足から身体をアップデートする。最終回 #5「日常をアクティビティに」

「週末だけのアクティビティ」になっていない?

これまで4回のブログにわたり、ベアフットの歴史や構造、そして「用法用量」という付き合い方についてお話ししてきました。最終回となる #5 は、僕らがなぜ今このタイミングでベアフットを推しているのか、その核心についてお伝えします。

 

僕らが掲げている大きなテーマのひとつに、「日常をアクティビティに」というキーワードがあります。

登山のハイ・シーズンが近づくと、「これから山登りやトレイルランニングを始めます!」という方に多くご来店いただけます。その方と一緒に山で使う初めての靴を選ぶ時、多くの確率でハイクッション系のシューズが選択肢に上がってきます。

理由を尋ねると、「体力に自信がないし、ハイクッションの方が疲れなさそう」だからと。

確かに間違いでは無いです。行かれる山によっては、問題なく使える事もあります。

ただ、ここで大切なのは、急にハイクッションを履いても疲労感が大幅に軽減されるわけではないという事。

むしろ、慣れない登山道や岩場や木道や階段を何時間も歩くという事に対して、ハイクッション特有の独特の履き心地が加わる事で逆に疲れる場合もあります。

そして、実はもっと大切なポイントがあります。

それは、エントリーのお客様だけではなく、多くの方が「週末だけのアクティビティユーザー」であるという現実です。

 


「頑張る身体」から、「動ける身体」へ

少し厳しい意見にもなりますが、現実問題としてアクティビティに見合う体力や筋力作りが追いついていない方もみえます。

だからこそ、「疲れないように」と厚いクッションの靴を選び、着圧タイツに頼り、そして、本番のアクティビティを必死に「頑張ろう」とします。

もし、その「頑張る」ためのエネルギーを、少しだけ「日常」へ分散できたらどうでしょうか。

とは言え、忙しい日常の中で、トレーニングの時間を捻出する事は簡単ではありません。

だからこそ僕らは、日常生活の中でベアフットシューズを履き、足裏から少しずつ刺激を入れる事を提案しています。

通勤。
買い物。
散歩。

そんな日常の「歩く」という行為そのものが、少しずつ身体を整える時間になっていく。結果として、意識的に鍛えようとしなくても、自然と「地脚(じあし)」が育っていきます。

こうして基礎が整った状態で、週末のアクティビティの時に、そのフィールドに合った「適材適所」のシューズを履いてみてください。土台となる地脚が鍛えられているからこそ、高機能なシューズのポテンシャルがより高い次元で発揮されるようになります。

結果として、これまで必死に耐えながら「頑張る」ものだったアクティビティが、心から余裕を持って「楽しむ」ものへと変わっていくはずです。


moderateが考える「適材適所」 

我々moderateでは、ベアフットシューズをお勧めしている横で、普通にドロップがあるランニングシューズや、つま先の細いクライミングシューズや、ソールが硬い登山靴を販売しています。

一見すると、矛盾した行為に感じるかもしれません。

ただ、私たちは、適材適所と用法用量を守りつつ、トレードオフの視点で考えていただくという事をベースに商品を展開しています。要するに、ヒールアップの靴にはヒールアップなりのメリット・デメリットがあり、ベアフットシューズにはベアフットシューズなりのメリット・デメリットがあります。

それらを理解したうえでお客様とお話し、お客様にとっての最適をご提案させていただいております。

だから、僕はトレイルランニングや登山のシーンで、チャレンジングな内容の時は、それに見合ったシューズを選びます。その一方で、楽しむ事が目的であったり、トレーニングやリカバリーの時は、あえてベアフットシューズを履きます。

そして、僕は日常をアクティビティ化したいので、普段の靴はほぼベアフットシューズです。

 

《チャレンジングなシーンや目標がある時》
その目的を達成するための「武器」として、サポート機能のあるシューズを選ぶ。

 

《身体を整え、本来の機能を維持したい時》
トレーニング・リカバリーや日常の歩行に、ベアフットシューズを取り入れる。

 

この使い分けこそが、一生自分の足でアクティブに動き続けるための秘訣だと思うのです。

 


足から身体をアップデートする

 

僕たちmoderateの販売スタッフも、かつてはサポート機能に頼り切り、ふくらはぎをパンパンにしながらベアフットの洗礼を受けてきました。

その経験があるからこそ、今あらためて自信を持って言えることがあります。

 

足本来の機能を眠らせたままにするのは、本当にもったいない。

 

だからと言って、ベアフットシューズを履いたとて、劇的な変化はすぐには訪れません。でも、丁寧に一歩を踏み出すごとに、コツコツと「感覚入力」の質は上がっていきます。その積み重ねが、5年後、10年後のあなたの歩みを変えていくはずです。

 

そして、前回のBLOGでもお話した「用法用量」は必ずお守りください。

「日常をアクティビティ化するぞ!」と意気込んで、いきなり普段の靴をベアフットに置き換えると、身体の移行期間に対して変化が追いつかない事があります。

 

「眠っていた筋肉」の目覚め待ちの期間がある為、ベアフットシューズでいきなり10km走るのではなく、まずは「家の中や近所の散歩から」使われていなかった足裏の筋肉やアキレス腱が、本来の強さを取り戻すまでの「待ち時間」が必要です。

 

「感覚入力」に対する脳の書き換えの為に、脳や神経が疲弊しないよう、「1日のうち数時間だけ」、あるいは「週に1〜2回だけ」といった形で、少しずつ脳を慣らしていきましょう。

 

そして、「痛みを無視しない」という安全装置から出るアラートにしっかり耳を傾けてください。特に、追い込む癖がある方は、痛みや多少の無理などの身体の酷使が自分を強くするという考えから、ついつい痛みのアラートを無視してしまうことがあります。

 

moderateは、この「日常をアクティビティに」をテーマにベアフットシューズを展開している為、テクニカル系のベアフットシューズと同等?いや、それ以上に、日常使い出来るデザイン性の高いベアフットシューズを展開しています。

 

これからベアフットを履くという方は、日常から少しずつ取り入れましょう。

既に、日常履きされている方は、今度は軽いアクティビティのシーンにベアフットを取り入れ見ましょう。

ベアフット歴も長く、軽いアクティビティにも使っている方は、アクティビティで履く時間や増やしたり、あえて、ベアフット以外も履いてみて身体の対応力を更に広げましょう。

 

楽しむ時やリカバリーの時はあえてベアフット。

そして、日常をアクティビティ化するためにベアフット。

週末の楽しむアクティビティの時は適材適所のシューズ。

 

ぜひ、実際にベアフットシューズに足を通してみてください。靴を履いているのに「足が自由に動く」あの解放感を体感した時、あなたの身体のアップデートが始まります。

 

皆様のこれからのアクティブな足跡を、moderateは全力でサポートさせていただきます。

 

 

 

 

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