出かけする時等、ピッタリめのシルエットよりユルメの形の方が好きな方は大き目サイズを穿いてみてください。ウェストはドローコードで絞れるのでワンサイズアップでしたら難なく穿けます。
秋の行楽シーズン真っ盛り。紅葉ハイキングにキャンプ、旅行。色々と使い倒せるパンツをお探しの方は是非Twill Traveler Pantsを候補に入れてみて下さい。一度穿くと、そのまま穿いて帰りたくなりますよ。
本日のブログは松下がお届けしました。