ARC’TERYXのNorvan SL Hoody ■に続きTHE NORTH FACEからも登場しました！そうです、巷で話題のゴア剥き出しのウェアです。本来ゴアのメンブレンは裏地と表地の間に挟まれているのがスタンダードですが敢えて表地を無くしてゴアのメンブレンを剥き出しにしています。GORE-TEX® Active SHAKEDRY™という仰々しいネーミングが付いた素材ですが名前負けしない抜群の撥水力と透湿性を備えています。
THE NORTH FACE HYPERAIR GTX HOODIE ■
実は、一昨年ぐらいからノースフェイスは同様のアイテムを販売していたのですがUSAからの輸入アイテムとなっていました。今回ご紹介のモデルはジャパンモデルなのでカッティングも日本人の体型に合ったジャパンフィット。そしてなによもジャパンモデルらしい細かい機能面も組み込まれており、アクティブに野山を駆け回るトレイルランニングにはうってつけのウェアに仕上がっています。
トレランパックの上から背負う仕様
写真はウェアの背中側。やけにシワが寄っているな～と思いませんか？実は背中側は通常のジャケット類と比べて生地が余計に取ってあり、立体的に膨らませてあるんです。トレランパックを背負った状態で上からガバっと羽織れる作り。パックを下してジャケットを取り出して、羽織ってから再度パックを背負ってストラップを締めなおして…なんて面倒くさい動作をしなくていいんです。パックを背負った状態で取り出せる場所に収納しておけば足を止めることなく走りながら着ることが出来ます。
Sサイズを着用してみたところ背中側にこれだけのゆとりがありました。十分な余裕があるので10リットル代のロングレース向けのパックを背負っても動き辛さを感じないと思います。ストレッチ系の防水ウェアでもパックの上から着ることは出来るのですが、やはり専用に設計された物の方が胸回りや肩回りの可動域は広くなります。
ベンチレーションは4つ
ジャケットを裏返してみるとポケットの位置が良くわかります。上部胸元左右に2つと下部に左右2つ。下部のポケットのみ内側がメッシュ仕様になっており、小物入れ兼ベンチレーションとなっています。上部のポケットはベンチレーション機能はもちろんのこと、ジャケットの中に着用しているトレランパックにアクセスする為の物。
胸ポケットを開ければベスト型パックのボトルや小物入れポケットへダイレクトにアクセスが可能になります。雨の中でのレースや行動時に時間をロスしないように考えられた作りこみ。胸ポケットのジッパー幅はSサイズ約26cm、Mサイズ約27cm、Lサイズ約28cmと非常に大きく取られている為ボトルの出し入れもスムーズに行えます。
フードにも一工夫
フードにツバが設けられているのはもちろんなのですが、写真白丸で囲まれた部分でツバに折り目が付けられている面白い作りになっています。
実際に被ってみると顔の横、特に目のサイド部分にフィットするようになっています。視界を遮ってしまいそうに見えますが、横方向が少し狭くなる程度で不安感を感じる程ではありません。稜線沿い等の風の影響を受けやすい場所では横殴りの雨に合うこともあります。サイド部分も適度にカバーすることで雨が直接目に当たるのを防ぐ効果があると思われます。トレイルを走っている時、足元の確認はとても重要。一瞬の気の緩みが事故やケガに繋がります。安全にトレイルランを楽しむ為に盛り込まれた小さな機能の一つです。
収納力と重量
専用のスタッフサックが付属。左からS、M、Lサイズ
重量はスタッフサック込みでSサイズ約185g、Mサイズ約190g、Lサイズ約197gとなりました。色々と機能を備えている分、収納力・重量ではNorvan SL Hoody ■には負けてしまいます。しかし、雨天と分かっている中でのレースの様に確実に着用し続けるシーンであれば、収納力・重量共にあまり気になるレベルでは無いと思います。
【着用イメージ モデル身長163cm 体重：54kg Sサイズ着用】
ノースフェイスのランニング系のカテゴリであるフライトシリーズのアイテムはタイトめのフィットが多く、細めのラインが人気で普段着でも使用する方も多いシリーズです。HYPERAIR GTX HOODIEはトレランパックを背負った状態での動きやすさを重視しているので、パックを背負っていない状態では大き目な印象。テクニカルなカッティングな為に普段着では少々着辛いかもしれませんが、今年ロングレースへ参戦予定のある方には是非チェックして頂きたいアイテムです。
本日のブログは、最近虫歯が痛み出した松下がお届けしました。仕事中のチョコレートを少し控えようと思います…。