僕がアウトドアに興味を持ち、携わるようになってからどれぐらい経つだろうか。気が付けば色々なものが目まぐるしいスピードで変化していく中で、自分のアウトドア遊びのスタイルもコアな部分は変わらないものの、その変化に合わせるように、考え方や捉え方や見方を変えては、その変化を楽しむように遊んできたと思っている。
それと同じ様に、ウェアやギア等も変化の流れは早く、当時あったアイテムが進化したモノもあれば無くなったモノもあり、また、アイテムによっては需要側の捉え方で、今また日の目を浴びようしているものもある。
今回ご紹介するSTATICのApostle LT Pants(→■)は、まさにその流れの中でコアは変わらずとも需要側の捉え方で、日の目を浴びようとしているアイテムなのではないでしょうか。
僕が勝手に思うウィンドシェルパンツ歴史
一昔前であれば、ウィンドシェルパンツというは、どのアウトドアブランドも必ず出していたアイテムの1つだったと言っても過言ではないほどだったが、気が付けば、今では殆どのアウトドアブランドが作らなくなったアイテムの1つ。
僕の勝手な見解では、海外で暑い季節は短パンで山などを歩く事が普通であり、状況に応じて穿き足す事が出来るウィドシェルパンツというのは、軽量コンパクトに持ち運びが出来て理にかなったアイテムだったのだと思う。その一方で、日本の山岳シーンで言えば、少し前までは夏でも山で肌を出すことはご法度的な風潮があり、その考えがスタンダードだった為、おそらく、ウィドシェルパンツの携行や穿き足す事がシチュエーションとして無かったのだと思う。故に、日本ではトレイルランニングが広まり始めた頃に、ウィンドシェルパンツが少し人気が出た時もあったが、結局、供給が少ない事で購入者も減り、気が付けばウィンドシェルパンツを作るメーカーが減ってしまった。
と、思っている。これは、あくまでも個人的な主観の為、そもそものウィンドシェルパンツの歴史や衰退していった流れ等は違う文脈があるかもしれませんので・・・。
とは言え、多くの方が「ウィンドシェルパンツ」という商品カテゴリー名を聞くと、強風時等に羽織る「ウィンドシェルジャケットのパンツバージョン!」と、イメージする方が多く、その役割も「穿き足すモノ」として、捉える方が多いと思う。
STATICが創るウィンドシェルパンツ Apostle LT Pants(→■)
そんなウィドシェルパンツを、数年前にSTATICが作ってきたが、ただ、僕が今まで見てきたウィンドシェルパンツとは違い、新たな使い方を使い手に想像させるかのような、そんな思いが込められているような気がしている。
これまでのウィンドシェルパンツと言えば、風の影響を受けづらくするかのように、割と細めシルエットで「ランニング系」のモノが多くスポーティーな印象になるモノが多かった中で、STATICは、緩めシルエットってこれまでのイメージを完全に覆してきた。
(179cm / 66kg / size:L)
(179cm / 66kg / size:L)
この腰とお尻回りの緩さから裾に向かってシェイプされたテーパード感。
(179cm / 66kg / size:L)
使い手のイメージを膨らませてくる太ももサイドにあしらわれたベンチレーション!
(179cm / 66kg / size:L)
これまでの、「穿き足す為のウィンドシェルパンツ」から、「単体で使いたくなるパンツ」になっている。勿論、素材が素材だけに、コンパクトにして持ち運ぶことも可能。Mサイズで123g(メーカー公表値)って考えると、これだけシルエットが格好いいパンツを、この重量感で持ち運べるのは、本当に使い手の想像を掻き立てる。
ウィンドシェルパンツとして、短パン行動のバックアップとして穿くもヨシ。
単体で、軽量パンツとして穿くもヨシ。
縦走登山の下山後とかにも良いし、同ブランドが発売しているADRIFT PANTSと合わせれば、秋冬の軽量あったかパンツとして活躍してくれる。
(179cm / 66kg / size:L)
どこまでSTATICが考えているかは、あえてメーカーさんには、全く事実確認していませんが、この想像的な側面を持ち合わせるパンツを創る感じが凄くステキ。
勿論、言うまでもなく、環境に配慮された素材となっていますので、更に価値あるお買物になる事も間違いナシです!
投稿者:飯田