走る為の冬支度シリーズ、グローブ編その2!と題しまして、アウトドアブランド三大巨塔、ARC’TERYX、patagonia、THE NORTH FACEが展開しているグローブをご紹介させて頂きます。
THE NORTH FACE GTD Convertible Glove ■
防風、保温、汗処理。ランニンググローブに求められるこの3つの機能をバランス良く備えているのがノースフェイスのグローブの特徴。
指先から手のひらまで使用されているのは、薄手のフリース素材。勿論フリースなので暖かさはあるのですが、通気もします。
走り出しの体温が上がっていない時は、手の甲部分に収納されているウィンドシェル素材のミトンカバーを被せましょう。指先部分に風が当たらないようにしてくれるので効率的に暖められます。手のひらは風を通すので、寒いときは手を握って、暑くなってきたら開いて通気具合を調整出来ます。
ミトンカバーが覆ってくれるのは、人差し指から小指までの4本の部分のみ。親指だけ通気して冷えてしまいそうですが、ご安心を。親指部分の外側にはウィンドシェル素材が最初から配されているので手を握っていれば冷たくなりません。
肌面は細かなグリッド加工が施されているので保温をしながら汗処理も効率的に行えます。
手首の部分は生地が二重になっており、より保温力が高い仕様。寒さ対策は五首が重要と言われる程、手首の保温は大切。太い血管が通っているので外気温の影響を感じやすいのです。
手のひらにはグリップ力を高めるシリコンププリント加工が施されているので携帯を手に持った時や、ストックを握った時に滑りにくいので力を伝えやすくなっています。もちろんタッチパネル対応で擦れやすい人差し指と親指には補強が入っています。痒い所に手が届く機能を備えているのがノースフェイスアイテムの特徴。見た目もシックなので普段使いでもご利用頂けます。
patagonia Peak Mission Gloves ■
patagoniaのグローブは、軽量且つ通気性が高いのでガッツリ走る方に是非使って頂きたいアイテム。見た目から分かる通り、カフ部分が長めで効率的に手首を保温します。また着脱がしやすいように手首カフにループ付が付いています。このループが大きめなのでとても掴みやすく、着脱にまごつく事がありません。
手首部分に収納可能なミットは親指を含め、全ての指をカバーするタイプとなっています。ミット部分はポリウレタン・コーティングを施したパーテックス・リップストップ・ナイロンを採用。DWR加工済みなので小雨程度なら気にせず使用出来ます。
ミットを収納すると、収納部分の膨らみは非常に少なく付け心地に違和感も無し。メインの生地は4方向に伸縮するジャージー素材でハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み。
そして、親指だけ表地が違います。肌ざわり滑らかなソフトな生地を配しており、冬のランニングに付き物の鼻水を拭えるようになっているのです。こちらも親指と人差し指はタッチパネル対応。
メイン生地の裏地もソフトな風合いで写真の様にギザギザのグリッド形状になっているので汗抜けもバッチリ。冬用のグローブの中ではメイン生地が薄めなので手が暑くなりすぎるのが嫌な方や比較的ハイペースで動かれる方におススメです。
ARC’TERYX Vennta Mitten ■
ウェアやハーネス、バックパック、様々なアウトドアアイテムの中でも尖った機能や作り込みを魅せてくれるARC’TERYX。今回ご紹介させて頂いているグローブの中で、最も防風性に優れているアイテムです。
それもそのはず。Vennta MuttenにはGORE-TEX INFINIUMが使用されています。過去に「ウィンドストッパー」と呼ばれていたジャンルになるのですが、ゴアのメンブレンが使用されているので高い防風性と耐水性、透湿性を持っているのですがシーム処理はされていないので完全防水ではありません。その分、透湿性は高くなっています。
ミトン型の形状ですが、アークらしく立体形状となっており長時間の着用でもストレスを感じにくくなっています。ソフトシェルの様な柔らかな生地感で下に薄手のインナーを付けてもゴワゴワしないので、オーバーミトンとしても使用できます。
グローブをひっくり返すと、この様に。手のひら側はグレーの短毛素材。
非常に細かく隙間があるのは、汗ばんだ時の透湿性を考慮しているから。
そして風を受けやすい甲側は、真っ赤。カラーのインパクトもさることながら、手のひら側との素材感の違いにも驚きます。
長毛の素材が配されており、より保温力重視。ノルディックスキーやスノーランニングにスノーシュー等、より低温下でのアクティビティでも着用頂けます。寒がりさんのランニングにも良いですが、低山の雪山でも使い勝手が良いと思います。
寒くなるとついつい自分に言い訳をして外に出る回数が減ってきてしまうところ。コタツなんてあったら尚更。でも、冬だからこそ見られる景色や感じられるモノが沢山あるんですよね。「走る」という事や「トレーニング」を理由にしてしまうと億劫になってしまう事もあるので、「冬を見つけに行く」を理由に走ってみては如何でしょうか。
本日の日報は松下がお届けしました。