こんばんは、飯田です。
先週の水曜日と木曜日は、三重県から約400キロオーバーの所にある万座温泉スキー場で開催された、
ARC'TERYXのスノーミーティングへ参加してきました。
(日本一標高の高い国道を通っている時のひとコマ。)
スノーミーティングの内容と致しましては、初日は、バックカントリーを行いつつ商品のチェック、夜はプロダクツトレーナーの方からのお話や、商品に関してのディスカション行い、その後は、いつもは中々お逢いする事が出来ない、他店舗様とお酒を交えながら楽しいコミュニケーション。
そして、二日目はゲレンデ内で、来シーズンのプロダクツをテストいった感じの内容。
ちなみに、二日目に私がテストした商品は、「Alpha Comp Jacket」
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本では来秋冬から、ARC'TERYXがGORE社と共同開発して作り上げた、コッポジットウェアーと言うものがリリースされます。
今まで似た感じのアイテムとして、「ハイブリットウェアー」というのがあります。
(例えば、Alpha SL Hybrid JKTや、Gamma SL Hybrid等)
これらは、あくまでも同素材同士(GOREならGORE同士、ソフトシェルならソフトシェル同士)を、部位によって素材の内容を変えてつくり上げられたアイテムでしたが、来秋冬からリリースされる、コンポジットウェアーというのは、違う素材同士を組み合わせた、全く新しいタイプのウェアーとなります。
私が今回試したコンポジットウェアーの「Alpha Comp Jakcet」は、GORE-TEX PRO SHELLと、ARC'TERYXオリジナルのソフトシェル素材のFortius1.0を各所に配置されたアイテム。
物凄く簡単に言うならば、ソフトシェルの進化系アイテムと考えて頂くと非常にイメージがしやすいと思います。
汗抜けと動きやすさ強度を兼ね備えたソフトシェルに、防水が必要な所のみにGORE-TEXを使用する。
兎に角、ガチガチの完全防水は必要なく、特に汗抜けの良さを必要とする環境下ではかなり強い味方で、春先のバックカントリーでは活躍する事間違いナシ!
今回テスト出来たのが、ゲレンデでのライディング中でしたので、普通に滑ってリフトで上げられているだけでは、風が強く吹けば「少し涼しい~少し寒い」という感じでしたが、少しピッチを上げてバンバンリフトを回し、心拍数が上がってくるような運動量になった時には、特性でもある「蒸れの抜けの良さ」が少し感じられましたね。
正直なところ、前日の晴天の中でのBCで実際に使えれば、テストとしてもっと良かったのではと思っています。
発売は来シーズンですので、まだまだテストするチャンスはあると思います。
また、新たにテストが出来るチャンスがあればテストを行い、あらためて情報をアップ出来ればと思っています。
(今日のブログ、前書がやや濃いめに書き出してしまっているので、本題がなんだか薄まりそうで心配ですが。。。ようやくココからが本題ですよ!)
今年から、ARC'TERYXがスノーパックとしてリリースしているKhamski(カムスキー ⇒■)。
商品名で少し想像が付くかもしれませんが、スキーユーザーが背負う事に特化したBAGですので、スノーシューを使うスノーボードバックカントリーでは正直使えないBAGですが、スプリットボーダーにはかなり使い易いBAGではないでしょうか。
(懐かしいスプリットボードとバインで恐縮です。。。)
Quintecの背面とほぼ同じ構造をもつKhamski
(Quintecの詳しい仕様はコチラから⇒■)
通常のBAGのように、荷重を腰で背負うという発想ではなく、背中から腰にかけてゆるやかにあるアーチに、背面を上手くフィットさせる事で、腰に上手に荷重を乗せる新しい発想で生まれたタイプBAG。
「それって楽なの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、
イメージとしては、子供をおんぶした時に、だら~んと子供がぶら下がるように腰あたりに居る時と、しっかり腰のアーチに乗せるようにおんぶした時のどちらが楽か考えるとイメージがつきやすいと思います。
(勿論、全てのBAGがこれに通づる物ではなく、あくまでも、積載容量と行動時間によって変わる事と思います。)
このような考えの元で作られたBAGは、ウエストベルトも簡素化されており、
ショルダーストラップも同様に薄い(簡素化)された仕様となっています。
BAGのサイドに配置されたストラップでピッケルを固定したりスキーを固定する事が可能となっております。
BAGを背負った状態で、右側に来るサイドパネルからは、メインの荷室へアクセスする事が可能ですので、
慣れれば、メッセンジャーBAGの要領でBAGを下ろさずして、荷室の中の荷物を取り出す事が可能となります。
緊急時に必要なアバランチグッズを入れておくスペースは非常に広く、また大きく開閉します。
当店でも人気の高いBDのカーボンコンパクターも余裕で収納が可能!
ポールがライディング中にBAG内へ収納出来るのは、個人的に凄く安心します。
(以前、ポールのパーツを落として来た経験があるので。。。)
上部の雨蓋にはポケットが付いているので、出し入れを用意にしたいアイテム等はココに入れると便利。
そして、雨蓋は取り外し可能ですので、不要な時は外してしまう事で175gの軽量化ができます。
ちなみに雨蓋をとったBAGはこんな感じとなります。
(このツルンとした感じが妙に好き)
上部の開閉口は、2箇所で閉める事が可能なタイプ。
また、最近アークのBAGで良く見かけるようようになったこのコードの開閉方式。
一発で開け閉めが出来る事が非常に気持ちよくストレスを感じさせません。
基本的に一気室ではありますが、BAG内底面には小さなジッパーポケットがあますので、
普段出し入れの際に邪魔だけど、いざと言う時に直ぐさま取り出したいような、少し小さめのギアを入れておくと便利だと思います。
(ヘッドライトとツール等)
先にも述べましたが、スキーヤー用のBAGの為、スノーシューを必要とするスノーボーダーは不向きではありますが、スプリットボーダーであれば、Aフレーム方式でボードを接続する事でボードをキャリーする事が可能です。
シールが効かず、アイゼンでの登攀シーンではこのスタイルで乗り切れます!
ちなみに、この時にバインを挟み込むように、ストラップをしめると、ウォークモード中のバインがパタパタする事を防いでくれますよ!
(懐かしいBURTON CO2バイン!)
スプリットボードの接続位置や方法は、ほんの一例となります。
今回ご紹介しているBAGは38リッターですので、アイテム沢山入ります!
参考までに荷室へは以下の物が収納可能で若干の余裕がありました。
・アイゼンケースに入ったアイゼン(ケースの仕様と接続方法によっては外付けも可能)
・クリンカンティーンボトル
・スタッフバック各種(7L / 4.5L / 3L / 2L)
*各サイズを元に、シール・クトー・食料・ダウン等を想定してもらえばと思います。
(入れるアイテムによっては、上記の内容より入らなくなる場合もございます。)
これからの春のバックカントリー等でスプリットデビューされる方や、来シーズンスプリットをお考えの方は、Khamskiを候補に入れてみては如何でしょうか。