4月30日(火)に開催予定、平日春のシノギング。もう間もなく(4月5日20:00より)募集を開始いたします。ご興味のある方は、コチラ■よりどうぞ。
日本の低山での使用を想定したアイテムを展開するAXESQUIN 凌。癖の強い物が多い印象ですが、ただ単純に個性を追い求めている訳ではなく、そこにはちゃんと機能性や美学が詰め込まれているんです。
例えば、コチラのアイテム
ツユハラヒ ■
雨が降ってきたらレインパンツを穿くのが当たり前。そんな山での常識に正面から異を唱えたアイテムと言えるのがツユハラヒ。素材に防水性のあるPERTEX SHIELDを使用した前掛けで、使い方はシトシトと雨が降り出したらサッと腰元に巻き付けて、紐を縛るだけ。
つけてみるとこんな感じ。エプロンの様な形に見えるのですが、低山の様な木々に覆われた山域を行動する際には、これぐらいが丁度良いんです。稜線に出なければば、直接的に雨が当たる事は少なく木々から滴ってくる雨水が殆どの為、これぐらいでも十分凌げます。
ポイントはレインパンツの様に完全にクローズドせず、後側が開いている事で常に換気状態である事。使用想定が雨天時だけでなく、早朝から低山へ入る時の事も考えているが故の形。早朝の低山では草木が朝露で濡れている事も多々あります。そのまま歩けばパンツがベタベタになってしまうけど、レインパンツを穿くと蒸れるし、むしろパックから取り出して穿くのすら面倒くさい…そんな時にツユハラヒをサッと巻くんです。重量がたった80gなので、パックのボトルホルダーや外側のポケット等にいれておけば必要な時に簡単に取り出せて巻く事が出来ます。
前掛けを巻いた状態では歩き辛いのでは?と思われるかもしれませんが、生地の中心が割れている為、足上げも問題無くスムーズに行えます。
また、膝の高さ当たりに付けられたこのスナップボタンとテープが非常に役立つ名脇役。
テープを足にグルっと回してスナップボタンで止める事で簡易的なパンツモードへと切り替わります。これにより、風が強い日にはバタつくのを防ぐ事ができ、少しだけクローズド状態に出来るので防寒着替わりにも使えます。今年の冬には低山雪山ハイクでも非常に人気で、防水ロングゲーターにツユハラヒを合わせれば簡易的なハードシェルパンツ状態を作り出せるので、アイゼンを付けたままでも付け外しが簡単に出来るツユハラヒが雪山では非常に便利なんです。また、休憩時にはお尻の下に敷けば湿った地面の水分でパンツを濡らしてしまう事も防げます。一枚あると、低山遊びの快適度がグッと上がるおススメアイテムです。
そして、もう一つ。ツユハラヒとセットで個人的に愛用しているアイテムをご紹介させて頂きます。
クナイ ■
山歩きの最中、靴の中へ入ってくる小石や葉っぱはとても気になります。尖った木くずが入ろうものなら足裏に刺さってチクチクしたりして山歩きに集中出来ません。そういったシューズ内への異物侵入を防ぐ手段と言えばゲーターですが、多くの物が防水性を備えている中、凌のクナイはソフトシェル素材で出来ています。
防水素材を使用していると、これからの季節には汗でベタベタになってしまい快適に歩く事は難しい。さらに、もっと足にフィットさせる事が出来ればより足さばきも軽快に出来るはず。そんな想いを詰め込みながら、地下足袋を参考にして作られたのがクナイなのです。
防水ゲーターであるよくある金属製フックはトグルに変える事で、より外れにくく。踵にはアルトラ等のシューズに対応するベルクロが取り付けられています。また、シューズの下を通す細引きは自前で用意する形になっているので、お好みの素材やカラーの紐を付ける事が可能です。
そして、個人的に嬉しいのがサイド部分にマチが設けられており、紐で編み上げ式になっているところ。これにより、フクラハギのサイズに合わせてフィット感が微調整出来るので、着用した時のゴワツキも無くバチっとはまるんです。
そして生地はショーラー社製の物なので撥水力が抜群に効いています。今年の1月に開催した冬のシノギングでは雪が積もって隠れていた沼地に足を突っ込んでしまったのですが、驚く事にシューズに比べてクナイはそれほど汚れる事は無く、付いた泥も雪でゴシゴシしたら簡単に落とせました。
これだけ弾いてくれるので、雨天の低山はツユハラヒ+クナイで十分凌げるというのが私の見解です。(どしゃ降りの様な状況では撥水に限界がくるかもしれないのでご注意ください。)
完成度の高い防水性も大切ですが、そこを重視するがあまりに自身の発汗量が増えてしまい結局汗でベタベタになっていては本末転倒。低山での装備は、快適度の見極めが非常に重要なのです。
ちなみに、ソフトシェルロングゲーターのクナイ■に対してショートタイプのクナイショート■はトレイルランナーの方にも人気のアイテム。
クナイの編み上げ紐のデザインに忍者感があって非常に好きなのですが、ジュードーパンツの様な極太パンツにクナイを合わせたスタイルも個人的に大好き。半纏を合わせれば完成する棟梁スタイル。服装や遊び方に美学を求めるのが凌なのです。
皆様も、是非、凌アイテムで独自の美学に磨きをかけてみては如何でしょうか。
本日のブログは松下がお届けいたしました。