凌 のマニアックアイテムその参

ここ数日で、また一段と寒くなってきました。雪山シーズンも楽しみですが低山の火遊びシーズンもお忘れなく。12月~2月までは、雪が張らないレベルの低山遊びにはベストなシーズンでもあります。

気温が上がると気になる虫達もこの時期からは殆ど見ませんし、何より蛭を気にしなくていいのは大きなポイント。神経を尖らせて足元に注意を払いながら歩いている時とは違い、風景や植生をノンビリ楽しめる時期でもあるのです。

そして、低山と言えば外せないのが凌のアイテム。本日もシリーズ第三弾として、癖強めの商品をご紹介させて頂きます。

 

凌 アキノヒ

ヴィンテージ加工ナイロンを使用した和製マウンテンパーカー。膝元まで覆うコート丈で、この季節の冷たい風を防いでくれます。ポケットの位置はパックの腰ベルトと干渉しないポジションになっており、フラップが付いているので藪をこいだりした時に葉っぱがポケットの中に入るのを防いでくれます。

 

フラップはポケットの中に入れ込む事も出来るので、直ぐに物を出し入れしたい時とで使い分ける事が可能。

 

 

そして、今季のモデルチェンジポイントとして絞りが裾ではなく、ウェストに入りました。これにより形状をAラインへと変える事も出来ます。

 

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:墨色】

襟元は高めの作りでフードと合わせて首回りをしっかりと覆ってくれます。そして、今回のモデルチェンジで一番大きく変わったのが丈感です。前モデルと比べるとかなり長くなっており、膝上までスッポリと被るロングコート形になりました。これだけしっかり覆われれば正面から風を受けても安心です。

 

膝上まで丈が来ると、足が上げにくくなりそうですが、そこはちゃんと考えられています。実際に着用して大きく足を上げてみましたが、特段動きにくさはありません。ロングコート丈なのに、なぜだろう…と色々調べて分かったのがフロントファスナーの長さに秘密があるという事。

 

フロントファスナーが腰上で止まる程度の長さである為、足上げの時に引っ掛かりを感じないんです。さらにダブルファスナー仕様になっているので、体温が上がってきたら下から解放して空気を動かす事も出来ます。

 

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:消炭色】

今季、凌のカラーテーマは無彩色。敢えて色味を持たせず、冬枯れの山中へ溶け込むようなカラーリング。私自身も前モデルのアキノヒを愛用しているのですが、最初は「防水でもないコートをどのように山で使えば良いのだろうか?」と疑問に思いました。しかし、一度着てみるとヴィンテージ加工ナイロンの生地は風をちゃんと止めてくれるし、藪漕ぎしても破れない安心感があります。

 

そして、過去にはアキノヒの限界を試してみようと雪の中のシノギングで着用し続けてみました。生地の撥水性が高く、湿った雪もしっかり弾いてくれて行動中はハードシェルを着ずとも凌ぐ事が出来ました。ロング丈になった事で低温下での使い勝手が向上しており、秋だけでなく真冬にもしっかり活躍してくれるアイテムと言えます。
※個人的な使用方法になります。雪山でハードシェルの代わりになりうる程のプロテクションはありませんのでご注意下さい。

 

 

凌 フミアト 加州


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:墨色】

アキノヒに負けないぐらい人気のパンツ。それがフミアト。こちらもヴィンテージ加工ナイロンを使用しており、引き裂き強度、耐摩耗性に優れる丈夫な仕様になっています。今季、形が少し変わり今まで以上に野良着感のあるシルエットになりました。

 

ヒップから膝に掛けて少し太めになっているので、動きにストレスを感じにくくなっています。また、膝から裾に掛けて細くなっているので足元が悪い場所での視認性が高くなっています。

 

ポケットも形状も変わりました。今まではジッパー型のポケットでしたが、ハカマスカートの様な開いたポケットが全部で4つ付いています。

 

右前のポケットの中には小さなジッパーポケットが隠れているので、落としたら困る物はコチラへどうぞ。落葉時期に小物を落とすと見つける事はほぼ不可能なので、こういった小さな機能が嬉しいところです。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:消炭色】

アキノヒ同様にフミアトも無彩色のカラー展開となっています。この太さと、ゆるっとした雰囲気がたまらなく好きで、前モデルと比べて形がよりゆるくなっているのも個人的にGOODなポイント。前モデルはMサイズを選び少し大きめに穿いているのですが、今季のモデルはSでも十分ゆるくはけるシルエットになっています。

 

 

凌 クイックハラマキ high loft

これからの季節。お腹の冷えを防ぐ事は重要課題と言えます。山遊び中にお腹を壊していては本末転倒。「冷やさない、壊さない」が冬山遊びを楽しむうえで大切な心得となります。クイックハラマキがあれば、冷えを感じる必要な時にだけお腹を温めてあげる事が可能です。

 

サイドファスナーを開ける事でシューズを履いたまま、アイゼンを付けたままでも着脱が簡単に行えます。歩き出しや休憩中にサッと付けておき、体温が上がってきたらパっと取り外す。効率的にお腹周りの体温コントロールが行えます。長時間の停滞時には前面に配されているジッパーポケットにカイロを入れる事でよりヌクヌク過ごせますよ。

 

肌面に配されているPOLARTEC HIGH LOFTフリースのフワフワ生地が、胸の下から腰までしっかりと温めてくれるので、この季節にお腹を下しやすい方に是非使ってみて頂きたい一品です。重量も95gとパックに忍ばせておいても全く苦にならない便利アイテムですよ。

気が付いたら12月。今年も一瞬で過ぎ去ってしまいそうですが、仕事もプライベートもやらなければいけない事が盛沢山。残す年内も、真剣に働いて本気で遊びます。最近トレーニング不足でなまってきた体にも喝を入れ直したいと思います。

本日のブログは松下がお届けいたしました。

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