新素材Täsmäを使い新しくなった、Teton Bros.のTBシリーズとTSURUGI & LADY BUG JACKET

各地で雪の便りを届けている今回の寒波は、雪遊びを楽しみにしている僕たちにとっては最高の知らせとなり、
皮肉なことに、その便りによって僕の腰は痛みが再発し出した。

今年は、ラニーニャの影響で降雪が期待できると言われている。

昔から、カメムシの大量発生やカマキリが産み付ける卵の高さで雪の降る量等がわかるといわれており、それと同じ用にここ数シーズンは、僕の腰の痛み加減が降雪のバロメーターになりつつあると個人的に思っている。

とは言っても、今はまだ11月の末。

一時的なドカ雪も有り難いが、長いスノーシーズンを考えた場合、1番はコンスタンスに雪が降ってくれることが最高のシーズンになる1つの要素だと思う。

兎に角、僕はシーズン中の腰痛を我慢する覚悟は出来ている。どうか、今年はシーズンを通じて良い雪を降ることで最高のシーズンになる事を切に願っている。

そして、最高のシーズンを楽しむ為の準備として、少し遅れていたあのウェア―がようやく店頭に届き始めた。

新素材Täsmäを使い新しくなった、Teton Bros.のTBシリーズとTSURUGI & LADY BUG JACKET

今年の秋冬は、多くのメーカーがコロナの影響で生産や輸送に悩まされ、それはTeton Bros.も同じだった。

それに加えティートンは、ハードシェルのフラッグシップモデルでもある、TBシリーズやTSURUGI・LADY BUG JKTの防水透湿素材を変更する事となり、かなりハードルの高いシーズンになっていたわけだが、遂にそのハードルもクリアし、新しくなったアイテムが店頭に届き始めました。

（TB JACKET SE / カラー：Wine Red ）

最新通気防水素材「Täsmä（タズマ）」

今まで、Teton Bros.のTBシリーズやTSURUGI JKTは、ポーラテック社のネオシェル素材を使用し多くのユーザーを魅了してきた。特に、GORE-TEXに比べて高い通気性を持つネオシェルは、寒い環境でも高い心拍数で動くバックカントリーユーザーや、スピードハイカーにとって最高のアイテムだった。

ある意味、そのジャンルでは揺るぎない地位を確立していたTeton Bros.が、他社の追撃を引き離すかの如く、新たな一手として新しい通気防水素材「Täsmä（タズマ）」を完成させ、この厳しい状況の中で、フラッグシップモデル使用し世に送り出してきた。

その「Täsmä（タズマ）」とは、Teton Bros.が日本の大手素材メーカーでもある東レ社と約3年前より共同で開発していた素材。その特徴は、以前まで使用してネオシェルと同じ通気性を持ちながらも、耐水圧が更に5,000mmも高いという点。文字や言葉にしてしまえば、非常に簡単なモノのように見えるが、防水性と通気性を同時に上げていくことは非常に難しいとの事。

（179cm / 65kg / TB JACKET SE & TB PANT SE / size:L）

相反する性質（防水性と高通気）を高いレベルで実現したヒトツとして、Täsmäのメンブレンの構造に秘密がある。

蜘蛛の巣状の膜を幾重にも重ね作られたメンブレンは、物理的に空気を通気させる構造を持ち内側で蒸れを常に外に出しつつも、外から侵入しようとする水や風をシャットアウトする構造となっている。

また、その高い通気性等を維持するのに必要な要素として表面素材の撥水加工がポイントなる。

どんなに高い通気性をもったメンブレンを使用していたとしても、表面素材の撥水性が弱く水を弾かなくなってしまえば、そこで水の皮膜（蓋）がされてしまい、その通気性が死んでしまう。

Täsmäでは、実際に使用者がフィールドで使う環境下でウェアーが作り出す安全面を目的に、現在使用用可能とされている撥水加工で最高の耐久撥水性加工を施している。

この撥水加工に関しては、今現在では非常に難しい選択が作り手に委ねられている。

自然環境へのダメージを最優先した場合、ウェアーの表面に施される撥水加工は実は十分なモノが少なく、結果的に厳しい環境下ではウェアーを着る人を危険目にあわせてしまうリスクがあるとも言われている。

ここに関しては、非常に難しいポイントであり、環境に優しく最高の撥水性をもつ加工が出来れば多くのメーカーが使用するが、今は、夫々のメーカーがどの点に優位性をもたせるかによって、その選択をしているように感じ、
今回のTäsmäでは、ユーザーの安全面を最優先にした選択となっている。