やさしい着心地のメリノウールを、四季折々の恵みをもたらす自然の色で染めるシリーズicebreakerのNATUER DYE。コアなファンの方も多く、私も何着か保有している程、好きなシリーズでもあります。
衣服の色味は染色によって作り上げられていますが、NATUER DYEは自然な物だけを原料に染めているので、化学的な染色とは異なる風合い豊かな色目が特徴的。そして、今季のテーマは、オ「リエンタルハーブ」となっており、東洋医学の生薬や漢方に用いられる植物から抽出した天然染料で、ビタミンカラーに仕上がった、ホリスティックなコレクションとなっています。
この記事の概略として
icebreaker|U NATURE DYE SS POCKET TEE ■
ベースとなるのは、ゆるっとシルエットのポケットTシャツ。山で着用する事が多いメリノウール製品ですが、よくあるベースレイヤーの様なピッタリフィットの形では無く、ゆるめのシルエットにする事で街着でも使いやすくなっています。サイズはユニセックス展開となっているので2XS~Lまでの展開でインポートサイズとなっています。
気になるカラー展開
①ヨモギ
これは、誰もが知っているのではないでしょうか。そうです、よもぎ餅に使われているあの植物です。ヨモギの語源は、よく萌え出る草から「善萌草」であるといわれるほど、とても繁殖力が強い野草です。道端にも多い馴染みの深い草で、葉の裏には白い毛を密生させ、夏から秋に穂状の小さな花を咲かせます。生薬としても使われており、「艾(ヨモギ)」という漢字は「病気を治すことができる草」という意味があります。
【着用モデル 身長:163cm 体重:53kg Size:S Color:YO を着用】
とても深い緑色は、落ち着いた印象を持たせてくれる大人向けなカラーと言えます。植物からここまで濃い緑が表現出来るとは思ってもおらず、染料がよもぎと知った時はとても驚きました。色物でありながらも意外とパンツの色合わせが選べるトーンなのもポイントの一つ。
②陳皮
まず漢字の読み方が分からないところですが「ちんぴ」と呼びます。読み方が分かったところで頭の中にハテナマークが浮かんでしまうのですが、陳皮は乾燥させたウンシュウミカンの皮の事です。ミカンといえば果物としての実を指しますが、陳皮といえば干されて生薬になったウンシュウミカン、またはその他近緑植物の成熟した果皮のことを言います。日本産の陳皮は中国、東南アジアに輸出している数少ない日本産漢方薬の一つでもあります。
【着用モデル 身長:163cm 体重:53kg Size:M Color:CP を着用】
着ているだけで元気が出てくるような明るくて綺麗なオレンジ色。春夏シーズンのイメージにピッタリなカラーリングで柑橘系らしい色味となっており、夏山の深緑の中ではより綺麗に映えて見えること間違い無しのカラーです。
③ミント
ミントは枝分かれする四角い茎が横に這うように伸びる匍匐(ほふく)性のある植物で、芳香のある葉をつけ、葉腋(葉のつけ根)に薄紫色の花を咲かせます。自然に交配してしまうため、多くの品種がありますが、強い清涼感のあるペパーミントと香りが穏やかで甘みのあるスペアミントはティーなどに良く使われます。今回の染料には乾燥したペパーミントの葉が使用されています。
【着用モデル 身長:163cm 体重:53kg Size:L Color:MT を着用】
黄色と緑の中間色。個人的には今回の3色の中で最も好みな色目。明るすぎないのだけれど、絶妙に主張してくる感じの色具合がたまりません。コーディネートの中に取り入れた時に主役にも出来るけど、脇役としても活用できる。使い勝手の良い色味と言えます。
今回、各カラーで異なるサイズを試着しており、私の体格ではSサイズが丁度でMがややユッタリ、Lで大きめシルエットとなります。着こなしはお好みによるところですが、私は基本的に普段着やノンビリ歩く時に着用するのでLサイズを愛用しています。
ポケットにもポイントあります。
胸元のポケットはサングラスや眼鏡等を入れるのに非常に便利なのですが、靴紐を結ぼうとしてかがんだ際にスルっと眼鏡がポケットから落ちてしまう事があります。その様な事態を防ぐ為にポケットの中にはテンプルを通す為のスリットが設けられています。
このスリットにテンプルを通す事で、うっかり落下事故を防ぐ事が出来ます。ここも私がicebreakerのNATUERDYEシリーズを愛用しているポイント。
色、形、気心地、使い勝手が揃ったポケットTee。色目によっては早くもサイズ欠けが起きているので、気になる方は早めにチェックしてみて下さい。
本日のブログは松下がお届けいたしました。