patagonia Classic Retro-X Jacket & Vest が新しくなりました。

先日、伊賀ニンジャトレイルランへmoderateとして出店させて頂きました。

スタートが早い選手は朝の4時30分から受付開始の為、暗いうちから準備にとりかかり選手の皆様と交流させて頂きました。意外だったのが出場選手の1割(約100人程)が外国から来てくれているということ。その中には忍者漫画で有名なナルトの額当てを付けている方も多く見えて、まさかのアニメカルチャーとアウトドアカルチャーがシンクロするという初めて目にする現象が起きていました。

「何かを好き」という気持ちは国境を越えて万国共通。自分も、もっともっと好きな事を追及しなくては…と感じたレース出店でした。

 


本題に移らせて頂きます。本日のブログはパタゴニアのあのアイテムのお話です。

1993年の登場から、ずっと愛されてきたパタゴニアの名品レトロエックスシリーズ。その人気の秘密となっているのが防風フィルム。

外側起毛で裏地に防風メンブレンを採用する事で、通気性の高いフリースに防風性を持たせるという画期的な機能で一躍人気アイテムとなりました。しかし、今季モデルよりこの防風メンブレンを廃止したのです。え?じゃあ普通に風が通るフリースになるってこと?…と思われるかもしれませんが、そうではありません。

 

Men’s Classic Retro-X Jacket

防風機能はちゃんと残して、温かく着れる。そこは変わっていないのでご安心下さい。もちろん、モコモコの6mm厚パイルフリースもご健在。では、防風メンブレンを無くして、どの様に風を通さなくしたのか。実は、その答えは非常に単純。

 

裏側にリサイクル100%のポリエステルタフタの生地が付きました。パタゴニア好きな方なら気づくかもしれませんが、この作りはキッズやベビーのレトロエックスシリーズと同様のもので、この形にしたのにはちゃんと理由があります。

それは、環境への配慮。パタゴニアと言えば、ずっと前から環境へ配慮したモノづくりに取り組んできました。しかし、レトロエックスシリーズに使用してきた防風メンブレンはリサイクル素材から作る事が出来なかったのです。そこで、今回からメンブレンの使用をやめて、タフタの裏地へと切り替えたというわけです。

 


173cm / 64kg   Size:M / Color:FEGY

結果的に、生地感は以前よりも柔らかくなり、タフタ裏地により滑りが良くもなっているので袖通しもスムーズで前モデルよりも良くなりました。

ただ、個人的に想うのは中々凄い決断をしたなという事。レトロエックスシリーズは永年に渡って高い人気がある為、ビジネスという観点で見たら正直モデルチェンジする必要が無いんです。だって売れ続けているんだから。そこを敢えてのモデルチェンジ。しかも自社の理念にのっとった形にする為に。しかし、仕様を変えるというこの決断を下す事で、もしかしたら今までのような人気が無くなってしまうかもしれない。ファンが離れてしまうかもしれない。きっと社内で色々な議論が交わされたと思います。

 

Men’s Classic Retro-X Vest

パタゴニアの代名詞的なアイテムでもあるレトロエックスシリーズを作り変える。メンブレンからタフタの裏地へ切り替えるだけの単純な変更ではあるけれど、一つの企業としてとても思い切った決断だと思います。

 

Woman’s Classic Retro-X Jacket

もちろん、ウィメンズモデルも変わりました。メンズ同様に裏地付きに変わり気心地が柔らかくなっただけではなく、パイルのボリュームがアップしております。メンズモデルが6mm厚のパイルだったのに対してウィメンズは13mm厚となんと倍以上。

 


155cm  Size:S / Color:NAT

やはり、男性よりも女性の方が寒さに弱い傾向にあるのでちゃんと考えてくれています。そして、もう一つ変わったポイントにお気づきでしょうか。実はシルエットも変わったんです。パタゴニアのウィメンズモデルと言えば、ウェスト回りが少しくびれていてボディーラインが出やすいような形なのですが、今季のレトロエックスはキッズモデルのようにストレート気味のユルっとしたシルエットに変わりました。これはかなり嬉しい使用変更で、実際に店頭ではキッズモデルの大きいサイズの方が人気だったりしたのですが、やはり袖が少し短かったりポケットが小さく感じてしまうというお声も頂いていました。そんな中で今回のモデルチェンジは女性陣にはうれしい知らせではないでしょうか。

ここ三重県も一気に気温が冬モードへと切り替わりヌクヌク系ウェアがどんどんサイズ欠けしております。冬物をお探しの方は早めにチェック頂ければ幸いです。

本日のブログは、松下がお届けいたしました。

 

 

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