ありそうで無かったベアフットシューズの取り扱いが始まりました。
NOTACE Yama T1 ■

新たに誕生したベアフットブランドであるNOTACE。当店でも記念すべきファーストモデルYama T1を取り扱わせて頂いております。色々なベアフットシューズメーカーがある中で、共通点としてあげられるのが足先の自由度。

どのメーカーもフットボックスが足型になっており、足の指一本一本が独立して機能するようデザインされています。また、インソールを抜く事でより足裏で地面を感じられるようになっているモデルも多くあります。そして、つま先と踵部分のドロップ(高さ)差を無くしたゼロドロップにより、裸足の状態と同じ重心位置で歩く事が出来るのも共通した特徴です。
もっと簡単に言ってしまえば、裸足感覚で履けるシューズ。それがベアフットシューズなのですが、メーカーによって細かな違いがあるんです。その違いの中で、履いた時に最も感じるのがミッドソールとアウトソールの厚さ。

ソールは薄ければ薄いほど、足裏感覚が鋭敏になり、地面の凹凸をダイレクトに感じます。先日、ゼロシューズのサンダルでトレイルを走ってきたのですが、終始足つぼマッサージを受けているようで気持ち良い反面、痛く感じてしまうことも。また、ALTRAのローンピークの様にクッショニング機能が入ったモデルであれば足裏のダメージを減らせますが地面の凹凸を感じる具合は大きく減少します。一口にベアフットシューズと言っても意外と市場に出回っているのはソールが薄いタイプが厚めのタイプの両極端なんです。

そこへ登場したのが薄すぎず厚すぎない15.5mmのスタックハイトを備えたYama T1。この厚みが非常に丁度良く、サンダルほどダイレクト過ぎず、クッショニングシューズ程足裏情報を遮断しない。気持ち良くトレイルを走れる適度なプロテクションを備えているんです。


また、シューズ自体が非常にフレキシブルで足の屈曲や捻じれの動きにもしっかりと追従してくれます。

そして最大の特徴がアウトソールに走っている白いライン。これはデザインで入れられているわけではなく、ちゃんと機能の為に施されているものです。

この作りにより、シューズがたわむんです。この動きがYama T1の最大の特徴であり、他メーカーでは中々無い機能。では、シューズがたわむとどんな良い事があるのか?

上の写真の様にホールドの上に足を置き、足裏でホールドを掴みにかかります。本来であれば足は、こういった「掴む」という動作が出来るのですが、クッションが入ったベアフットシューズを履いて同様の動きをするとどうなるでしょうか。

ALTRAのTIMP5で試したところソールがしっかりしている分、シューズの形状はあまり変わっていません。これにより、歩行中の疲労度が軽減される為、長い距離を歩いたり走ったりする為のシューズには必要な作りと言えます。

比べてYama T1は、つま先部分がしっかりと下がり、シューズ全体でホールドを掴みにかかっているのが分かります。この機能により、走っている際中により地面を掴むような感覚を得る事が出来るのです。

また、たわませるとは逆の動きである足を反らせる動きにも対応します。写真の様に足指をグッと上げる動き。この動きが出来る事も非常に重要なんです。

シューズの中で指を反り上げると、写真のようにつま先あたりのアッパーにシワが寄ります。この動きが着地時と蹴り出し時にしっかり出来ると足指だけでなく甲の部分も上がり、足底にテンションがかかります。この刺激により足裏のアーチが強くなるのです。

硬さがあるシューズでは、中々この動きがしづらい為、シューズ頼みの走り方になってしまうのですが、Yama T1は適度に守ってくれながらも甘やかしてくれないシューズなので、しっかりと足回りやそれに連動する全身の筋肉を使った走り方をすることになります。
ソール薄めのベアフットシューズでトレイルを走ってみたいけど、足裏のダメージが心配で中々一歩を踏み出せずにいた方。その一歩を共に進めてくれるシューズが登場しております!ぜひ、裸足感覚でのトレイルをYama T1で体験してみてください。地面を感じる事がどれほど気持ち良いか、知る事が出来ますよ!
※ベアフットシューズを履く際の注意点として、他のシューズと併用して履いてあげてください。同じシューズを履き続けると身体の中で同じ場所に負荷がかかってしまう為、ゆくゆく故障につながりやすくなります。日替わりで異なるジャンルのシューズを履く事で負担を分散させると共に、それぞれの良いトコロにも気づく事が出来ます。
本日のブログは松下がお届けいたしました。
