ARC’TERYXのトレランパック

ついにARC’TERYXがトレランパックを出しました。今まで同様の物はありましたが、トレランにフォーカスしたアイテムではありませんでした。しかし今季から展開が始まったモデルはトレランでの使用を強く意識したモデルとなっています。

 

ARC’TERYX  Norvan 14 Hydration Vest

最初に Norvan 14を見た時に最初に感じた事はとにかく「カッコイイ」。ブラックのボディに中心のバードロゴ、そしてパック本体の描く曲線。ARC’TERYXらしいデザイン性の高さが詰まっている見た目。本体容量は12Lで2Lのハイドレーションパックが付属します。そして、殆どのパックは外側にコード類が付いていたり、大き目のメッシュポケットが付いていたりして外にガチャガチャと荷物を括り付けれるようになっているのですがNorvan 14には両サイド部にドローコードがそれぞれ1本ずつあるのみで極めてシンプル。そしてARCらしいのは見た目だけではありません。

 


 

2パターンの閉め方が出来るロールトップ

メインコンパートメントはロールトップ式になっています。両サイドに繋がるコードに接続して引けばパックの上から下へと荷物をコンプレッション出来ます。巻く、繋げる、引くの3アクションだけで開閉が出来、ジッパー型よりも優れた防水性を発揮。

 

 

荷物の形状や量によっては上部での接続も可能。ロングレースシーンはもちろんの事、電車等を使った縦走ランや帰りに温泉に入る時には着替えも入れたりと、その時々によって微妙に変わる荷物に合わせて調整出来るのです。

 

 

そして、パック本体にはしっかりとシーム処理が施されているので雨天の中での長時間の行動にも対応。テント泊での山行の際には防水スタッフサック代わりでインサレーション等を入れておき、テント場からはアタックザックとして使う事も出来ます。パック重量もメーカー公表値で256 gと軽量なので持ち運ぶのにも苦労はしません。

 

 

メインコンパートメントには小物収納用のメッシュポケット付き。車のカギや財布等の貴重品はこのポケットの中へ。

 

 


 

ストックはサイド部の専用スペースへ

ストックの取り付け位置は両サイドに備え付けられています。上部はドローコードでしかりと固定する作りで、ドローコードからパックと同様の生地を連結することでストックとコードの擦れによる摩耗を防ぐと共に面でストックを抑えられる仕様になっています。

 

 

ストック下部はポケット状になっているストックホルダーに納められるので走っている振動ですっぽ抜けて落ちることもありません。また、ポケット内側にはメッシュ素材を使用することで雨水が溜まらない作りになっています。

 

 


 

ハイドレーションはパック外ポケットへ

付属のハイドレーション(2L)はメインの気室とは別で背面側に備え付けらえたポケットに入っています。通常のバックパックではメイン気室に備え付けられていることの方が多いのですがレースシーンでの使用を考慮してハイドレーション本体へのアクセスを容易にし、補給を少しでも速く済ませられるようになっています。

 

 


 

ポケットの付き方

前面メインポケットはメッシュタイプが4つあります。上部にはボトル類が入る形状の物、下部にはジェルや小物類を詰め込みやすい横に広い形状のポケットが付いています。

 

 

上部ボトルポケットは浅めの作りの為、サロモンのソフトフラスク500mlは全て収納する事は出来ず少し飛び出てしまいます。しかし備え付けのドローコードを上手く使えば固定する事が出来、飲み口が高い位置に来るのでフラスクをポケットから出さずに顔を近づけるだけで飲むことが出来ます。

 

 

下部メッシュポケットの内側にはサブポケットでジッパーポケットが付いています。サプリメント等の区別して収納しておきたい物はこのポケットへ。

 

 

フィット感の調整は前面2本のチェストベルトと両サイドのベルトで行います。身長163cm、体重54kgの私の体格では海外規格のパックは背面やショルダーストラップの長さ等が大きすぎて合わない事があります。全てのストラップを引ききってやっと着用出来る物も少なくないのですがNorvan 14はSサイズとMサイズの2サイズ展開となっており、私はSサイズで丁度でした。肩回りがよほどガッチリしていない限りはSサイズで着用頂けると思います。

 

 

背負った時の見た目もスマート。店頭では鈴鹿山脈の縦走やUTMF等で使用されるお客様にお求め頂いています。山での使用はもちろんなのですが個人的には通勤ランにもおススメ。見た目がアウトドアに寄り過ぎていない為、街中で背負っていても違和感が少なく、通勤ランに電車を挟むスタイルの方にも是非使って頂きたいアイテムです。

 

UTMFに向けてパックをお悩みの方、一度店頭でNorvan 14 Hydration Vest を背負ってみて下さい。見た目のカッコ良さもさることながら、背中へのフィット性も抜群です。ちなみに、少ない容量のNorvan 7 Hydration Vest も入荷してます!

 

本日のブログは明日のシノギングが楽しみでしょうがない松下がお届けしました。
忘れ物しそうで不安です。

 

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