焚火遊びに、あると便利な刃物道具。

日中少し暖かい日もありますが、ここ数週間の気温低下で虫を見かける事も非常に少なくなってきました。この時期の楽しみと言えば、低山でのハンモックとネイチャーストーブでの焚火遊び。

蚊や蛭と言った嫌われ者の虫達もめっきりと減るのでハンモックでノンビリ過ごすにはベストシーズン。落ちている木の枝を燃料にお湯を沸かしてコーヒーを淹れたり、お米を炊いたり、色々な遊びが出来ます。そんな時にあると便利なのが刃物道具であるナイフ。調理の際に使用するのは勿論、枝を削って着火剤を作ったりトライポッドを作ってみたりと工夫次第で色々な使い方が出来ます。

本日のブログでは、moderateでセレクトしている(殆ど私の趣味趣向)ナイフを数点ご紹介させて頂きます。

 

CRKT|ククリナイフ ■

ククリナイフは、ネパールやインド等で使用されている特徴的な形状のナイフの事。ネパール軍の山岳民族で構成された部隊、グルカ部隊でも使用されている事からグルカナイフとも呼ばれています。農作業や家事、狩猟等、様々な用途に使われており一本で何でもこなす為のナイフとも言えます。

 

鋼材は65Mn カーボンスチールを使用しており、錆びにくいようにブラックパウダーコードが施されています。刃の部分が目立って分かりやすいので研ぎ等の手入れは難しくありません。

 

全長403.23 mm、刃長268.3 mm、重量417gと大きさの割にそこまで重くないので藪払い等にも使いやすいサイズ感になっています。刃厚3.53 mmとしっかりした厚みを備えており、グリップには二種類の樹脂をモールドする事で非常に滑りにくく仕上げています。

 

ナイフ自体が曲がっているので、シースへ入れる際に少しコツがいりますが慣れてしまえば問題ありません。

 

ベルトに取り付けて腰元へ携帯出来るようになっているので、ブッシュクラフトスタイルの様な山中を歩いて泊まる遊びの時にも便利な一本です。

 

 

COLDSTEEL|ボウイ ブレード ブッシュマン ■

過去にも一度、ブログでご紹介させて頂いているマニアックナイフ。ハンドルとブレード間に全くジョイント部の無い構造のサバイバルナイフなのですが、ナイフ本体や持ち手を簡素化する事によって特殊な使い方が出来るようになっています。

 

この動画の様に投げたり、木の棒で持ち手を付けたり、釘を打ったりと色々な用途に使えるように作ってあるナイフなのです。さすがに投げる事は無いと思いますが、木の棒で持ち手を付ければ高い場所の枝を払ったり、キノコを取ったり出来ます。

 

本体にはメタルマッチも付属するので、火起こしも楽しめる便利セットになっています。

 

ナイフとメタルマッチは両方ともシースに収納出来るのでスマートに持ち運ぶ事が出来ます。ただ一つ、ブッシュマンを扱う時の特別な注意点があります。

 

シースに刻まれているDANGERの文字。この部分はナイフを抜き差しする際に刃が出るところである為、握らないようにしてください。私は、この事をうっかり忘れてしまいシースから抜き出す際に指を切りそうになりました。安全を考慮してナイフや鉈等を扱う時はグローブの着用を忘れずないようにしましょう。

 

JOKER|フレーチャ スタッグ ■

スペインのナイフメーカーJOKERが手掛ける調理向けのアウトドアナイフ。キャンプやバーベキューは勿論の事、お家で果物ナイフ代わりに使ったりも出来ます。

 

包丁の様に刃がハンドルよりも下にさがっている構造は、食べ物を切る際に非常に便利。金属はステンレスを使用しているので錆びにくく、扱いにあまり気を使う必要がありません。

 

何よりもこのレザーのシースとスタッグ(鹿角)の格好良さがたまりません。ハンドルの鹿角は天然材である為、全く同じ物は存在しません。唯一無二のナイフを手に入れたい拘り派の方におススメの一本です。

 

ONTARIO|RAT-3 ■

個人的に最も扱いやすいサイズ感のナイフと思っているのが、このRAT-3。ブラックコートされた1095カーボンスチールをキャンバスマイカルタでサンドしたシンプルで強靭なフルタング構造となっているのでバトニングにも使用できます。

 

全長200mm、刃長80mm、刃厚3mmと小ぶりな見た目をしていますが、この刃長がとても扱いやすいんです。特に削る等の細かい作業性の高さは、この手のナイフが最も得意とするところ。薪割等の大きな作業は鉈や斧でこなして、細かい作業はナイフで…と分担して使い分ける際にとても便利なサイズ感。

 

ミリタリー感漂うナイロン製のシースを採用しており、米軍及び米国政府機関で最も多く採用されているオンタリオらしい特徴の一つと言えます。

 

シースの裏側を見ると、ベルトを通す為のループやモジュラーシステムへ組み込む為の造りをしているので、ミリタリー系のパックに取り付ける事も可能です。全体的にハードな使用に耐えられるよう作られているので、現場でガシガシ使いたい方におススメのナイフです。

 

EVERNEW|深山小刀 ■

先程のRAT-3を「小ぶりな見た目」と表現しましたが、この深山はさらに小さい全長113mm、刃長49mmのナイフ。山で使用する事を主目的に作っているので、このサイズ感に仕上がっているのですが、コンセプトの一つが「8寸程度のイワナをギリギリ捌ける。」という何とも日本らしいユニークなもの。

 

手の平に収まってしまう程のサイズ感ですが、刃物用ステンレス鋼を使用しており刃物の街である岐阜県関市の刃物職人さんが作っている拘りアイテムとなっています。

 

小さいながらも手への収まりは良く、ハンドルが付いていない分、魚を捌いた際に付着する血がこびりつく事もありません。ハンドルを無くしているのは、軽さだけを目的にしたわけでなく実用面も考慮しています。でも、やっぱりハンドルが欲しい…という方は細引きやパラコードを巻いてカスタマイズしてあげて下さい。

 

付属している専用シースと合わせても重量は僅か14g。恐ろしく軽いナイフです。この軽さならエマージェンシーキットに入れておいても良いぐらい。もしもの時、小さくても刃物が一つあると出来る事が格段に多くなるので積極的に使用するだけでなく、お守り代わりとして装備に加えるのもアリですね。

 

さて、相変わらずナイフの事になると長くなるな…と思っている方も多そうなので、今回のブログはこの辺りで終わらせて頂きます。まだナイフを持っていない方、買い足しを検討している方、是非店頭で私へご相談下さい。ピッタリハマる一本をご提案させて頂きます!

本日のブログは松下がお届けいたしました。

 

 

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