体温調節の強い味方 AXESQUIN クナド

4月に入って、朝晩の寒暖差が大きくなり、日差しや風によって体感気温も大きく変わります。朝一番や、動き始めの際に、寒いからと言ってフリースや中綿ジャケットを着込めば、すぐ汗をかいてしまうけど、ベースレイヤーのみでは肌寒さを感じるような微妙なシーズンです。そんな体温調節を行うのが難しいシーンで、通年通して出番が多いのがウィンドシェルです。今回はその中でも特に変わり種の AXESQUIN クナド をご紹介します。

変わり種ウィンドシェル

背面に工夫あり

極薄の生地で作られたプルオーバータイプのウィンドシェルで、正面から見た際はシンプルなデザインにみえます。ただ、このAXESQUIN クナドの変わり種なポイントは背面にあります。


(AXESQUIN クナド単体では伝わりにくいため、中にもう一枚インナーを着ている想定です)

そう、背面の生地が省かれている、非常に思い切ったデザインのウィンドシェルになっています。確かに、登山ではザックを背負って行動することが多いため、一番蒸れを感じやすい部分は背中です。このAXESQUIN クナドなら、汗を搔いていつもベタベタになってしまうことの多い、背中の通気性を最大限に確保していると言えます。

(身長165cm、体重60kg Ssize着用)

採用している生地、PERTEX QUANTUM AIRは、他の一般的なウィンドシェルに採用される生地と比較した際に、ほんの少しだけ通気性があります。そのため、急な登りなどで汗をかいた際に、肌へのべたつきや蒸れが少ないのが特徴として挙げられます。 また、ザックを背負えば背面が冷えを感じることはまずないため、行動中のウィンドシェルとしての使いやすさは充分に備わっています。

ですが、下記の着用方法から分かる通り、低山域でのニーズを研究し尽くして作られたモデルと言えます。

ザックの上から着る


(少しわかりにくいですが、AXESQUIN クナドをザックの上から着ています)

ザックを下さずに脱ぎ着が出来る、という他のウィンドシェルにはまずできない着方ができるのが、AXESQUIN クナドの最大の特徴です。

一般的なウィンドシェルの多くは、着用する際にパックを下す必要があります。また、暑さを感じてウィンドシェルを脱ぐ時も同様。そして、パックを下すには歩みを止めなければいけません。

行動中に何度もザックを降ろして、脱ぎ着をすれば体温調節は可能ですが、手間がかかってしまうことと、その手間を面倒くさいと感じて、脱ぎ着をしないことも多いのではないでしょうか。せっかく持っていったウェアもうまく使わなければ機能を果たしません。

 


(このまま首を通すだけで脱ぎ着が可能です。)

一方、AXESQUIN クナドならザックを背負ったまま、立ち止まらずに着ることができます。袖を通してから首を被るだけの簡単な脱ぎ着のスタイルなので、いつでも着脱が可能です。イメージとしてはアームカバーを脱ぎ着するくらの手間しか感じません。

様々なシーンで使いやすく

畳んでポケットに

冒頭でご紹介した通り、極薄の生地を使用している上、背中側の生地がないため、脱いだらコンパクトにまとめてポケットに収めることも可能です。同じAXESQUIN からラインナップされているパンツのポケットはサイズが大きく、中に物を入れたまま動いたり、座っても邪魔にならない位置にあるので、組み合わせて使うこともおすすめです。

下からも開閉できるフロントジッパー

 

また、フロントのジッパーは下からも開ける事ができ、風を取り込むことで更に細かい体温調節も可能です。また、インナーに着たウェアの胸ポケットや、サコッシュにもここからアクセスすることができます。

普通のウィンドシェルを着ている際、もしサコッシュやポーチをしていたら、ザックを降ろして脱ぎ着をする際の手順が更に複雑になります。AXESQUIN クナドならザックやサコッシュ等の上から着ることができ、ベルトが絡まってしまうこともありません。

ループを使って

ちなみに、背面は留める事が出来るようになっています。店頭でAXESQUIN クナドを手にしたお客様からよく頂く質問ですが、このままだと風に吹かれたときにバタバタしませんか?といった疑問を解消できます。脇腹部分にあるループに、ショックコードや細引きをお好みで付ける事ができるため、風でお腹周りが吹かれることも防げます。シンプルですが、必要最低限の造りでしっかり機能を果たします。パックに腰ベルトが付いていればベルト自体でバタ付きを抑える事も出来ます。

また、この工夫によってザックが小さいトレランや、もしくは背負わないような自転車ユーザーにも支持されるようなモデルになっています。

店頭でも各社のウィンドシェルが多数入荷して、一部の人気アイテムはサイズ欠けも起こし始めています。フードが付いて前がフルジップになっているウィンドシェルは、風から耳や首元を守ることができ、勿論それらを使って気温や天候の変化に対応することも多々あります。

ただ、登山で帽子を被ることが多い場合やランニングや自転車で使うなら、フードは邪魔になってしまう事もあります。必要ではないシーンで使うなら、フードを省いたモデルを選んでも良いのではないでしょうか。また、一般的なウィンドシェルを着ていて、体温調節のための脱ぎ着の回数が多くなってしまう方には、今回ご紹介した、AXESQUIN クナドのような変わり種がおすすめできます。

気温や運動量によって使うシーンを分けることが出来、より細かい体温調節が可能になります。ベースレイヤーやミドルレイヤーなどの、お持ちのウェアとの組み合わせを考えれば、かなり多くのシーンで活用することが出来るのではないでしょうか。

投稿者:井戸田

先頭に戻る