ARC’TERYX 軽量系レインウェアー その2 「Alpha SL Anorak( アルファ SL アノラック)」

先日スケジュールを確認していたら、既に秋頃(10月)の予定までカレンダーが進んでいた。本来、お店や会社の予定であれば5月末時点で秋の予定を計画しているのは遅いぐらいなのは分かっているが・・・。

カレンダーの中で暦を進め色々計画をし、焦る気持ちとワクワク感で頭と心がグルグルになるけど、冷静になって我に返れば、まだ、夏が来ていないという現実。

計画が大事なのは分かるけど、巡り合わせとヒラメキがカタチになった時に対応出来る余白も計画しておきたいけど、それが一番難しいと感じる。

結局何が伝えたいかと言えば、確実に秋までmoderateは楽しい事が沢山あるという事。そして、物凄く強引だけど、今回ご紹介させていただくアイテムは、この春夏シーズンに限らずシーズン通じてアウトドア遊びを安心して楽しませてくれる頼もしいアイテムで、遊びの計画をした際に年間通じてリストアップされる事間違いなし!

 


ARC’TERYX 軽量系レインウェアー その2
「Alpha SL Anorak( アルファ SL アノラック)」→ 

今回ご紹介するAlpha SL Anorakは、昨年の秋頃に発売され瞬く間に、ブランドイメージや流行りに流されないコアユーザーを中心に、冬のハードシェル難民の救世主になったと記憶している。

Alpha SL Anorakに対する僕の印象はこうだ。

冬のある程度なシチュエーションでも使える軽量タイプの雪山ハードシェル。かつその軽さは3シーズンでも持ち出したくなる軽さ。そして、軽さを求めつつも信頼出来る強度もあり、それが高い数値でバランスが保たれている。

これだけ聞けば救世主になるべくしてなった事がイメージして頂けると思うが、では、メチャクチャ沢山売れかと聞かれれば、正直、それ程沢山は売れていない。

理由としては、冬のシーズンに「安心出来る雪山用のハードシェル」を探しに来られた方に、率先してこの商品をご紹介する事が出来たかと言われればNOだから。やはり、これを雪山で使うと考えた場合、レイヤリングがポイントとなり、そのレイヤリングに対してある程度のバリエーションを持ち、チョイスや対応方法の判断を自身で出来る事が必要であある為だ。実際に買われていった方はそのような事が出来る方が多かった印象がある。

因みに、買われたお客様の多くが特段アークテリクス好きの方だったのかと聞かれれば、そのような印象はなく、むしろ店内の商品を見比べては、高い数値でバランスが保たれているこの製品に気づかれて買われた(目利きがある)方が殆どだったと感じている。

そして、その多くの方が、「これ!オールシーズン使える。」と思っていたはず。

では、何故ARC’TERYXは、こんなに軽い雪山用のハードシェルを作る事が出来たのか?

 

その秘密は、Alpha SL Anorakに使われている表生地に秘密が隠されています。

 


アークテリクスオリジナル「Hadron™ 3L ゴアテックス」を採用

どこか懐かしいを感じるリップストップで構成されたAlpha SL Anorakの生地。この表生地はハドロンと呼ばれ、ARC’TERYXとGORE社が数年に及び、親密な研究開発と協業で作られたとの事。

軽量性と弾力性を備えた、ナイロン糸・高性能液晶ポリマーリップストップグリットを組み合わせたハドロン生地は、他の生地に比べ約2倍の強度があり、優れた耐摩耗性と引裂きに強いのが特徴。

少し分かりにくいかもしれませんが、1平方メートルあたりの重量が同じ重さの生地同士を比べた場合、ハドロンは他の生地に比べ2倍の強度になると言う事。逆を言えば、同じ強度を出すのであれば、約半分の重量比の生地で作ることが可能となり、その結果、Alpha SL Anorakは超軽量の雪山ハードシェルとなり、その軽さやコンパクト性が3シーズンに使うハードシェル(レインウェアー)として持出しても遜色ないレベルになっている。


(Alpha SL Anorak Mサイズ 実測計211g)


(Norvan LT Hoody Mサイズ 実測計196g)


(収納サイズ:左→右 ナルゲン1L・Norvan LT Hoody・Alpha SL Anorak)


(収納サイズ:左→右 ナルゲン1L・Norvan LT Hoody・Alpha SL Anorak)

 


雪山ハードシェルの仕様は夏山でも使いやすい

ここ近年、高山域ではヘルメットが必須とるルートやポイントがある。軽量・コンパクト型のハードシェル(レインウェアー)は、ヘルメット対応型のフードが少ない中で、Alpha SL Anorakは、ヘルメット対応型のフードを採用。まさに、雪山用!


ヘルメットの上から被れる大きめサイズのフードは、ヘルメットを被らない場合も含めドローコードを引っ張る事で、フードのフィット感を簡単に調整する事が可能。

また、袖口はマジックテープ仕様となっており、荒天でも袖口から水が侵入する事を最小限に抑えてくれるます。

 


レイヤリングしやすいサイズ感

寒い環境下で着用する為に作られた本製品は、レイヤリングによる嵩張りでストレスが出ないよう、他の軽量コンパクト型のハードシェルに比べ、肩周りや胸周りを中心に全体的にゆったりとしたシルエットなのが特徴のヒトツ。


(179cm / 65kg / size:M)

あえてワンサイズ下げる事はせずに、いつもアークテリクスで着られるサイズでお選び頂くことをお勧め。そうする事で、来る次の雪シーズンでは、しっかりとレイヤリングをしながら、雪山を楽しんで頂くことが出来ると思います。

冬の雪山用ハードシェルとしてリリースされているアイテムではありますが、その冬にいきなりAlpha SL Anorakを投入するには少し不安と感じて居た方も、是非、この春夏シーズンからお使い頂き、自身でこの薄さに対してどう感じるか検証する事で、割りと安心して雪山でもお使い頂けると思います。

是非、オールシーズン使えるハードシェルを探されている方は、是非、候補に加えてみては如何でしょうあ。

投稿者:飯田

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