ダイニーマを纏う利点…STATIC「Apostle Dyneema Hoody2.0」

 9月に入りインスタグラムでも発信しているようにmoderateでは続々と秋冬のウェアが入荷してきております!

 暦的には秋に入り、まだ残暑が続くとは思いますが、夜は比較的涼しくちょうどいい気温になってきたなと感じます。10月に入れば気が付けば夜が寒くなってきてすこし厚めのウェアが恋しくなってくるかと思いますので、カラー・サイズ等が揃っているうちにぜひお越しください!

 

 本日私が紹介するのは昨季「STATIC BLOOM」から出た”Apostle Dyneema Hoody”がバージョン2.0となったということで、変更点を踏まえてみなさんに知ってもらいたいなと思いチョイスしました。

「STATIC BLOOM」”Apostle Dyneema Hoody2.0″

 

 

 この製品の一番の特徴はなんといっても世界最強の繊維”Dyneema”(ダイニーマ)が、リサイクルナイロンベースの生地に織り込まれていること。

 

 

 ご存じの方も多いと思いますが、ダイニーマとは超高分子ポリエチレン繊維のことで、重量比で鋼鉄の約15倍もの圧倒的な強度を持っており、ウィンドシェルによく使われているナイロン素材よりも比重が軽く、水にも浮いてしまうくらい軽い素材でもあります。

 素材としては1960年代ごろから存在はしていましたが、登山用品に使われ始めたのは、ULハイキングが広まった2000年代ごろのようです。

 

 少し脱線しますが、先日のお休みにスタッフの宇藤と可知で長衛小屋をベースに南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳に行ってまいりました。

 一日目に仙丈ケ岳で、二日目に甲斐駒ヶ岳に登りました。一日目は山頂目前で周りがガスに覆われて景色を見ることが出来ませんでしたが、二日目は無事きれいな景色を拝めて最高でした!

 

 

 そこで、甲斐駒ヶ岳は花崗岩でできているということもあり、山頂付近のザレ場では、肌が擦れるとかなり痛く、私は「山と道」の”UL Shirt”を羽織ってはいましたが、擦れて破れないか心配になりました。

 そんな時に、生地にダイニーマの織り込まれたウェアを羽織っていれば、もっと安心して登ることが出来たんじゃないかと思いました。実際、バックパックはダイニーマ繊維が採用されている「Black Diamond」の“ディスタンス15″を使用していましたが、擦れても傷がついた様子もなく、藪に引っかかってしまうような場所でも安心して使うことができました。

 

 

 というように、ダイニーマが使われていることで安心感が一段増すと思われます。しかし、価格は33,000円と、ほかのウィンドシェルと比べるとかなり高くなっています。ですが、万が一生地が破れてしまえば数千円の修理代、最悪の場合買い替えなければいけません。そうなると、ひとつのアイテムを長く使っていくという点において、このアイテムには価格以上の価値があります。

 すこし長くなってしまいましたが、こちらの商品について紹介いたします。

 生地は上でも記したように、リサイクルナイロンベースのDyneema Micro Ripを採用したウィンドシェル。軽量ながらも、高い耐久性を持ち合わせており、岩場を抜ける登山やクライミングにも使いやすいシェルとなっています。

 

 

 

 ”Micro Rip”という細かな凹凸をもった生地になっているので、肌離れもよく、ダブルジッパーになっているので、衣服内の換気もスムーズにおこなえて、発汗時のストレスも軽減してくれます。胸の位置にはパッカブル仕様のポケットがあり、コンパクトに収納することも可能です。

 

 

 バージョン2.0ということで、昨年のモデルから変更された点もご紹介いたします。袖口がベルクロ仕様に変わり、着脱のしやすさとフィット感の調節がしやすくなりました。また、脇下のマチを追加して、裾にかけてテーパードの効いたシルエットにしたことにより、胴回りがスッキリし、運動時の動きやすさが向上しています。

 

 

 腕回りなどは、ミッドレイヤーを着用した上から羽織っても窮屈にならないよう少しゆとりをもたしてあるため、秋冬シーズンのレイヤリングにも対応しやすいシルエットになっています。

 ウィンドシェルとは元来、薄く、軽量であることが持ち運びやすく便利さに繋がっていましたが、薄いが故に起きてしまう故障も多く、そんな悩みを解決してくれる一着になっています!

 

 最後までご覧になっていただきありがとうございました

 

 以上、宇藤がお送りいたしました。

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