街中でも山でもよく見かけるアウトドアブランドの一つ、THE NORTH FACE。私の個人的なイメージなのですが、数あるアウトドアブランドの中でもかなり特殊なブランドであると思っています。世界最高峰のエベレストの頂きへ挑戦する為のウェアを展開しながら、Supreme ■やCOMME des GARCONS ■ の様な世界的に有名なストリートブランドやモードブランドともコラボしているのはTHE NORTH FACEが唯一と言えます。アウトドアブランドでありながらも洗練された機能美はファッション業界へも多大な影響力を持っているのです。
本日のブログは、そんなノースフェイスのフリースジャケットをご紹介致します。
THE NORTH FACE ZI Versa Mid Jacket ■
2種類のPOLARTECのフリースを使用した作りで写真の茶色の生地は保温力に優れたThermal Pro®が使用されており、ブラックの生地はストレッチ性の優れたPowerStretch®が使用されているのでフリースの上からハードシェルを重ね着した時に動きずらさが出にくい作りになっています。
連結システム
写真右側のファスナーはポケットの物でコイルファスナー仕様になっているのですが写真左側のファスナーはフロントファスナーでVISLON仕様になっています。この違いは、ノースフェイスのマウンテンパーカーの中でも定番のMountain JacketやScoop Jacketの内側に連結出来るようにする為のもの。
袖口や襟元に付いている特殊なボタンも連結時に使用するもので、バイクウェアやタウンウェアとして使用する時には一度の動作でマウンテンパーカーとフリースジャケットが同時に脱げるので非常に便利な機能。
フリース系のモコモコウェアは温かいうえに肌触りも良いので家でも外でも着ていたいのですが、やはり気になるのは静電気。着る度、脱ぐ度、動く度にパチパチくるのはストレスになります。しかし、ノースフェイスのフリースはStaticCareが施されているので従来のフリースよりも静電気を感じにくくなっています。
フィット感に関して
同等のサイズでpatagoniaのR2 Jacketとフィット性を比べてみたところ、写真の白丸部に大きく違いが見られました。ウェスト周りはR2の方がかなりピッタリする作りで、袖丈も長め。作りとしては登壁系の動きをかなり意識して作られているので山でガシガシ使いたい方にはベストなカッティングと言えます。ZI Versa Mid Jacketは横幅はややゆったりめで袖丈も別段に長くなってはいないので、スノーハイクやゲレンデスキー・スノーボード等の比較的ライトな使い方や普段着で着用しやすいカッティングです。
【着用イメージ モデル身長:163cm 体重:55kg サイズSを着用】
サイズはジャパンフィットで展開されているので私の様な小柄な方でも海外メーカーにありがちな袖や裾が極端に余ってしまったりウェスト周りが細すぎる又はガバガバになってしまう心配もありません。行動時の機動力や動きやすさを最も重視するならばpatagoniaのR2に軍配が上がりますが、ZI Versa Mid Jacketは「テクニカル過ぎない見た目」なので外出先のショッピングモールや車内でも違和感無く着ることが出来ます。
意外と白シャツとの相性も良いでのカーディガン感覚でオフィスで着て頂くのもありです。平日は仕事着として、休日は山着として一週間フルに活躍してくれます。
アウトドアメーカーのフリースを選ぶ理由
元々、山用のウェアとして開発されたフリースが今やタウンウェアとして定着しています。様々なメーカーからフリースウェアが展開されている中、なぜアウトドアメーカーのフリースを選ぶのでしょうか。私の考えは単純です。
「動きやすくて長持ちするから」
写真のフリースジャケットは私が大学生の時に初めて買ったノースフェイスのフリースジャケット。10年経った今でも現役で店頭でも山でも活躍してくれています。長く使っている服を着ると様々な思いでが蘇ってきます。初めてのテント泊で凍えて眠れなかった事、山に土鍋を担いで上がった事、バイクの寒さを知らずに1月に免許と取りに行って本気で後悔した事、色々なシチュエーションでこのジャケットを着ていました。今冬は、長く使えるウェアで寒い季節の想いでを増やしてみては如何でしょうか。
本日のブログは古着屋さんでMade in JapanやMade in USAのノースフェイスを見つけるとテンションが一気に上がる松下がお届けしました。