GOSSAMER GEARが提案する新しいULスタイル 「TypeⅡシリーズ」

「10月のアルプスってどんな感じなのだろう…」

ふと疑問に思い、9月30~10月1日の1泊2日で中央アルプスを部分縦走して来ました。

1日目は、駒ケ根スキー場駐車場近くの登山口から空木岳まで登り、檜尾小屋でテント泊しました。2日目は、檜尾小屋から木曽駒ケ岳へ向かい、折り返してロープウェイを使って下山しました。

2日で24km、累積標高3400mほどのハードな行程となりました。

 

しっかり睡眠をとりたかったため、出だしは遅めの7時出発。ダラダラと樹林帯を歩いていましたがどうも足が進まない。ふと考えてみると、朝食を食べ忘れていることに気づきました。我ながらなんとアホなことを…

今回持ってきたkeeop on mileの行動食のおかげで何とか持ち直すことができました。味も優しくほかのエナジージェルとは違い、咀嚼できるので「食べた感」があるのがとてもよかったです。特にべジは山での接種が難しい野菜や果物のビタミンを摂取することができるのがとてもうれしい。

樹林帯を抜けると、ところどころ黄色や赤色に色付いた草木を拝むことができ、秋を感じることができました。

空木岳の山頂は雲が上がってしまい、残念ながら眺望はイマイチ…。もう少し早く出発すればと後悔。

ここから本日の宿泊地である檜尾小屋のテント場に向かうのですが、とてつもなく長かったのです。笑

アップダウンが多く、かつ足場も悪い道が続き、思うように歩くことができず。幾度となく現れる偽ピークに騙され続け、メンタルにも来るものがありました。やっとの思いで檜尾小屋に着くころには17時。あらかじめ16時を過ぎる旨はお伝えしておいたのですが、迷惑をかけてしまった自分を小屋の方がやさしく迎え入れてくれました。ありがとうございました!

 

テントを設営し、食事を軽く済ませ、早めの就寝をとりました。今回の就寝装備としては、10度対応の化繊の寝袋を使い、就寝着はアクティブインサレーション上下と、その上にレインジャケット&パンツを着て寝ました。寝ることはできるのですが、1~2時間おきに寒さで目が覚める感じでした。秋アルプスでしっかり眠るのなら、快適温度0度付近のシュラフを選ぶことをお勧めします!

 

2日目は朝から雨が降っており、やむ気配がなかったため、しぶしぶ荷物をまとめて出発。レインジャケットのお手入れを怠っていたせいで、撥水が落ちているのを感じました。皆様も山へ行く際は、洗剤&撥水材などで雨具のお手入れを欠かさずに!

2日目のお目当てである木曾駒ケ岳の山頂も見事にガスガスで眺望もなく、ロープウェイを使ってそそくさと帰路につきました。

 

今回の山行の目的は秋アルプスを体験することと、もう一つ。新しく導入したバックパックを試すために計画しました。そのバックパックはULの元祖、Gossamer Gearの新モデル、TypeⅡのSkala38です!

 

 

Gossamer Gear Type Ⅱとは

————————–(メーカーHPより)——————————
Gossamer Gear(以下GG)は1998年 カリフォルニア州カールスバッドで誕生しました。
ブランド名のGossamerとは蜘蛛の糸や透き通るような薄い羽を意味し文字通りGGはUL(Ultralight)のパイオニアブランドです。創業者Glen Van Peskiが理想とする軽量で機能的なハイキングザックは話題を呼び、多くのハイカーの知るところとなりました。2005年に現在のテキサス州オースティンに移転し製品開発拠点としています。
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そんな元祖ULブランドが、今年の3月に新たなラインナップとして出してきたモデルこそがTypeⅡシリーズなのです。素材には100DのRecycled Ocean RobicとUHMWPE Stretch Meshを用い、よりタフに使うことができるようになりました。全モデルショルダーハーネスにポケットが付いており、よりファストハイクを意識したつくりになっています。

モデルは全部で3つ。

Cima15

TypeⅡシリーズの中で最小容量のモデルであるCima15。容量は本体15Lと日帰り登山に持ってこいの容量です!

開閉はTypeⅡでは唯一のジッパータイプとなっており、タウンユースもしやすいです。

バックパックの中には視認性の良い、メッシュのジッパー付きポケットが付いており、荷物の小分けがしやすくなっております!深さもそれなりにあり、地図や文庫本、財布や鍵などを入れておくのに丁度良し!

バックパックの上部にはサングラスを収納できるポケットが付いています。サングラスの収納場所には悩んでいたので、このポケットは有難いです。サングラスだけでなく行動食などの小物類を入れておくのにも良さそうです!

また、背面側にスリーブが付いており、山ではウォーターキャリーを、街ではノートPCを収納するのにぴったりです。

 

Grit28

TypeⅡシリーズの中で唯一のベスト型バックパックのGrit28。容量は本体28L。日帰りから小屋泊までが使いやすいサイズとなっております。

特徴は何といっても、ベスト型のショルダーハーネス!ボトルやスマホ、行動食などを手の届く範囲に収納できるため、バックパックを下さず行動できます。

表面には財布やスマホなど、すぐ取り出したいものを入れるのにぴったりのジッパー付きのポケットが付いています。アルプスなどでは、トイレや小屋での買い物で財布を取り出すことが多いので、このポケットは非常に使いやすかったです。

 

 

Skala38

TypeⅡシリーズで最も容量の大きいモデルのSkala38。容量は本体30Lの全体38Lと、テント泊で使いやすい容量となっております。

Grit28と同様、ジッパー付きのポケットが付いており、収納性は抜群!特にサイドポケットの深さが絶妙で、ボトルやポールなどが落ちる心配なし!自分はサイドポケットにチタニウムボットを入れることが多いのですが、収まりがとても良かったです!

重さを背負うことを想定している為、こちらのモデルだけ取り外し可能のファストベルトが付いております。両側のベルトを取り外し、合体させることでサコッシュ風に使うこともできます。

このベルトをCima15やGrit28に取り付けることも可能です。別売りのファストベルトを購入してもよいのですが、Skala38に付属するファストベルトの方が色味の相性も良いです。

用途によって適正な容量が変わるバックパック。TypeⅡシリーズでバックパックを固めてしまうのも良いですね!

 

Gossamer GearはKUMOやGorillaなど、数多くの名品を排出して来ました。どれも本当に良いバックパックなのですが、良い意味で若干の野暮ったさを感じていました。

しかし、TypeⅡのモデルからメッシュがUHMWPE Stretch Meshに変更となったり、バックパックの形状が薄くなったりとよりスマートさを感じ、今までのGossamer Gearとはまた異なるかっこよさを感じるようになりました!

素材はグリッド生地を用いるなど、オールド感は残しつつも、野暮ったさを感じないデザイン。さすがとしか言いようがありません!

是非、元祖ULブランドが提案する新しいULバックパックを体験してみてください!

 

本日のブログは可知がお届けいたしました。

 

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