ここ数週間は季節が移り替わるのが肌で感じれるような気候が続いています。暑すぎもせず、それほど寒さも感じないようなこの季節は過ごしやすく、山遊びにもってこいではないでしょうか。ただ、これから梅雨シーズンが近づくにつれ店頭では、レインウェアを新たに選びたいという方が増えていきます。その際の印象としてはデザイン、機能どちらも重視しながら普段も使えるものがいいという基準を持たれているように感じます。
また登山だけではなく、普段の自転車通勤、通学でも使えるものを探されており、できればカバンも濡らすことのない方法を一緒に知りたいという要望も多くいただいています。そこで今回はその基準を満たすような、欲張りなモデルをご紹介いたします。
この記事の概略として
THE NORTH FACE Tapt Poncho
ご紹介するのは軽量コンパクトで、身幅が広く取られた形が特徴の防水ポンチョ、THE NORTH FACE Tapt Poncho■です。収納サイズはこの小ささになり、付属の細長いスタッフサックなら、ザックのボトルポケットやサコッシュ、普段の通勤用のカバンにも収納しやすくなっています。軽くてコンパクトなレインウェアは、出掛ける際に朝は天気が良くても、その後万が一雨が降った時のために持っていくことが苦に感じません。
小型ザックの上から羽織れます
THE NORTH FACE Tapt Poncho■は、20Lくらいまでの軽量なザックの上から、そのまま羽織ってしまうことができます。この時期の登山によくあるのが、雨が降ったり止んだりする微妙な天気の時に、いちいちザックからレインウェアを取り出して着ることが手間に感じてしまうことです。ついつい小雨だからと言って撥水のウィンドシェルやベースレイヤーのみで行動していると、気が付くと体がぐっしょり濡れていることがあります。
また、それ以外の側面として、雨が降っていてぬかるんだドロドロの山道でレインウェアを取り出すためにザックを地面に降ろす際に、お気に入りのザックが汚れてしまうのが気になる方も見えるのではないでしょうか。ザックが汚れるのは気にならなくても、ついた泥を車や家の中に持ち込むのは少々抵抗があります。
そんなシーンで、もしTHE NORTH FACE Tapt Ponchoをサコッシュやポーチに入れて持っていれば、ザックを降ろすことなく、レインウェアを脱ぎ着できるので、急な雨で身体を濡らしてしまう心配や、その際に降ろしたザックを汚すことも減るため、心理的なストレスが大きく軽減されるのではないでしょうか。
生地、形の特性を活かすためには
THE NORTH FACE Tapt Poncho■は、裾丈の長さも一般的なポンチョよりも短めの設定で、足上げの際のストレスや、引っ掛ける心配が少ないのが特徴です。あと、経験のある方ならイメージが伝わるかもしれませんが、ザックを背負っている状態で、プルオーバータイプのポンチョを脱ぎ着するのは意外と手間がかかります。
ポンチョタイプのレインウェアの中では比較的に珍しい、フロントがフルジップだという点も、脱ぎ着の容易さに繋がっているため、雨が降ったり止んだりする今の時期の登山でも不便を感じにくくなります。
ただ注意点として、あくまで軽い低山ハイキング程度での使用を想定して作られている為、高山域では風にあおられたり、岩や木に裾を引っかけてしまう危険性があることをお忘れないようにお願いします。ポンチョタイプの良いところと、その注意点をどちらも知っていれば、THE NORTH FACE Tapt Ponchoを最大限活用できるのではないでしょうか。ここからは、状況に合わせたおすすめの使い方をご紹介していきます。
シチュエーションに合わせて「換気」をする
裾を持ち上げてバサバサすると、より換気ができます。
使用している防水透湿素材はバイオ由来のものを採用しています。ストレッチ性のある2.5層構造で、肌面には3Dプリントを施しているため肌触りもサラサラとしていて、汗をかいたときのべたつき感を軽減しています。
一般的に、登山用のレインウェアには透湿性のある生地が使用されていることが多く、身体から出た汗、水蒸気による蒸れを外に逃すことができるようになっています。ただ、その生地の機能に加えて、THE NORTH FACE Tapt Poncho■は身幅にかなりゆとりをもって作られているため、それ以上に効果の高い物理的な換気によって蒸れを逃がすことができるのが大きな特徴となっています。
また低山で、周囲に木が生えていて風雨に直接晒されることがないなら、必要以上に蒸れる事を避けるために、持って行ったレインパンツは履かないという選択肢もあります。ただ、ひざ下までを覆うポンチョよりも風や雨から体をカバーできる面積は少ないため、状況に応してレインパンツやレインスカートとも上手く組み合わせていただければ、より活躍の幅が広がるのではないでしょうか。
風でバタバタするのを防いだり、冷気が入り込まないようにする
ただ一方で、通気、換気性能が高いと、今度は寒さを感じやすくなったり、風によってバタバタしてしまうのが気になるのではないでしょうか。ここでポイントとして、気温が低い際に体温を逃さない為に着る場合には少し工夫が必要になります。
コードロックは裾の生地の中に固定されているため操作がしやすく、ロックの解除をしながらコードをひっぱることができます。
裾を左右のドローコードで絞ることでバタつきを抑えることができるようになっています。山で、木の枝などに引っ掛けたくない時、冷たい風が侵入してきて寒いシーンや、自転車に乗るような際にも活躍してくれます。ドローコードは左右に付いているのもありがたいポイントです。
もし、左右どちらかの片方しか絞れない場合、生地が片方に偏ってしまうことがあります。軽量性を重視したレインウェアや、ウィンドシェルの場合は片方にのみコードロックが付いていることもあり、生地の偏りを直すのが手間に感じることもありますよね。コードロックが左右についているなら一度で締めたり緩めたりが可能なため、その手間もありません。
THE NORTH FACE Tapt Poncho■は一般的なポンチョの、ここがもうちょっとこうだったらな、といった痒い所に手が届くモデルです。そのため、防水性能の高い登山用のレインは既にお持ちの方でも、それと差別化を図った気楽に持ち出せるレインウェアとして選んでいただいてもいいかもしれません。
本日のブログは井戸田がお届け致しました。