日本の低山にフォーカスしてコアなアイテムを作っているAXESQUIN 凌。独自の登山スタイルのシノギングは、地図とコンパスを手に登山道から外れて山を歩くマニアックな山遊び。本日のブログでは、そんな独自路線を突き進む凌の小物アイテムをご紹介させて頂きます。
ヤマバッグ XP ■
生地にエックスパックを用いて生まれ変わったヤマバッグ。大きな分類で言えば、サコッシュの類に入るタイプです。でも良くあるサコッシュと決定的に違うのは、やはりシノギングでの使いやすさを考慮しているところ。
口布のフラップは、本来倒して使用します。この部分を倒すだけでも中に雪や落ち葉が入るのを防げますし、完全に閉じていない事により中の物が直ぐに取り出せます。特に藪漕ぎをした時には、オープンタイプのサコッシュの中には携帯していた覚えのない葉っぱや虫、その他モロモロが入っている事も。この口布一つで、そんな不要物をうっかり持って歩かないで済むのです。
いや~…でも自分はうっかり屋で、バッグの中身を落としてしまいそうだから…という方もご安心を。口布上部の左右を縫い開けているので、コードを通せば口を絞る事が出来ます。お好みに応じて、使い方が変えられるのもユニークなポイント。
しかし、サコッシュを使用していると問題になるのが急登や急な下りでのバタ付き。体の前面にバッグがある事で時には邪魔に感じてしまう事も。そんなテクニカルなシーンでは、ボトム近くの両脇のループを活用してください。ここに細引きを通して、上手に体に固定するのです。
たった一本の細引きでこのように。これでバッグが揺れてしまう事もありませんし、高い段差を越える時に膝に当たってしまう事もありません。
外側にはポケットも付いているので、マメに出し入れする地図やコンパス等を入れておくのに便利。ポケットの下部には水抜き穴が設けられているので、雨の中の行動でも水が溜まってしまう事がありません。
ショルダーベルトは高通気仕様となっているので、汗かきさんでも大丈夫。低山を行動する時に、あると便利な機能をしっかり備えた優秀なバッグ。サイズ感も丁度良く、地図、コンパス、スマートフォン、ペン、フォールディングナイフ等々…必要最低限の物を入れやすく作られています。
ヌノバケツ 4 liters XP ■
こちらも非常に便利なアイテム。読んで字のごとく、布のバケツとして使えるこちらのギアは、バックパックの中で荷物を整理してくのに非常に役立ちます。元々、販売されている商品なのですが今季から素材がエックスパックにアップデートしました。
実際、どの様に使うのか。こちらは、私が使用している前モデルのヌノバケツ。この中にネイチャーストーブ等の焚き火で使う道具一式を入れています。このままバックパックの中に入れておけば、必要な時に、必要な道具が一気に取り出せるというわけです。
具体的に何が入っているのかと言うと、グローブやナイフ、アルミプレートにナイフと火吹き棒。マッチ類にコード、焚き火シートと少しの薪。これが私の火遊び道具一式となります。これだけ細々した物を別々で収納しているとバックパックから取り出すのだけでも大変です。
それを一纏めにしおけば、非常にらくちん。ハンモック用具一式で一纏めに、食材関係で一纏めに…と複数個使いこなすと休憩中に散らかさずに済むので撤収もスピーディーに行えます。
今回のアップデートは素材だけではありません。内側に付いている内ポケットは面ファスナーで着脱可能になりました。
私は、普段この内ポケットにはフォールディングナイフや火吹き棒、細引き等を入れているのですが食材を入れたりする時には不要となります。そういった時には取り外してベストな使い方が出来るようになったのです。
正直、私は面倒くさがりです。パッキングも苦手であまり綺麗に出来る方ではありません。故にヌノバケツの様なポイポイ物が入れられてそのままバックパックの中にサッとしまえる簡単アイテムを重宝しています。しかもパックの中で数個を重ねて積む事も出来るので、使用する順番に積んでおけばよりスムーズに調理やハンモックの設営、焚き火の準備が出来ますよ。
凌財布 XP ■
外遊びと言えど、携帯していないと不安になってしまうもの。その一つがお金。たくさん持って歩く必要はないから、少しのお金とカードが丁度入るサイズ。それが凌財布です。
交通系カードも入るサイズ感なので、電車やバスで山へ出向く時にも使って頂けます。中には透明の仕切りが付いているので、用途に合わせて収納物を分ける事が出来ます。
個人的には着火道具一式を収納しておくのに便利だな…と思いました。ライター、マッチ、ファイヤーストライカーを入れておくのにジャストなサイズ感です。エックスパックの生地は張り感があるので、これだけの物を入れても型崩れしにくいのも特徴の一つ。
店頭にご来店頂いたお客様から「松下さん、かなり凌のアイテム好きですよね?」というお言葉をよく頂きます。どうやら、接客させて頂いている際に熱が入り過ぎているようで…。好きな事を仕事にしているので、好きな事を伝えたい。その気持ちが前面に出過ぎている時があるみたいです。笑
お伝えさせて頂く一つの手段としてブログを書かせて頂いておりますが、本当は直接お話しさせて頂いて、もっとアイテムの魅力を、もっと作り手の拘りを、お伝えしたいところ。ご興味のある方は、店頭で私にお声かけ下さい。ただ、最低でも30分は語りますのでお付き合いください。笑
本日のブログは松下がお届け致しました。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。