DRY MAXの特徴といえば、ウールやポリエステル等の他繊維と比べると25倍もの疎水性のある独自素材と構造が有名なソックス。コチラの実験動画は多くの方が目にされた事があると思います。
水分を含まない疎水性素材を内側に使用、足裏の汗は毛細管現象でソックスの表面側へと移動させることで足裏の皮膚へ水分を保持しないようにする構造になっています。足裏の皮膚が水分を保持するとソックスとの摩擦で水ぶくれやマメが出来やすくなってしまい、ゆくゆくは皮がベロンとめくれてしまうことも…。そうなると「痛み」に耐えながら走るしかありません。そんな長距離ランナーの悩みを解決する為に開発されているのがDRY MAXなのです。
今回、数あるシリーズの中から今回はハイエンドモデルの3モデルをご紹介!
Maximum Protection Trail Run 1/4 Crew 【■】
シリーズ最強のプロテクション性能と快適性を兼ね備えたモデル。触ってみるとラン系のソックスの中では厚手に入る生地厚を備えています。「厚手=暑い」というイメージがありそうですが、超長距離のレースではこの「厚み」が「プロテクション」へと「プロテクション」が「安心」へと変わるのも事実。ロングレースはもちろんのこと、高山域でファストパッキングや低山域の秋冬のトレラン・ハイクでも活躍するアイテムです。
今回ご紹介する3モデルの共通点は「裏地」です。この裏地に実は秘密が隠されています。水を含みにくい疎水性素材が使用されているのはもちろんの事、さらにプラスで「PTFE」が使用されています。PTFEとはフッ素樹脂(フッ化炭素樹脂)の事でフライパン等に施されているテフロン加工と同じもの。そしてこのPTFEは現在までに発見されている物質の中で最も摩擦係数の小さい事でも有名なのです。ソックスと足との摩擦熱は水ぶくれの原因の一つとなるので、PTFEが配合された繊維を使うことで足とソックスとの摩擦を減らし余計な熱の発生を抑える作りになっています。
ソックスの履き口は一段巻くことが出来るので、踝周りにボリュームを持たせてシューズの中に小石や砂等が入りにくくすることも可能。
SAGE CANADAY Runner sock 【■】
M.U.T(マウンテンウルトラトレイル)ランナーであるセージCanadayが開発に関わったモデル。ホワイトリバー50、ソノマ湖、Speedgoat 50k、Tarawera 100k、ノースフェイス50等の数々のレースで検証し、ソックスの性能、耐久性を実証してきたハイエンドモデル。
Maximum Protection Trail Run 1/4 Crewと比べると写真の様にアッパー素材が薄くなっており通気性がアップしています。足裏にはプロテクションが欲しいけどアッパーはなるべく通気性が良い方がいい!という方やロードのウルトラマラソン等の様なプロテクションがさほど必要の無いシーンにもお勧めの作り。「トレイルでも使えて、ロードでも使える」そんなマルチタイプのソックスなのでロード区間が長く入るウルトラ系のトレイルレースでも活躍してくれます。
Hot Weather Running 【■】
名前の通り「暑い日」に履いて頂きたい一足です。つま先から前足部、踵(写真の青色の生地)のみ厚めの生地が使用されておりプロテクション効果が入っていますが他の部分(写真の白い生地)は極めて薄い生地になっています。
生地の強度を保つ為に、ボーダー状に極薄の生地を使用。発汗量の多い真夏にありがちなソックス内の蒸れを大幅に軽減する作りになっているので、今の時期にピッタリのソックスと言えます。
疎水性の素材を使用した作りのソックスは「雨天」でも効果を発揮します。実際にドライマックスのアイテムを履いて雨天の山を走った事が何度かあるのですが、ポリエステルやウールの物と比べるとソックス内の水気は少なく感じました。個人的には、Maximum Protection Trail Run 1/4 Crew 【■】は足全体のプロテクション性能を備えているので岩や石と足をぶつけやすい沢登りにも向いているのでは無いかと思います。
今回ご紹介させて頂いた3モデルは一足(ワンペア)で3,000円以上のお値段です。正直「ソックス」としては少々お値段高めです。しかし、長距離ランナーの大敵である「痛み」を予防する効果を考えると私は決して「高すぎる」とは思いません。
来月に迫った信越五岳トレイルランニングレースに出場される方にもドライマックスは自信を持ってオススメできるアイテムです。
本日のブログは、通勤ランで尋常じゃない汗を掻く松下がお届けしました。
出勤時のホースで水浴びが最高です!