ARC’TERYX、patagonia、THE NORTH FACE….アウトドアスポーツを楽しむ者なら誰もが知っているビッグブランド。本日から3回に分けて、私のブログでそれぞれのメーカーが展開しているトレランパックをご紹介させて頂きます。初回の本日はARC’TERYXです。
この記事の概略として
Norvan 7 Hydration Vest ■
「ARC’TERYXがトレラン専用パックを出した!」と話題になったのが2年前。それまでランでも使えるパックは出していたのですが、マウンテンバイク等も視野に入れている物で「ラン専用」ではありませんでした。その中でついに登場したのがこのNorvan7。2Lのソースハイドレーションタンクを標準装備しており、機能云々よりもまず格好良い。「ザ・トレランパック」という野暮ったさが一切無い、洗練されたデザインに登場当時衝撃を受けたのを覚えています。
メインの生地はハニカム構造になっており、他メーカーの軽量系トレランパックと比べるとしっかり目の造り。軽量化を最優先しているモデルはパッキングの仕方によってパックの形状が崩れてしまったり背負い心地が損なわれてしまう事がありますが、Norvan7の場合はある程度雑に詰めても形を保持してくれます。
メインの気室とは別で外側には大き目のメッシュポケットを装備。グローブやウィンドシェル、アームカバー等々…行動中に不要となった物を収納可能。83% ナイロン、17% スパンデックスの伸縮性、弾力メッシュ素材を使用しているので見た目以上に物を詰め込めます。
メイン気室はコンプレッションコードのクリップを外す事でアクセス出来ます(写真赤丸部分)。ワンアクションの単純動作なのでグローブを付けていても容易に操作可能。
中を覗いて見ると青い袋が見えます。ハイドレーションパックの本体。よくあるパターンはメイン気室とハイドレーションパックの部屋が完全に別れているか、ハイドレーションパック用の小さなポケットが用意されているパターン。Norvanはそういった物は無く、完全にメイン気室と同じ場所にハイドレーションパックを収納する造り。もちろん上から吊るす為のアタッチメントは付いているが中で仕切る物はありません。この造りの影響か分かりませんが、思っていたよりも中の容量が少なく感じます。
フロントメッシュポケットは上段と下段で左右合計4つ。ただ、赤丸部分にグレーのコードが写っているのがお分かり頂けるでしょうか。
フロントメッシュポケット下段の内側に小さなジッパーポケットが装備されています。サプリメント系を入れておいたり、気付かぬうちに落としてしまっているかもしれないジェルや行動食のゴミを入れておくのに便利なサイズ。
メッシュポケット上段はソフトフラスクを入れるのに適しているのですが、形状が意外と細い為サロモンのフラスクの様な細めのタイプしか入りません。そして実際に入れてみると写真の様に1/4程度がポケットから出てしまいます。
そんな時は、ポケットの上に配されているコードを上手く使ってあげて下さい。フラスクの種類によってはパンパンに水を入れると取り付けにくいかもしれませんが、このポジションが意外と便利なのです。
背負った状態では、この様に。結構飛び出してるじゃん…となりそうなところですが口の部分はコードでしっかり押さえられているので飛んでいく心配は無し。
何よりも高い位置に付いているので、コード外せば顔を少し下げるだけで口が届きます。とてもスピーディーに水分摂取が出来るのでマメに水分を取りたい派には嬉しいポジション。
フィッティングに関しては、写真のチェストストラップが上下に2本。7段階で調整可能で上下幅18cm移動させることが出来ます。
サイド部分は脇下に配されたストラップを引く事で絞る事が可能。海外メーカーのパックは大きすぎて中々合わない私の体型(身長約163cm、体重約55kg)でもSサイズはちゃんとフィットしてくれました。
もちろん、トレランポールも取り付け可能。
そして、アークらしい機能としてはメイン気室の中に防水のストレージバッグが装備されていること。天候が怪しい時や、滝の様に汗を掻く夏場、濡らしたくない物はこの中に入れて収納しておけば万事OK。不要な時には小さく畳んでおけるので邪魔になることもありません。
コンプレッションコードを上手く使えばストレージバッグをパックの気室内ではなく外側に取り付ける事も出来るので、シチュエーションに合わせて使い分ける事も出来ます。
そして胸元に配されたこちらのパーツ。見ただけで何か分かりますか?実は山での必携品、ホイッスルなのです。よくある笛の形とは離れたスマートな形状。こういった小さな部分にもARC’TERYXらしさが光ります。
ARC’TERYXのトレランパックはレースに特化させた物では無く、自然の中で己の限界をプッシュアップする為の物として開発されています。この考え方は私の理想としているところで、ジムに通って身体を鍛え強くするのも良いですが、遊びを通して強くなる事が出来たらそれがベスト。だって遊びなら苦しい中にも楽しい感情がありますから。もちろん、限界プッシュし過ぎてケガをしないように注意が必要ですが…。
過去のブログ(コチラ■)でご紹介させて頂いた容量の大きいモデルNORVAN14■も入荷しています。鈴鹿7のワンデイにチャレンジされる方や長距離トレーニングに最適なモデル。今時期に稜線を長時間移動する際、冷たい風に吹かれる事が多いので薄めのインサレーションを入れらるこれぐらいの容量が丁度良いんです。もちろん山だけでなく通勤ランにも使って頂けますよ。
本日のブログは松下がお届けしました。
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ARC’TERYX | アークテリクス
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Norvan 14 Hydration Vest #Black [21276]