今季は、ノースフェイスのハイエンドモデルであるSUMMIT SERIESが一新されました。
一部商品のお取り扱いはノースフェイスの直営店を含めて限られた店舗のみとなっています。全てのモデルをご紹介させて頂きたいのですが、あまりにも長くなってしまいそうなので今回は3モデルをご紹介させて頂きます。
L2 JACKET 【コチラ■】
パッと見は中薄手のハードフリースという印象。しかし、よくよく見ると面白い加工があちらこちらに隠されています。
表地の縫い目はシーム処理されており、夜間での動きが把握出来るリフレクター機能付き。なんでフリースをシーム処理するの?となりそうですが、秘密は裏側にあります。
通常、生地を縫製すると縫い目が出来るのですが、L2 JACKETには目立った縫い目が殆ど見当たりません。ミドルレイヤーとしてだけでなく、ベースレイヤーとしても使用できるので肌への干渉を極限まで抑えた作りになっています。アルパインだけでなく、冬場のランニングのベースレイヤーとしても活躍しそうです。
汗抜けが重視される部位と耐久性が求められる部位で生地の仕様が大きく異なります。種類の違う生地を縫製して連結するのでなく、生地を織る段階から糸の太さを変える事が出来るFUSEFORMテクノロジーが使われているので無駄な縫製を減らすことで様々な動きを妨げない作りになっています。
【モデル身長:172cm 体重:59kg サイズ:USA Sサイズ】
ノースフェイスのアイテムは基本的にジャパンカットですが、今回入荷したサミットシリーズのアイテムの中にはUSA直輸入品があるので単純にワンサイズアップするサイズ感になります。
L3 JACKET【コチラ■】
800フィルパワーの高品質ダウンを使用したダウンジャケットで、特筆すべきはキルトのカッティング。腕、肩、腰、首回りのカッティングが普通のダウンジャケットと異なることにお気づきでしょうか。インサレーションを重ね着すると動きにくくなってしまうものですが、そこをカバーすべく施された立体裁断のキルトデザインとなっています。
L3 JACKETにも強さと軽量化を生地組織変化だけでシームレスに実現させた、FUSEFORMテクノロジーが使用されています。
L4 JACKET【コチラ■】
サイド部分にはストレッチフリースが使用された化維ジャケット。やはり一番気になるのは、かなり個性的な縫い目の模様ではないでしょうか。
この構造には理由があるんです。中綿として使われているのが通常の綿素材と違い、粒状の化学繊維であるPRIMALOFT®Thermoballなのです。通常の化学繊維のように大きなキルティングで仕切ると粒が落ちてしまう為、この独特なフォルムになっています。今までも何度か同様のアイテムがノースフェイスから発売されていましたが従来の四角形の細かいキルティングからアップデートされてデザインも機能もグッと良くなりました。
【写真左:L3 JACKET/USA Sサイズ 写真右:L4 JACKET/USA Sサイズ】
L4 JACKETは行動着とし着用しやすい細めのカッティング。L3 JACKETはロフトがある分ややゴツく見えますが厳冬期の山で使用する方には丁度良いロフト具合です。
SUMMIT SERIESはノースフェイスがスポンサートしているアウトドア業界のレジェンド達【コチラ■】が開発に関わっているモデルです。「自分にはオーバースペックなのでは….。」と考えてしまいがちですが、過酷な環境下でテストされているからこそ絶対的な信頼を寄せれるギアでもあります。刻々と気象状況が変化する冬山の相棒にSUMMIT SERIESのギア達は如何でしょうか。
もちろん、山だけでなく街でもガッツリ着倒して頂きたいです。本日のブログは養老山脈縦走ランで足を痛めてしまった松下がお届けしました。しばらくは大人しくしてます….。